広告運用初心者がまず取り組むべき6つのポイント|最速で広告運用スキルを技術習得
はじめまして、川手と申します。
約10年ほど運用型広告を生業としている者です。
本記事では初心者でも、未経験者でも、新卒社員でも「たった6つのポイントさえ抑えることができれば、最速で広告運用をする上で欠かせないスキルを技術習得することが可能である」ということについて、解説していきます。
下記3つのうち、1つでも当てはまる方にオススメの記事です。
・広告代理店で1年目から圧倒的な成果を出したい方
・広告運用にこれから深く関わっていきたい方
・まずはしっかりと広告運用をできるようになりたい方
社会人2年目以降の方はこちらの方がしっくりくるかもしれません。
本記事は2024年4月1日に最終更新された内容となっています。今後も都度更新など入る可能性あります。予めご了承下さい。
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あらかじめご了承ください(#PR)
最速で広告運用を技術習得するための6つのポイント
以下1.〜6.が最速で広告運用スキルを技術習得するためのに取り組むべき6つのポイントになります。
1.公式ヘルプを熟読する
広告運用経験が全くない場合、まずは公式ヘルプの情報だけを熟読してください。
例えば経験がない状態で広告代理店などのブログなどを読んでしまうと情報真偽の見極めができないため、また情報の陳腐化が激しい業界であるため、間違った、または古い知識を身につけてしまう可能性があります。
またこれは私見ですが腕の良い運用者ほど、周りの動きに左右されず、一次情報や公式ヘルプを参照し、広告運用している傾向にあります。
実際の広告運用の現場ではヘルプを熟読し、理解した上で敢えて管理画面の数値をみて、ヘルプ上のガイドラインを無視する人もいます。しかし、ヘルプを理解した上で無視するのと、理解できずに無視するのとでは雲泥の差があります。
基本を抑えなければ応用を理解、実践できません。
主だった公式ヘルプのリンクは下記の通りです。参考になれば幸いです。
<リンク集>
Yahoo!広告ヘルプ
お知らせ一覧|LINEヤフー for Business
Google 広告 ヘルプ
Meta広告ガイド
X広告ヘルプセンター
広告 | ビジネス向け Pinterest ヘルプ
Microsoft 広告ヘルプへようこそ
広告プロダクトと広告ソリューションを理解する | Amazon Ads
【公式】TikTok for Business: TikTok広告
よく初心者の方から「公式ヘルプのどこを特に読めばいいですか?」と聞かれることもあるのですが「はじめのうちは全てを一読すること」を強くオススメします。
さらっとでもいいので、網羅的に一読しておいて頂きたいのです。
それはなぜか。
一度でも網羅的に一読した経験があると、それによって自信が身につき、自信が身につくと運用型広告の「面白さ」「楽しさ」を徐々に感じられるようになれるからです。
特に初めのうちは面白さ、楽しさを感じられることによって、それらが原動力となり、徐々に実力が身についていきます。
そのためまずは公式ヘルプを熟読し、参照して頂きたいのです。
そして特に興味を持ったところをどんどんと深掘りしていく形が一番良いのではないでしょうか。
2.コミュニケーションコストを削減し、余暇時間を生み出す
広告運用には直接関係ないものの、社会人としての経験が少ない場合、必要な基礎コミュニケーションスキルを身につけることによって、大幅な時間短縮や、結果的に非常に高いレベルでの業務効率の良い状態を実現できるようになります。
この点については、下記書いたブログ記事が参考になるかと思います。
「時間がない」
「常にキャパオーバー気味」
「もっと時間があれば品質の高い広告運用ができるのに...」
などと日々感じている広告運用者の方の中には、コミュニケーションの取り方にちょっとした工夫を加えることで改善できるケースも多くあるでしょう。
コミュニケーションを改善し、余暇時間を捻出できたら、その分を運用型広告を学ぶ時間に使えばいいのです。
3.余剰時間にひたすら実践し経験から学ぶ(読書は必要最低限でOK)
時短を積み重ね「余暇時間」を創りだし、その余暇時間を学習、実践に投資していきましょう。そうすることで経験値を積み上げていくことができるようになります。
陳腐化しないような普遍的な知識、例えば「基本的な運用型広告に対する向き合い方」に関して学ぶのであれば、書籍も有効です。
しかし特に広告運用周りの情報は、情報の陳腐化が起こりやすいため、書籍で学ぶことはオススメしません。また最近はネット上に転がっている情報を寄せ集めて要約したような、リード獲得を目的に刊行されている書籍も珍しくありません。
特に初期は、本を読むのではなく手を動かす方を優先すべきです。
ただ例えば「基本的な運用型広告に対する向き合い方」といったような普遍的な知識を身に付けたいのであれば、書籍も有効です。そういった知識を身に着けたい場合は、下記2冊がおすすめです。
こちらの2冊については、過去に書評記事も書いていますので、興味があればそちらもご一読ください。
4.運営堂メルマガ(毎日堂)を毎朝読む
運用型広告に関するトレンド情報を拾おうとする際に X(旧Twitter)は最適なツールです。
自分は以前 GMOペパボ社のオウンメディア「よむよむカラーミー」で情報収集方法について問われ、下記のように回答しています。
しかし実際に X(旧Twitter) で情報を拾うにもある程度の前提知識が必要ですし、意外と効率の良い情報収集は出来なかったりします。
特に初心者のうちほど、X(旧Twitter) による情報収集は時間対効果がよくないのです。
そのため最初のうちは特に、情報収集を外注するのが一番です。
そこでオススメなのが森野さん@uneidou によるキュレーション。つまり運営堂メルマガ(毎日堂)です。
月額500円で上質な情報だけ、土日を除く毎朝7:00頃にカテゴリー別に分けて記事をメールで送ってもらえます。もちろん運用型広告に直接関係性の高い「■ 運用型広告関連」は必読ですが「■ マーケティング全般」「■ EC関連」など幅広い、専門性の異なるジャンルの情報を参照することも可能です。
初心者のうちは情報の真偽・重要性の有無が判断できないため、プロに月500円で外注できるのであれば利用しない手はありません。
森野さんのキュレーション技術は大変優れており、とてもマニアックな記事であったとしても探し出してきて教えてくれます。そのため自分でも発見できなかった記事を読めることも多く、無料時代から愛読しており、現在に至るまで契約しています。
前述「(1)まずは公式ヘルプを熟読し参照にする」で書いた通り、初めのうちは「公式ヘルプ」の情報を重視した方が良いです。ただ慣れて始めてきたら、広告代理店やフリーランスの方が出す良質なブログ記事などにも目を通した方が良いでしょう。
コンテンツが「良質かどうか」の判断は、森野さんが代わりにしてくれます。
5.情報をアウトプットする
広告運用の仕事に慣れてきたら、 X 、ブログで自分の考えや現場で学んだことをアウトプットし、情報発信してみることをオススメします。
拡散性があるメディアで情報発信することで、自分にとっては小さな気づきであったとしても、世の中全体では大きな気づきとして扱われることがある他、世の中と自分自身がどれぐらい乖離しているのかといった点も楽しむことが出来るようになります。
ただし会社組織、代理店によっては SNS の使用に関して制限、制約やルールを課していることもあります。特に実名、社名を出す場合の情報発信については、可否、条件について事前に社内確認を行なっておくべきでしょう。
また誤った情報を実名のアカウントで拡散してしまったりすると信用毀損が起こり、取り返しのつかないことになることも珍しくありません。
そういったリスクを回避したい方は、まずは社内のコミュニケーションツール上で自発的に情報発信するなどし、社外に情報発信する前に情報発信の練習を重ねるようにしましょう。
慣れてきたら社内で発信し好評だったものを端的にまとめて社外でも公開してみるなどすると良いでしょう。
6.無理してオフラインイベントに参加しなくてもいい
外部の勉強会、社外での交流会は基本的には業界1年目では不要です。
特に代理店に所属している場合、社内勉強会の制度があるような制度の整った代理店の場合、社内の優れた広告運用者に師事を仰ぐ方が良いでしょう。
「社内に参考になる人がいない」という場合は、上記「1.公式ヘルプを熟読する」「3.余剰時間にひたすら実践し経験から学ぼう(読書は必要最低限でOK)」を参考に時間を使ってください。
勉強会の主催者、参加者の質にもよるのですが、内容が全く理解できないケースもあれば、質が低すぎて時間対効果が悪い勉強会も数多く存在します。
特に自分のレベル感がわからない初期の場合などは、勉強会やセミナーに参加しても無駄に終わることが珍しくありません。
有料(最低参加費10,000円以上ぐらい)のものであればある程度は品質に期待が持てるため、試しに参加してみても良いかもしれません。
例えば、以前自分が参加した Advertising Week Asia2023 はチケットが13,500円~なので「これなら参加してみてたら何か学びがあるかも(足を運ぶ価値があるかも)…」となるわけです。
近年増えているウェビナーなどの場合は、途中退席も可能なため、移動コストが発生しないセミナーであれば、まずは試しに参加しても良いのではないでしょうか。
ただいずれのものに参加する場合も、参加する場合は要項をよく読み、誰がターゲットになっているかを見ておくことをオススメします。
また比較的大規模なイベントは回避した方がいいかもしれません。大規模なものは、なぜか中年以上の方々の同窓会のようなものになってしまっているものも多いんです。
いずれにせよ、業界1年目であればイベントに参加している時間があれば手を動かしたり、ヘルプを読んだほうがいいでしょう。
最後に
これは完全に個人の見解ですが、上記1.〜6.を全て実践できている運用者は、市場全体の0.5%もないと思います。
まずは2つ、3つできるようになれば市場でも上位10%ぐらいの実力のある広告運用者になれるのではないかと思います。
まずは実践あるのみです。
おまけ
(1)本記事の元ネタについて
本記事には元ネタがあります。
谷澤悠実さん@Hamsubterの「SEOを学ぶ最短距離の仮説について真面目に述べる」に関する一連のツイートです。こちらのツイートにインスパイヤされて、本記事は執筆しました。
元ネタとなったツイートも是非、あわせてご一読よろしくお願いします。
(2)関連記事について
既に何年も運用型広告に触れているものの、自身の成長に課題を感じている方は下記2つの記事の方が学びは多いと思います。
参照:仕事ができない広告運用者から脱却するために取り組んだ11のこと
参照:広告運用のスペシャリスト1年目に取り組んだ13のこと
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