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放擲

インド占星術と西洋占星術の違い。

サイデリアル方式とトロピカル方式の違いもあるけれど、
そんなことは見てもらう側からすれば、全く興味のないどうでも良いことだと思う。

一番の違いは

★西洋占星術・・外から見た自分を最大限に活かすためのもの

★インド占星術・・自分とは何者か、根本を知るもの

西洋占星術は太陽が重要。インド占星術は月を重要視する。
太陽は人からどう見られるか=外面、
月は心を表す=内面

ということになる。

現実世界、華やかで素敵で成功していた方が良いのは誰だって当然。
西洋占星術の方が圧倒的に知られているのも当然だなと思う。


ただ外側をいくら綺麗に着飾ってもどうにもならない虚しさや寂しさってあると思う。
その内面にあるものを見つめて、さあどうしていきましょうか。

その部分を拾っていくのがインド占星術だと、私は思っている。
とても深いものがある。

タイトルの「放擲」

これは「そのままにする」という意味になる。
起こる出来事に対して、ネガティブな感情を持ち続けたり執着しないって捉えてもらって良いと思う。

これが人の最終目的地だと思う。

インド占星術の思想の基盤でもある、「輪廻転生」。

ネガティブな感情や執着を持ち続ける限り、輪廻転生は続く。

日々のあらゆる出来事に感情で心が波立つことのない、そんな人になりましょうよってことなのだろう。


自分のチャートから、自分の人生を知り、良いことも悪いことも一喜一憂することなく受け止めていく。

それがインド占星術の一番の目的だと思う。
結果に一喜一憂しない、現実を受け入れられる人、準備ができている人が巡り合うものなのだと思っている。

インド占星術は素敵に見える何かを差し出すものではない。

逆にきびしいことを伝えることもあるかと思う。

だけど、きびしい内容の中にこそ自分が隠されていて、それを見つけられるかどうか。「自分を生きる」ことの意味は自分の心の在り方にあるのだと思う。





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