見出し画像

「“個性”を重視」 RPAの推進とデータシナジー創生に向けて グループ企業を一枚岩にするベテランPM

プロフィール
岩瀧昭仁/DX推進本部 プロダクト開発2部 PM

メーカーの基幹システムのリプレイスを長期に渡り行ったあと、信託銀行でのシステム保守開発やアンケートシステムの開発などを担当。
2022年よりRIZAPグループへ参画。コールセンターDX、RPA導入、グループ横断データベース(データ基盤)構築にてマネジメントを担当


DX、RPA導入、グループ横断データベースの
3本柱でマネジメントを担当


――自己紹介をお願いいたします。

DX推進本部 プロダクト開発2部の岩瀧 昭仁と申します。よろしくお願いいたします。

――現在の主な担当業務についてお聞かせください。

コールセンターのDX化とRPA導入、そしてグループ横断のデータベース基盤という3本柱で主にマネジメントを担当しています。
まずコールセンターのDX化についてですが、従前、コールセンターの担当者の方はお客様からの電話に出て、その内容を手作業で文字起こしをしてシステムに登録していました。これは結構な負担ですので、まずはトランスクリプトを導入して作業量を少しでも軽減することを目指しています。
もちろんそれ以外にも効率化できるところはあるはずですので、そこも含めてDX化を進めていくことが一つのミッションとなっています。

――RPAの導入も、作業負担の低減を目指してのことですね。

そうです。RPA とはPCなどを用いて行っていた一連の作業を自動化するシステムのことですが、日々の定型的で反復性の高い事務作業をどんどんRPA化していくことで、担当者の作業負担を下げていくことを狙いとしています。弊社は今とても速いスピードで事業が展開しているので、RPAを進めていくことで、メンバーが新しいことに着手しやすい環境を整えようとしています。

――データ基盤の構築も担当されていらっしゃるのですね。

はい。RIZAPグループ上には、当然、すごい数のデータベースが存在しています。
ただ、それらは各々の会社で異なるシステムを導入していることもあって、活用しきれていないのが現状です。

いっぽう、企業が保有しているデータは、やはり大きな資産です。
そこで、各社に散逸してしまっているデータを経営判断ができるレベルまで煮詰めて、1ヶ所に全部集めようというのが「データ基盤」なんです。

各社のシステムと連携し売上やそのほかのデータを一元管理することによって、データのシナジーを発生する土壌を作ろうというのが3本めの柱になります。それらの各業務で、主にマネジメントを担当しています。

――忙しそうですね。

確かにそうですね(笑)。
ただ、僕自身はマネジメントやプロジェクト管理を得意としているので、思い切りやらせていただいています。

組織を「一枚岩」に! 
偏りや属人化が生じないよう
メンバーの個性を重視


――お仕事をする上で心がけていることは何ですか?

最初に考えることは、組織全体を一枚岩にすることですね。
最近では「スクラム」という言葉も出ていますが、誰かが困ったら誰かがフォローできるような体制で、ちょっと余白を作りながらマネジメントをしていくように心がけています。
僕が引っ張っていくというよりは、メンバーが各々自発的に「こういう風にしたい」と上げた声を柔軟に受け止め、前に進む形を設計することを自分の目標にしています。


――業務の振り分けと同時に、メンバーとのコミュニケーションを円滑にとることも大切になりそうです。チーム内の関係構築で心がけていることはありますか。

オンとオフをしっかり分けることです。
本当に真面目に詰めなければいけないところは、エネルギーを全振りしてでもそこに注力しますが、それが終わったら変な垣根は作らないこと。普通に和気あいあいとできる環境を作るよう心がけています。それから、メンバーそれぞれが何をやりたいと思っているのかは、ちゃんと知っておかなければいけません。得意分野と苦手分野を把握しておくことも同様です。「好きこそものの上手なれ」ではありませんが、まずはその人のカラーに合った業務を当ててみるイメージです。

とはいえそれをずっと追い求めてしまうと属人化につながってしまったり、ほかのことができない人を育ててしまうことになりかねません。
そこは先ほどお話しした「一枚岩」で、柔軟にフォローし合いながらお互いのスキルを高め成長していけるように努めています。


――誰か1人に業務が偏り、属人化につながることがないよう、常に連携できる体制づくりを意識されているのですね。複数のチームを運営するには、コミュニケーション能力が求められそうです。

はい(笑)。しかも僕の担当業務はその特性上、ほかの部署とも密にコミュニケーションをとる必要があります。データ基盤にいたってはグループ会社のすべてに「どういうデータをどういう形で保持していますか?」としらみつぶしにヒアリングしているような状態です。
でも、これはなかなかできない経験なので、正直とても面白いです。

ましてや今、僕のいるプロダクト開発2部もDX推進本部も立ち上げたばかり。この組織ビルディングの過程を見る機会もそうそうありませんので、これもいい経験だと思っています。

当初のイメージは「体育会系&スパルタな企業」
実際は風通しがよく協力し合う社風が特徴


――入社にあたって不安なことはありましたか?

それはやっぱりありますよ(笑)。外から見ているとRIZAPはボディメイクの会社ですので、ものすごく体育会系で融通が利かないイメージでしたから。でも実際はそんなことは全くなく、むしろ非常に風通しの良い会社でしたけどね。

――どういうときに風通しの良さを感じますか。

ITをやっていると、必ず自分の領域は持っているものです。とはいえ業務をする上では相手とつながる必要があります。ましてうちはDX推進本部ですので、いろいろなところと関わります。
それは社内に限らず、グループ会社、それこそボディメイク事業の人とも会っていかなければいけません。

そういうとき、往々にして「で、あなたは何をしてくれるの?」と相手に守りに入られてしまい、会話がスムーズにいかないケースがあるものですが、RIZAPはびっくりするぐらいそういうことがないんですよ。
垣根もないし、本当に「みんなで一つ」みたいな感じがする。ここは本当に弊社の「売り」だと思っています。

――そのほか、入社して良かった点として「多種多様な業態に関わることができること」を挙げていらっしゃいます。実際に入社後、どんな業態に関わってこられましたか?

REXT(RIZAPグループのグループ会社の1つ。小売り事業を中心に展開しており、売上としてもRIZAPグループの中で占める割合が大きい中核企業の一つ)の配下には音楽CDやアパレルの販売もあるのですが、僕自身、そういうシステムに携わったことがないので新鮮に思っています。

異なる価値観や、商売の仕方、業界のルールなど、いままで全く知らなかった世界のことが目の前に現れて、聞いたり感じたり、覚えたりできることに刺激を受けています。

スキルは経験とともに身につくもの
める人材はコミュニケーション能力の高い 
いい意味での「お人よし」


――非常に速いスピードで事業を展開しているからこそ採用にも力を入れていると思うのですが、岩瀧さんはどんな方に入社してもらいたいですか

この会社の「売り」は、いい意味で「人のよさ」だと思うんです。
要はコミュニケーション能力や、人間性。ですから、僕もそこを一番大切にしたいと思っています。本人にやる気さえあれば、スキルはやっていけば伸びるものです。
極論かもしれませんが、「ものすごくテクニカルな面が秀でている人と、ものすごくみんなと仲良く一緒に仕事ができる人、どっちを採用するの?」と聞かれたら、僕は後者の人に来ていただきたいなと思っています。

――その答えは意外でした。みなさんさまざまな仕事を横断的に担当していらっしゃるので、ものすごいスキルを持った「即戦力」じゃないと歓迎されなさそうなイメージでした。

いえいえ。僕自身IT業界に入って30年近く経つのですが、多種多様なパイプを持っていろいろなところに向かって話をしないといけない場面がたくさんあります。
そうすると、やっぱり知らないことっていっぱいあるんですよね。そのときにテクニカルなところばかり見ていると、話を聞いて、具体に落とし込んで、システム化するという前の段階で躓くような気がします。

それよりは、いろいろな人の話を聞けて「すみません、それわかりません」「教えてください」と言えるほうが僕は大切だと思っています。
システム構築時に生じるような問題は、僕やベテラン勢をはじめとしたチーム全体で消化して落とし込めると思っているので、実はそんなに重要視していません。

――自ら学んでいきたい人であればウエルカムということでしょうか。

そうです。小さい会社であればまだしもこれだけの所帯で、誰に会っても同じように屈託なく知見や知識を共有してくれる会社は、なかなかないと思います。
それはやっぱり教育の賜物ですよね。自分がそうやって育てられてきたから、後進にも同じように接することが当たり前という企業文化ができているのは、素晴らしいことだと思います。

僕たちも、みなさんが学びながら成長できて、かつ仕事をしやすい環境を作っていくので、我こそはという方はぜひ一緒に働きましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?