文章を書きたいのに、書けなくなった時によく効く5つの対処法


川手@RKawtrです。

昨年から会社のオウンドメディア企画に参加し執筆したり、6月から「PPC-LOG」というブログを書き始めたり、今年に入ってからは本格的にnoteを書き始めたりしています。

例えば直近だと2日間で19記事(18note+1記事)を執筆したりと、大学生の時に卒論を書いていた時並みに、2020年は執筆に時間を公私ともに割いているのですが、時には文章を書きたいけど書けなくなったり、自分の中で書きたいことが見えなくなったりすることがあります。今日はそんな時によく効く対処法を5つご紹介できればと思います。

文章を書きたいのに、書けなくなった時によく効く5つの対処法

(1)書籍『読みたいことを、書けばいい。

まず「

Twitterで有名な田中さん@hironobutnk の初の著作ですが、文章の書き方について、かなり面白おかしく、そして体系的に、本質を突き詰めて紹介しています。以下は本書内の引用です。

よく文章指南の本には、「なにが書いてあるかが大切」という教えが書いてあるが、現実は違う。「だれが書いたか」のほうが、多くの人にとっては重要なのだ。だからこそ、「ターゲット層にバズりたい」「たくさん読まれたい」「ライターとして有名になりたい」という思い違いを捨て、まず、書いた文章を自分が面白いと思えれば幸せだと気がつくべきだ。
その文章を最初に読むのは、間違いなく自分だ。自分で読んでおもしろくなければ、書くこと自体が無駄になる。

自分自身も本書を読んで以降、まず「多くの人に読んでほしい」といった主観的欲求を切り捨てて、「役にたつか」「著者が無名でも、少しでも読んでもらえる余地はある内容か」といった点を欠かさずに考えるようにしています。そしてその上で「自分が書きたい内容」を頭の中で一度思い描き整理し、その上で自分自身が読んで「面白いか」「面白くないか」を判断し、世に出すべきかどうかを考えるようにしています。

(2)映画「ライ麦畑の反逆児

映画「ライ麦畑の反逆児」は名作です。

ストーリーは下記の通りです。

全世界累計6500万部突破、世界中の若者に衝撃を与え、愛され、無数のフォロワーを生み出してきた20世紀のベストセラー「ライ麦畑でつかまえて」。この伝説を生んだ作者J. D. サリンジャーの謎に包まれた生涯とは?生前は本人の意思によって語ることが一切許されなかった作家の謎に満ちた半
生と名作誕生前夜の真実が、ついに明かされる。

あまりにも良かったので自分は映画公開(2019年1月)直後、5回ほど見に行ってしまいました。もちろんBlu-rayも購入し、月に1度は必ず見ています。

特にサリンジャー自身が終戦直後の「書けない」状況から、禅やヨガを通じて文章を「書ける」ようになっていくシーンがとても良く、名作『ライ麦畑でつかまえて』がどのように世に出されたのかについても知ることができます。

自分自身、初めて見た際はちょうど前述オウンドメディアの執筆業務が始まったタイミングで、初めての執筆に戸惑いつつ、また最初の「産みの苦しみ」を経験していたタイミングでもあったのですが、「え、サリンジャーにすらこんな時期があったの?」と、この映画を通じて知ることができ、そして自分自身もそれらの困難を乗り越えることができました。

ちなみにこの映画作品は下記書籍の映像化であり、つまり原作が存在します。原作の著者は熱心なサリンジャーファンで、かなり詳細にサリンジャーの過去について調べ、一次情報に当たる形で執筆をしています。

映画内には描かれていない、「サリンジャー」という作家を構成する上でも欠かせない出来事をいくつかご紹介したいと思います。

例えば「作家になりたい」というサリンジャーに対して否定的な意見を前半のべる、「少し感じの悪い父親」として描かれている彼は、実は映画館を営んでいたユダヤ系の苦労人で、彼自身が貿易商に転身したことがきっかけとなり、一家が少しづつ裕福な生活を送れるようになっていったといった過去の体験があるため、自身の成功体験をベースに「子供に同じ苦労をさせまい」と、映画本編内では必死にサリンジャーに対して接しています。

そしてサリンジャー自身は、本編よりも前の時系列の中で父親の仕事を学ぶために18歳でオーストリアへ留学し、その際にあるユダヤ系の家族と仲良くなるという経験をしています。しかし終戦後にその家族の経緯を調べたところホロコーストで全員虐殺されたことを知るという、非常にショッキングな体験をしていたりもします。

また戦中に「パリ解放」にて従軍記者として活動していたヘミングウェイに初めて対面するといった、その後、作家として活躍していく上で語るに欠かせない「出会い」も経験します。

この辺りは映画には描かれていませんが、書籍の中では詳細に述べられています。興味がある方はぜひご一読いただければと思います。

(3)取り組み「ディープワーク」

取り組みとして、「ディープワーク」は欠かせません。「書けない」時はテーマが定まらない、自分が書きたいものがうまく言語化できないといった要因のものもあれば、単純に「集中できていない」が故に筆が進まないといったケースも考えられます。そのため「ディープワーク」を実践するだけで、筆が進むようになるといったことが考えられます。これについては以前に下記noteでも詳しく書いているので、そちらを参考にしていただければと思います。

(4)取り組み「気分転換」

すごくくだらないように思われるかもしれませんが、気分転換は重要です。特にずっと室内でじっとしていては、気が参ってしまいます。器具などを用いなくても「自重トレーニング」などをYouTubeで検索し実践してみる他、散歩をしてみる(このnoteを執筆している「外出自粛要請下」では避けるべきですが)といったことも非常に効果的です。

(5)取り組み「テーマを変えて書く」

自分自身、noteを2アカウント所有しており、趣味全開で書くnoteアカウントと、仕事用のnoteアカウント(このnoteは仕事用のnoteアカウントに投稿しているもの)があり、仕事用が行き詰まった際は趣味全開のnoteアカウントで文章を書いたりしています。

一応書いておくと、noteアカウントの複数所持は公式にも認められています。以下は調べてくださった方のnoteです。

例えば以下noteのように、趣味のオーディオ機材についてのレビューnoteを書くこともあります。

自分が経験したショッキングな体験をベースに、同じ体験をした人のためのnoteを書くこともあります。

他にも、自身のコンプレックスをベースに書いたnoteもあります。以下のnoteは実際に自分自身の爪に対する思いを綴ったnoteですが、SEOで上位掲載されているためか、直近1ヶ月で4,000pv近く読まれています。元々は月1,000pvほどでしたが、どんどん増えていますし、実際に読んだ方からDMが数回届いていたりします。

実際のPVは下記のような形となっています。


系統の違う文章を書くことで、自分の中の思考回路が整理されて詰まりが解消し、余裕が生まれ筆が進むことがあります。そのような効果に期待し、文章の不良は文章を書くことで正すという手も意外と有効です。

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