見出し画像

フリースクールRiz、「公式note」はじめます

はじめまして、こんにちは。フリースクール「Riz」です。本日より、公式noteをはじめます。

2019年6月に生まれた、中高生向けのフリースクールです

「フリースクール」って、ご存じですか?

フリースクールは、主に学校に行っていない児童・生徒を対象とした民間の教育施設を指します。学校の代わりになる場であり、ご家庭のサポート役となる場であり、またそれらとお子さんの間を仲介する場でもあります。

わたしたち「Riz」は、2018年6月、東京都目黒区に誕生しました。今年の6月で2歳になります。

画像1

「Rizとして」noteをはじめる理由

わたしたちは現在フリースクールを運営していますが、活動の目的は「フリースクールを運営すること」ではありません。わたしたちが見据えているのは、子どもたちが自由に選べるようになった社会です

いま日本には、小学生・中学生・高校生をあわせると約22万人の子どもが「学校に行かない」という選択をしており、また増加傾向にあるとされています。

しかし、子どもたちの「学校に行かない」という選択が「学校に行く」という選択と同等に尊重されているかというと、必ずしもそうとは言い切れません。

いまでもやはり、日中に私服で出歩く子どもは、稀有な目で見られるのです。

わたしたちはこれまで、子どもたちの居場所を作ることを第一に活動してきました。平日の10時から17時、子どもたちの居場所として場を開いているほか、サイト上で不登校や子どもとの関わり方に関するコラムを掲載したり、悩みを抱えている保護者の方向けに勉強会を開催したりしています。

そして、気づいたのです。

子どもの居場所を確保するには、なにより家族や保護者の方の応援が大切だということ。そして、家族や保護者の方が安心して子どもを応援するには、世間の皆さんの理解が必要不可欠だということに。

わたしたちは初めて、「世間のあなた」へ向けて言葉を届けます

これまでサイト上のコラム等では、学校や家に関することで悩むお子さん(小中高生)とその保護者の方、関係者の方へ向けて情報発信をおこなってきました。

もちろんnoteを書く時にも、お子さんが安心できる表現であること、保護者の方が納得できる言葉であることはとても重要です。そこを忘れることはありません。

しかし、もっと外へ、言葉を届けねばならないと感じました。学校での人間関係について悩んでいるわけでもない、そもそもいまは学生でもない、不登校のお子さんがいるわけでも、友達がそうなわけでもない、あなたに。

「世間」と表現すると、なんだか大きな塊のような、正体不明な何かに感じられますが、「世間」を構成するのはわたしたちです。別にそれは強大な敵ではなく、未確認物体でもなく、一人ひとりの「ひと」なのです。

だからわたしたちは、「あなた」に向き合います。

子どもたちが、いまどんな環境で育ち、何を考え生きているのか。
保護者の方は本当はどんなことに悩み、どこに喜びを見出しているのか。

そしてわたしたちは、どんな想いで、どんな場所で、子どもたちや保護者の方へ向き合っているのか。

そんなことを、少しづつで、短い時間でいいから、知っていただけたらと思っています。

Riz思い出photo_200503_0149

noteを通じて、わたしたちが届けていくこと

これまでWebサイトやSNS等を通じて情報発信に努めてまいりましたが、noteという場では、こんなことを書いてみよう、届けていこうと考えています。

1.フリースクールというのは、どういう場所なのか

フリースクールはそのセンシティブさから、つい閉鎖的な空間になりがちです。子どもたちの安全と安心を守るために、個人は特定されてはならないし、この場に通っている人がそのことを肯定的に捉えているとは限らないからです。そしてそれは、フリースクール・不登校に対しての理解が進みにくい一因でもあります。

フリースクールに通っている子たちの中には、本当にいろいろな人がいます。「学校に行かない」と強く決めて過ごしている人、「いつかは戻りたい」と思いつつ生活リズムを整えるために来ている人、この場に来ることで精いっぱいな人。

だからわたしたちは、「フリースクール」という場について語る時、慎重にならざるを得ません。子どもたちを守るために。

しかし、だからこそフリースクールのことを発信しなくてはいけないのではないかと考えました。「子どもたちの安全な空間を守ること」と「皆さんにフリースクールについて知っていただくこと」は、トレードオフではないはずです。

「わたしは学校に行ってるよ」
「ボクはフリースクールと学校両方に行ってる」
「今は家で過ごしてるんだ」

そんなやりとりが生まれるような、子どもたちの選択肢がすべて尊重されるような社会であってほしい。その第一歩目として、「フリースクールが、どんな場所で、どんな役割を担っているのか」を発信していこうと考えています。

2.フリースクールをつくるとは、維持するとは、どういうことなのか

いま、全国には約450のフリースクール団体があるとされています。全国展開している大手から、自宅の一室を利用して開いているところ、通信高校が提供するところ、公共施設を利用して有志団体が運営しているところまで、その形態や規模・内容はさまざま。

だからフリースクールがどうつくられて、どう運営されて、どう維持されているのかは、ブラックボックスになりやすいんですね。きっと場所によって大きく違うと思います。

わたしたちが提供できるのは、あくまで「Rizの場合は」の話でしかありません。が、まずは知っていただくキッカケとして、この1ケースをお届けいたします。

3.Rizとしての姿勢

Rizには、Vision、Mission、Policyがあります。

◆Vision
子どもが自分で選べる社会をつくる

◆Mission
ちいさな世界(≒学校,家庭)で孤独を抱えすべてを諦めたくなった人の世界を広げ、自分の足で歩む力をつける

◆Policy
・当事者である
・楽しむ
・対等である
・味方である
・尊重する
・「今」に向き合う
・オープンである

Rizとしての判断・選択は、すべてこれに基づいておこなわれます。端的に言ってしまえば、事業としてはプラスになることであっても、子どもたちにとってネガティブな作用があるなら、その選択肢は取りません。

わたしたちが「Rizとして」どう考え、どう判断し、どう行動しているのか。それを言葉にするのはなかなか難しいのですが、言葉にしていきたいし、言葉にしなければならないのです。

1.フリースクールというのは、どういう場所なのか
2.フリースクールをつくるとは、維持するとは、どういうことなのか
3.Rizとしての姿勢

まずはこの3つを中心に、ゆっくりとではありますが書いていきたいと思っております。

わたしたちの姿勢をそのままお見せすることが、目一杯の誠意であり、そして一番届くメッセージだと考えています。

画像3

さいごに

いま、さまざまな事情で悩みを抱えたまま吐き出せていない方がたくさんいらっしゃるのではと想像しております。かくいうわたしたちも大きな影響を受けており、この状況で何ができるのかと思案している最中です。

こんな時だからこそ、わたしたちが、フリースクールとして、Rizとしての姿勢や言葉を届けることで、何か癒せるもの、届けるものがあるのではないかと考えています。

いま、居場所が見つけられなくて苦しい想いをしている方
かつてそういう経験があり、いまもどこかに重りを抱えている方
自分自身に経験はなくとも、友人や家族のそういう姿を目にした方

「もっと外へ、言葉を届けねばならない」「世間の皆さんの理解が必要不可欠」と表現しましたが、わたしたちは「この課題に無関係な人はいない」と考えています

たとえ不登校でなかったとしても、学校が楽しかったとしても、周りでそういう声が一切なかったとしても。あなたが暮らす「その世界」と、フリースクールや学校に行かない・行けない子どもたちの暮らす「この世界」との間に隔たりはありません。この土地が続いていったすぐそこに、すぐ隣に、お互いの世界は存在しているのです。

どうかそれを、知ってほしい。そして、考えたり、癒されたり、知ったり、許したりする機会に出合ってほしい。

そんな願いを込めながら、少しずつnoteを書いてゆきます。どうぞ、末永くよろしくお願いいたします。

フリースクールRiz

「♡」を押していただけるとスタッフが喜びます。
Twitter、LINEもやっておりますのでお気軽にお声がけください!
Twitter:@riz-school
LINE:@ntz5587f

サポートを頂けると、Rizで出すお菓子がちょっと豪華になります。