![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143289169/rectangle_large_type_2_82f8a62e419dc09bac3ebcc8c090c6be.jpg?width=1200)
怪獣はヴィランなのか。
特撮の怪獣を「ヴィラン」と表現される事に強烈な違和感があるんすよね。
アメコミやディズニー作品では、主人公の敵や悪の組織をヴィラン(Villain)と表現する事が多い。
確かにウルトラマンに出てくる怪獣やゴジラ、エヴァの使徒なんかは“敵”ではあるけど。
ヴィランという言葉には「後天的な悪」という要素があると思う。アナと雪の女王では、主人公姉妹の国を他国の王子(ハンス)が乗っ取ろうとする。ハンスは主人公に対して明確な敵意・悪意を持って行動している。
対して怪獣は、あくまで己の使命のまま動く存在。エヴァに登場する使徒なら、「リリスと融合する」という本能のみで行動している。
「主人公に害を及ぶ存在=悪」と定義した時、ハンスは「後天性な悪」で怪獣は「先天的な悪」なのだ。
日本では古代から地震、津波、噴火と自然災害に多く見舞われてきた。そのためアミュニズムの意識が強い。
超常現象の暗喩として妖怪がある様に、怪獣は災害の暗喩である。彼らはあくまでも地球からの使者なのだ。
「怪獣はヴィランだ」という表現は「地震はヴィランだ」という表現に近い。そりゃ違和感ありますよね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?