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漬物問題⁉︎ 気になるので秋田に行ってきます

きっかけは、「Law change puts traditional Japanese daikon farmers in a pickle (法律改正で伝統的な日本の大根農家が苦境に)」という題名の共同通信の英語記事でした。


「in a pickleってなに?」と気になって調べたところ、in a pickleとは「困っている、苦境に立たされている」という意味だとのこと。

ちなみに、in a pickleは、酢漬けのピクルスが瓶の中にビッシリ入って動けなくて困っているイメージからこの表現になったという解説がいろいろ出てきました。

大根を栽培している農家さんが副業で漬物を作っていることが多くて、そんな人たちが今大変な状況に立たされている、ということで、

pickles=漬物
in a pickle=困っている

この二つが掛け言葉になっていたわけです。

なるほど、面白い!と思ったのですが、内容を読み進めると、これは確かにSmall pickles makers are in a pickle.とでもいうべき状況であることがわかりました。

とてもざっくりな説明ですが、

この6月に食品衛生法が改正になり、漬物を製造・販売するためには、製造施設が一定の衛生基準を満たしていることが条件になるそうです。

条件としてはたとえば、
「原材料の洗浄設備(シンク)と器具等の洗浄設備をそれぞれ有すること(計2槽)」。

つまり、これまで農家をしながら、台所で漬物を作って地元の直売所などで販売してきたような人たちは、設備を変えなければ6月以降は販売できなくなるのです。洗浄設備を二つも備えた台所ってなかなかないでしょうし。

記事で取り上げられていたのは秋田のいぶりがっこでしたが、共同通信以外の記事を見ても、全国各地で問題が生じている様子。農業のかたわら副業で行ってきた漬物づくりを担う人は高齢者が多いようで、わざわざ設備投資をして続けるかと言えばなかなか難しい。そのため伝統的な漬物作りが廃れてしまう可能性があるとのこと。

あと2週間ほどで法律改正の日がやってきますが、実際のところはどうなっているのか気になってたまりません。
幸いなことに、いぶりがっこの生産者さんに直接お話しを聞く機会を得ることができたので、今週秋田でお話しを伺ってきたいと思います。

うーん、いぶりがっこ、最近たまたま食べる機会が多いのですが、とっても気になります。

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