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フクト リヲ
2024年6月4日 21:32
「カフカ断片集」を読んでいる。フランツ=カフカは私が最も好きな小説家だ。不条理で不可解な物語が淡々と、美しい言葉で進んでいく。究極の悲観主義者である彼を何処かで気にかけ、遂には愛してしまう自分がいる。この本は断片集だ。短編集では無い。小説のなりそこ無いが集まり、蚊柱の様に群をなしている。それがどうしようも無く可笑しい。ディズニーランドで順番待ちをしている時、何処からか流れてくる映像が好き
2024年6月3日 20:13
夏目漱石の「夢十夜」という短編集をご存知でしょうか。私はこれの六夜目がえらく心に残っている。運慶が仁王像を彫っており、周囲には野次馬ができている。1人が「よくノミ一つで完璧な仁王像ができるなぁ」と感服する。すると近くの男が「あれは木の中に仁王が埋まっていて掘り出しているんだ。土の中から石を出す様な物だから間違うはずが無い」と応える。人生じゃん。0→1に、無から有へではなく、無限の可