国立大を中退して後悔していること
私は某国立大を中退しています。
今まで「後悔はない」と思っていましたが、ふとしたことをきっかけに「必ずしもそうではなかった」と思うようになったので、今の気持ちを書いてみます。
中退してから今まで
詳しい体験談は私のブログ「りわの勉強ざんまい」にて書いています。
中退した理由を明確に語ることは難しいですが、第一志望に行けなかったこと、希望する分野の勉強ができなかったことを引きずり大学から足が遠のいてしまい、どうにもこうにもならなくなってしまったことが原因です。
中退した後は非正規雇用で働きますが、大卒資格は諦めきれませんでした。
通信制大学に入り、今は卒業を待つのみです。
通信制大学に入ってから考えたこと
通信制大学に4年間通いましたが、その間に考え方は変わりました。
フリーランスという道を選んだ今、大卒は必要だったのか?
私は大学在学中のストレスがもとで、双極性障害の治療を受けています。
とりあえず今は定職に就くことは難しいと感じており、フリーランスで働いています。
通信制大学に通い始めた元々の理由は、「大卒を取って正社員就職するため」でした。
正社員にこだわる必要はないと気付けていれば、4年間をもっと別のことに使えたかもしれません。
私はやっとスタートラインに立った(30手前)
大学を卒業することで私の人生は新しいフェーズに移る…はずですが、そうは言っても既に30代が見える歳です。
中退せずに卒業していれば5年間が手に入った、と思います。
自分の歳を考えては、ため息をつく日々です。
通信制での学びは糧になった、けど…
通信制大学で学んだことは確かに自分の糧になったと思います。
もともと高校生の頃から希望していた分野の勉強ができたこと、また元いた大学での知識も生かせたことで、今までの勉強全てに意味があったと感じることができました。
また、一般の大学よりも難しいと言われているらしい「通信制大学で卒論を書き上げる」ことができたのも、自己肯定感が限りなく低い自分に自信を持たせてくれました。
しかし、時間は取り返せません。
身の回りの人と接して考えたこと
大学を中退したので、友人は限りなく少ないです。
それでも得た人とのかかわりで、社会とのずれを感じます。
高校の友人
私はいわゆる進学校と呼ばれるような高校に通っていたので、高校の同期で今も付き合いのある人は大卒・大学院卒しかいません。
彼らは、立派にキャリアを築いている真っ最中です。
そんな中、自分の職業を何と名乗ったらいいかも自信のない自分。
「フリーランス」の聞こえの良さに隠れて生きています。
兄弟
私のきょうだいは専門学校を出て働いているので、社会人として働いていた期間は、年下ですが私より長いほどです。
久しぶりに会うと、なんだか「振る舞いが私と違うな」と感じます。
年上はどちらだったでしょうか。
パートナー
婚約者がいます。
素晴らしい大学と素晴らしい大学院を卒業しています。
私たちの結婚にとって、一番心配なのはお金です。
私が中退せずに大学を卒業して、就職できていたら。
もちろんそうなっていれば出会えなかった縁ですが、相手に見合う自分になりたかったと引け目に思います。
時間は取り返せない
「通信制大学は時間の無駄」と言いたいのではありません。
「人生終わった」などとも思っていません。
ですが、私には「普通に生きたい」という思いがありました。
それはおそらく叶いません。
「普通とは何か」を論じることも控えますが、一般的な年代の内に学校を卒業して働き始めるということは、やり直しがききません。
大卒なんていくらでも取り返せますが、若い内から積むべきだった経験はもう取り返せません。
これに気づいたのは、ごく最近でした。
中退は悪じゃない、けど覚悟が要る
中退を決めた時に考えていたことで、1つ覚えていることがあります。
「勉強がしたくなったら、その時にすればいいや」
そう考えていた通り勉強がしたくなったので通信制に行きましたが、勉強したくなる予定があったのならなおのこと大学に残るべきだったのではないかとも思います。
学ぶべき時に学ぶべき
働きながら通信制で学ぶのが大変だったということもあります。
しかしそれ以上に、「学ぶべき時に学ぶべきだった」と今は思います。
大学にいる時は「学ぶべき時」であり、「学ぶ権利」を無条件で与えられている時間です。
学ぶ時間をずらしてしまえば、相当上手くやらなくてはそのまま社会とのずれになってしまいます。
(通信制大学で学び直して、社会で活躍している方もいるはずです!
私には上手くやれなかったという話です。)
これから
なんとなくぽろぽろと書いてみました。
私は自分のこの先が不安で仕方ありません。
ですが、何もせずに待っていられない性質でもあるので、今日も何かをやります。
もう周りには追い付けません。
それでも、最善を取るしかない。
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