インテリジェント・バーバリアンな沼田智博さん〜モトヤフインタビュー〜
本日はヤフーでは広告本部で活躍され、現在(株)シングラの代表取締役を務めておられる沼田智博さんにお話を伺いました。
-まず最初にお名前をフルネームで教えてください。
沼田智博 （ぬまたともひろ）です。
-差し付かえなければご年齢もお聞きして宜しいですか。
はい、45才です。
-お生まれはどちらですか、またどちらにお住まいですか。
茨城県那珂市で生まれて、東京の品川区に住んでおりましたが、現在は宮城県に移住しております。
-これまでのプロフィールをご紹介ください。
2002年3月に慶應義塾大学総合政策学部を卒業、2002年4月にヤフー株式会社に新卒入社しました。その後2008年11月サイバード株式会社に転職。そして2011年3月にスマートソーシャル株式会社を設立しました。また2013年8月には株式会社シングラを設立し代表取締役に就任し、現在に至っております。
-ヤフーに在籍しておられたのは？
2002年4月から2008年10月までの６年半くらいになりますね。
-新卒でヤフーに入社されたきっかけは何でしたか？
「孫正義大いに語る!! ネット革命・新世紀への挑戦」を学生時代に読んで感銘を受け、自分もいつか起業したいという強い想いが芽生えました。そして、たまたま就活中にヤフーが初めて新卒を採用することを知り、応募しました。大学で村井先生の講義を受講したり、プログラミングが必須科目であったSFCの環境も非常に良かったと思います。2002年入社時の社員番号は500番台だったかと思います。入居ビルは表参道のパラシオでした。
-ヤフーでのお仕事はどんな内容でしたか？
2002年4月～2003年9月まで、広告本部営業推進部推進チームに所属し、広告出稿新規顧客の開拓、メディアレップとの渉外業務を担当しました。その後2003年10月～2004年6月までは、広告本部営業推進部セールスパートナーズチームで、セールスパートナーである広告代理店への販促支援業務を担当しました。
2004年7月～2008年９月には、広告本部営業推進部メディアプロデュースチーム（金融業界担当）で、国内外大手金融機関（銀行・保険・証券・信販）のウェブマーケティング戦略に関するコンサルタント業務全般を担当しました。当時の上司は最初有馬さんで、その後武藤さんになったかと思います。直販と代理店営業をどちらも経験したことは、現在のサイバーセキュリティの仕事にも役立っています。
-ヤフーで学んだことはどんなことでしたか？
ブロードバンドがまさに普及し始めたタイミングで＜インターネットを通じたビジネス全般＞について学ぶことができました。事業と組織が急激に拡大していくタイミングで、井上社長や宮坂さん始め多くの尊敬する先輩方とご一緒できた事も大きな財産となりました。
また、人間関係においても非常に良好な関係を築かせて頂き、那須さん、財満さん、はじめ多くの方と起業後もお仕事でご一緒させていただいております。
-ヤフー時代のエピソードやトピックはありますか？
私が入社したころは有馬さん、板倉さんはじめリクルートOBや広告代理店OBの方が多数いらっしゃり、圧倒的なコミット力のある先輩達からビジネスの流儀を教えて頂いただけでなく、食通な方も多く六本木、新橋、等多くの繁華街の名店に連れて行ってもらったことがよい経験となりました。また、大学のキャンパスが湘南だった事もきっかけで、社会人になってからも、一番の趣味のサーフィンで仕事上もつながりの深い那須さん、財満さん、朝日さん達とも海外にもいくことができました！
採用試験の際に自己PRで私が『インテリジェントバーバリアン』(知的野獣)だと表現したのですが、面白い奴だと思ってもらえたのは幸運でした。「家がない、ほぼ研究室に住んでいた学生で、知的好奇心を満たすためには昼夜を問わず行動する、だから私を採用してくれたら昼夜を問わず働きます！」というアピールをしました（笑
また、最終面談で井上さんや有馬さんに、「お前非常にバイタリティありそうだな」と言ってもらえたのと、井上さんの息子さんとお名前が一緒だったようで、親近感を持ってもらえたのがラッキーでした（笑
-辞めたから分かるヤフーの良さというものはありますか？
何といっても働きやすさという点と卒業後の横の繋がりにより、起業後のビジネスチャンスが圧倒的に拡がる点ですね。
-ネクストキャリアを選んだ決め手は何ですか？
起業に備え一度厳しい環境に身を置くためにサイバードに転職しました。そこでは新規事業の立ち上げ、拡大という経験をさせていただきました。営業成績もお陰様で１位を経験し、サイバードからの独立に際しても、営業コンサルとして年間契約で大きな費用を頂くことができました。最初の起業後3日後に東日本大震災が訪れ全く身動きが取れない中、こうした契約のおかげで大変助かりました。
そして、ヤフーOBのみならずサイバードのOBとも現在もしっかりとお仕事で繋がっているのも非常にありがたいです。
-現在のお仕事は具体的にどんな内容でしょうか？
サイバーセキュリティ全般に関する課題を解決するサービス「サイバーレスキュー」を運営しております。元々はデジタルマーケティング、グローバルマーケティングの会社でしたが、2020年の年末にある天才ハッカー（ホワイトハッカー）との運命的な出会いがあり、現在の事業を立ち上げる事となりました。
-現在の仕事の面白いところや素晴らしいところを教えて下さい。
社会的な問題にもなっているサイバー攻撃から守るため、企業様・公共機関様等のセキュリティ支援ができているというのは、やりがいだけでなく社会貢献にもつながる素晴らしい仕事だと誇りを持っています。
サイバーセキュリティ対策がしっかり出来ている企業は格付け的にもきちんと評価される時代になってきました。またIPOフェーズにある場合においても監査法人等からセキュリティ診断や体制見直しを要請されるケースが増えています。こうした要請に複数のチームで対応出来る強みが弊社にはあります。
-今、特に力を入れていることは何ですか？
サイバーレスキューのサービス拡大、グローバル調達の強化です。また、出資先ロボットベンチャーの支援にも力を入れています。
-ご家族以外で尊敬している方がおられたら教えて下さい。
福沢諭吉先生と孫正義社長です。
高校時代に福沢諭吉先生の「学問のすゝめ」を読み、その先見性に啓発されました。そして大学時代には孫正義社長の著書を読んでインターネット時代における先見性に再び目を開かせてもらいました。
-ご趣味は何ですか？
読書、散歩、旅行といったところですが、特に散歩はアイデアを思い浮かべるのにも好都合だと思っています。
-コロナの時期を経て変わったことはありますか？
住まいを東京から家族と宮城県に引っ越しました。引越ししたこともあって宮城県の水産加工業の方々のサイバーセキュリティ対策のご支援もさせてもらっています。
-ライフワークは何でしょうか？
毎日1万歩以上歩くことです。
-これからチャレンジしたいことは何ですか？
プライベートでは、ダイエットと肉体改造、禁酒です。そして、しばらく封印していたサーフィンを復活したいと考えています！
仕事面では、事業拡大のため、よりグローバルなネットワークを構築していくことです。昨年はベトナムや中国・深圳に出向き有力なパートナーとの出会いがありましたが、今年もインド出張が決定しています。
サイバーセキュリティの分野でもモトヤフ・イマヤフの皆さんのお力になれるよう、邁進します！
-イマヤフに伝えたいメッセージをお願いします。
今でもインターネットでTOPポジションを走るヤフーで仕事ができるのは非常に有意義な時間に出来ると思います！
思う存分仕事と人生を楽しんでください！
また、新卒から転職、起業の約22年間を振り返り、本当に運と縁に恵まれた人生であると改めて感じました。人生を切り開くのは行動と縁と運と謙虚さをもち常に誰かの役に立つ事が大事だと考えております。
-沼田さん、本日は大変ありがとうございました！
（本日の沼田さんへのインタビューは川村英樹が担当しました）
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