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SUPER BEAVER 『アイラヴユー』Release Tour 2021 〜 圧巻のラクダ、愛のマシンガン 〜 岡山市民会館 ライブ感想文

※あくまで個人の感想です。ツアーのネタバレはないはずですが気になる方はご遠慮ください。あとライブの感想というより私の話です、よろしくお願いします。

毎度タイトルが長い。でも私のせいじゃない。行ってきました、愛のマシンガンツアー岡山市民会館。チケット争奪戦、落ちに落ちまくったこのツアー。最後ギリギリで1枚だけ手にできたのはツアー初日TACHIKAWA STAGE GARDENのチケット。だが!しかし!でも!(©渋谷龍太)みなさんご存じの通り、延期になりまして。これが自分で思ってる以上に大ダメージだったらしく、生きてるだけで泣けてくるし何のやる気も沸いてこない。このままでは怨霊になってしまいそうだったので、岡山なら行けるのでは!とトレードにチャレンジ、ここでも何度か落選したけれど無事にチケットを手にできたのでした。ありがとうトレード、トレードありがとう。

とても、とても良かったです。岡山のライブ。なにせ逆太郎からハマった新参者の私、ビーバーのライブはワンマンはZEPP Hanedaに次いで2回目、フェスは3回。そうだ、直近は大阪城ホールでFM802主催のREQUESTAGEに参加したんですが、諸般の事情でチケットを取るのがギリギリになってしまい(なんだかずっとギリギリで生きてるなあ)いっちばん後ろの、いっちばん高い、いっちばんステージから遠いところで見たんです。スクリーンがあったのでアップでは見れたんだけど(しかもとても“分かってる”カメラワークだったので、やなぎの手元がいっぱい見れて嬉しかった)あまりも遠かった。もちろん音は近くに感じたけど。その場にいれただけで幸せだったけど。なので岡山市民会館の席についてステージのあまりの近さに震えました。やばい。トレードありがとう(3回目)

セトリはやなぎから箝口令が出ているので明記しませんが、セトリもとても良かったし、ライブもすごく良かった。ZEPP Hanedaでモヤモヤと感じた事は全部吹っ飛んだような、それ以上にビーバーに対して「?」と思ってたことが全部払拭されたようなライブでした。

ビーバーがやりたい事、やれる事、それに対する気持ち、ゆえに発信される言葉。それが全部、ライブ見てる最中に隕石が落下してきたかのようにズドーンと私の心の真ん中に降ってきて、全部がバチっとはまって、ああ、こういう事だったのか!!って分かって、その瞬間の多幸感と安心感といったら!例えば「1対1の対峙」とか「あなたたちに歌ってるんじゃない、あなたに歌ってるんだ」とか、言葉では分かるし、そうありたいんだろうなって感じる事もできてた。でもZEPP Hanadaでも大阪城ホールでもワールド記念ホールでも福岡サンパレスでも、その場にいるのに「でも私じゃないよね」と思ってた。この感覚はなんて説明すればいいのか難しいけれど、長年バンドファンをやっていると「広義の意味では私だけど、私個人じゃない」と己を律することがクセになるというか、当たり前だけど、ファンの事が好きだとバンドが言ってもそれは目に見えないファンという概念の事で私個人の事だと勘違いしちゃいけないと肝に銘じながら生きてきたわけです。バンドと近い関係になればなるほど。もちろんそれで良好な関係を築けるバンドはいっぱいいるし、ファンとして幸せだし、絶対に間違いじゃない。

きのうのライブだって、私がいなくても最高のライブだっただろうし、極端な話、別に私が今死んだってビーバーが最高なバンドに変わりはない。そりゃそうなんです。でもSUPER BEAVERは、ライブやってる間中「あなたじゃなきゃダメなんだ、あなたじゃなきゃイヤなんだ」って両手を掴んでゆっさゆっさ揺すって言ってくれるんです。たぶん、これをちゃんと素直に感じられるくらい私の壁が取り払われるまでに、これだけの時間と回数が必要だったんだと思われる。

少し脱線しますが、ちょうど愛のマシンガンツアーのチケット落選続きで、もちろんライブハウスツアーなんて箸にも棒にも引っかからず、でも日々ライブが楽しかったよーってメンバーのSNSはアップされ、とてもやさぐれた気持ちになっていた時期がありまして。ライブ行ける人はいいよな、私も行きたかったな。そんな羨ましいとか妬みのような感情が湧いてしまって、それがしんどくて「私が行けなくても、その場に私がいなくてもビーバーが最高のライブをしてその場のお客さんが楽しければそれでもういいかな」って本気で思ったんです。この気持ちも本当。そしたらやなぎから「その気持ちも嬉しいけど、また会おうね」ってメッセージをもらってしまいまして。ううう。面目ない。しかしほんとに掴んだ手は離さないんだなあって感動した出来事でありました。やなぎ、その節はほんとにありがとう。

前々回のnoteでも書いてますがバンドはそのライブに行けなかった人の事も背負ってステージに立ってるんだと思ってた。だからなんでビーバーはそこを大事にしてくれないんだろうと思ってたんだけど、ほんとに、ほんとに、だって目の前にいないのに、直接歌えないのに、どうしたらいいの?って思ってるんだなあって実感が降ってきた。言い換えれば、それだけ目の前にいる私に伝わってくるものがあった。

SUPER BEAVERは、本気で、その時間その場にいる人全員の人生を受け入れようとしてる。受け入れるというか、その時だけは預けさせてくれるというか。その本気の優しさを肌で理解したら、もし来れなかった人の事を考えてしまったら、もうこの人たちライブなんてできないんじゃないかとさえ思った。

だから、どうせいろんなラッキーが重なってライブに行けた人しか愛してもらえないんでしょ、と思ってたんだけど(やさぐれすぎである)でもほんとにそうなんです。あの場にいた人に、全愛情をぶつけてる。それ以上でもそれ以下でもなく。来れなかった人を排除しているのでもなく。今回来れなかった人はまた次ね、って。そしてこんな状況じゃなければ、ほんとにすぐ次はあって。

そしてビーバーのファンはみんな、それぞれ一人一人そんな想いを胸にしまって大事に抱えて生きてきたんだと思う。コツコツとライブに通って、バンドと気持ちを通じ合わせて。

こんな状況になる前は、ここまでどうにもこうにもチケットが手に入らないという事もなかっただろうし(もちろんライブハウスとか競争率の高いライブはあっただろうけど)また次ね、また今度ね、って、歩いてきたんだなあって思ったら泣けて泣けてしょうがなかった。なんてバンドなんだ。そしたらもう、ビーバーへの愛も会場全員への愛も止まらなくなってしまって、こっちこそアイラブユーだよ!!!って心の中で叫んだ。発声禁止である意味良かった。無駄に愛に溢れた大迷惑野郎になるところであった。

今回の岡山市民会館の形状や私の席やコンディションや、周りの人たちや、自然に音楽に没入できた事、フルキャパシティのライブでメンバーがとにかく嬉しそうだったこと、いろんな要因があったんだと思うけど、こんなライブのその場にいれた事、ほんとに感謝してます。ライブの神様ありがとう。何回も言うけど、この真理に気付いてしまった私の人生はもう無敵だ。

最後に、一番グッときたぶーやんのMCをメモさせてください。

「また元気で会おうね、まあ元気じゃなくてもいいんだけどって気持ちの話ね!体は絶対元気じゃなきゃダメだよ、気持ちはモヤモヤしたりへこんだりしててもいいからそれ全部持ってきて俺たちにぶつけて」

はい、元気でいます。別に私が今死んでも、とかもう言いません。

追記 ヘッダーの写真は岡山のかわいい路面電車。路面電車って初めて乗って楽しかった。帰り道、路面電車に乗りながら「歓びの明日に」聴いてたらニヤニヤした後ポロポロ泣いた。

追記(2022/6/30)
メンバーの感想ツイッターもはやすごく遡らないと探せないし、これを見ると一瞬でこの日のライブを思い出せるので一緒に貼っておくことにしました。

やっぱりいい会場だったなあ。なくなっちゃうの悲しい。

大好き爆発してるやなぎー!!!グッとくる。

LIVE DATE
2021/5/7(Fri) 岡山市民会館
『アイラヴユー』Release Tour 2021 〜 圧巻のラクダ、愛のマシンガン 〜


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