【書評】『サラとソロモン』エスター&ジェリー・ヒックス著 加藤三代子訳

こんにちは。リコです。

「引き寄せの法則」という言葉を聞いたことがある人はどのくらいいるでしょうか?私が今回読んだ『サラとソロモン』という本は、この「引き寄せの法則」を物語でわかりやすく教えてくれました。

*なぜこの本を選んだのか。
私は日記を始める上で、一番に書きたいと思っていたのがこの本です。この本との出会いは、インターン先の素敵な社長さんにオススメされたことでした。
この本を知った時期、私がこれから何がしたいのか、明確な理想像もないと悶々としていました。そこで愛読家である社長にオススメの本を聞いたところ、この一冊を教えてくださったのです。「読んだ後に、なんにでもなることができると思えるよ。」と言われました。
おすすめしてくれただけでも十分嬉しかったのですが、ある日会社に行くとその本が買ってありました。とてもびっくりしました。とても嬉しくて、大切に読むと決めました。

そんなこんなで、読む前から私にとって思い入れが強いこの本について書いていこうと思います。

*話の内容
この本の内容は、冒頭で触れたように「引き寄せの法則」のお話。

主人公であるサラはできるだけ自分の考えの中に浸っていたいと思っている女の子。幸せになりたいと願っていても、周りの意地悪な先生や弟のせいで学校なんか楽しくないと思っています。そんなある日、サラは言葉を話すフクロウのソロモンと出会います。「引き寄せの法則」の考え方をサラに順番に教えていくソロモン。それを素直に実践していくサラ。サラは、着々と引き寄せの法則を身につけ、そうしてどんどん変わっていくのです。

文章は物語調ですごく読みやすく、子供にもわかりやすい内容となっています。サラがソロモンとの出会いを通して、変わっていく姿がとても印象的です。

ちなみに、私はこの本を読むまで引き寄せの法則という言葉を知りませんでした。少し調べたところ、とても奥が深いです。「引き寄せの法則」の考え方を手に入れ、実践することができるようになったら、少しでも人生が楽しくなるだろうなと感じたのは事実です。

物事を悲観的に捉えてしまう人や、周りの状況に不満を持っている人にぜひ読んでほしい一冊です。

*感じたこと。考えたこと。
この本を読み終えて一番に感じたことは、世の中の物事は「自分の考え方次第」だということです。あとから触れますが、この「自分次第」という考え方は私の人生のモットーでもあります。

では、本の中で印象に残った文章を2つ紹介していきます。どちらもソロモンがサラに伝えた言葉です。ソロモンの言葉にはひとつひとつに思いが込められていると私は読んでいて感じました。

「覚えておくんだ、サラ。君がどう感じるかということが君の周囲の状況によって左右されているなら、君はいつでも罠にはまっていることになる。けれども、君が自分の考えを選ぶことによって、自分がどう感じるかどうかを自分で決められるようになった時、その時こそ、君は真に自由になるんだよ。」

自分の考えを、自分自身で選ぶことが大切であると言っています。つまり、考えること次第で幸せになることができるということです。先ほども言いましたが、この「自分次第」という考え方は私の人生のモットーです。

これがモットーになったきっかけは、同じ状況で起きた物事に対してなぜ人によって感じ方が違うのだろう?と思ったことです。同じ状況で同じことが起こっている時、プラスな発言をする人、マイナスな発言をする人がいるとします。どっちがいいかな?私はどっちになりたいかな?と考えました。そこで絶対に、前者だと思ったのです。今まで私はどちらかと言うとネガティブな考え方で物事を考えてしまう方だったので、それに気づいた時から少しだけ意識してみることにしました。すべてをポジティブな考え方にすることは、難しいです。落ち込むことだって、気持ち的にしんどい時だってあります。ただ、ソロモンの言葉にも込められているように、「自分次第」で何事も変わっていくのだとさらに感じることができました。自分で気持ちや感情を選んでいくことが大切なのだと改めて感じました。

また、この文章も印象に残っています。
「つまりね、サラ。君の幸せが他の誰かがやったりやらなかったりすることにかかっている時。君は罠にはまっているんだ。なぜなら、他の人々が考えることや行うことを、君がコントロールすることはできないからさ。でもね、サラ、自分の喜びは他人にかかっているのではないということがわかったら、その時には、本当に自由になれるんだ。」

周りの人はコントロールすることができないので自分の考え方を変えることが大切だということを伝えています。
「自分次第」がモットーであるにも関わらず、私自身について最近気づいたことがあります。私が悩んでいる時はたいてい周りのせいにしている時だ、ということ。ある先輩に悩みを相談した時、状況がどうであれ「自分がどれだけその状況を自分のものにできるか、考えて行動することが大切。」とおっしゃっていました。そこで私は気づいたのです。
自分の気持ちや考えを見つめ合うことよりも「周りがこうだから」「どうだから」と考えていたのです。それに気づいた時、私は小さい人間だな〜と感じる一方、今このことに気づいて本当に良かったと思いました。
ある人は、「物事を前向きに捉えるようになって物事がうまくいくようになった!」と言っていました。ある人は、行動を起こしたことで「周りが変わったんだよね!」と話してくれました。

ソロモンが言うように、周りの人をコントロールすることはできませんし、もし出来るとしても簡単なことではありません。おそらくその人たちは、考え方や自分の感情を変えたことで幸せを引き寄せていたのではないかと思います。

*まとめ
自己啓発感が少し強かったかもしれないですが、自分自身のモットーを間違っていなかったとさらに強く実感することができた一冊でした。

何事も「自分次第」!!
まだなに者にもなることができる!はず!

#日記