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お酒を飲めない私が「好き」になった日本酒の蔵

私、お酒飲めないんですけど

初対面の人によく言われることが2つあります。

その①「車の運転、得意そう。結構乗ってるでしょ?」

その②「お酒強そう。かなりいけますよね~。」

残念ながら、両方ともハズレ。

車については、免許こそ持っているものの、まったくのペーパードライバー。ゴールド免許連続更新中。アクセルとブレーキを踏み間違える自信があるので乗らない方が賢明だと思っています。

お酒もしかり。「この人は飲めるに違いない」という周りの印象を裏切って、コップ一杯のビールでも真っ赤になるほど。お酒を飲む場所に行くのは大好きですが、「この料理にはこのお酒が合うよね~」とか言いながら、ドンドンいろんなお酒を飲んで楽しめる人が羨ましい。その楽しみを味わえないとは、なんだか人生で損をしているような気がします。

ところが、お酒を飲めないその私が、「うわー!めっちゃ気になる。どんなお酒を造っているのか知りたい。酒蔵行ってみたい」と、思うほど気になる日本酒の蔵ができたのです。

お酒を飲めない私が気になった酒蔵とは

その酒蔵とは、福島の郡山にある「仁井田本家」さん。ロゴのカエルが愛嬌たっぷり。

仁井田本家さんとの出会いはインスタグラム。「にいだのPTA締切り迫る!」という投稿があり、なんだ、このカエル?おまけにPTAって?と、妙に気になって調べました。

そのときに知ったのは、

★仁井田本家さんは福島県郡山市にある酒蔵だということ。

★農薬と化学肥料を使わない自然栽培の田で酒米を育てていること。

★発酵や醸造技術をもとに様々な飲料や食品を開発していること(チーズラスクやチョコレートや奈良漬けなどラインナップ豊富!)

★「田んぼの学校」という名前で、田んぼを育てるお手伝いを募り、田んぼを守る仲間を増やす取り組みをしていること。

★「にいだのスイーツデー」など、面白そうなイベントも開催していること。

などなど。

田んぼの学校とPTA

「田んぼの学校か、いいなあ~」とまず思い、その次に、PTAって何だ?と、説明を読んでわかったのは・・・

仁井田本家さんは、これまで「田んぼの学校」という名前で、田んぼを育てる作業のサポーターさんを毎年募っていた。ただ、今はコロナ禍でサポーターさんに集まってもらうこともままならない。一方で、遠方なので作業にはなかなか参加できないけれどサポートしたいという声も増えてきている。それで、「田んぼの学校」とは別に、「PTA(P ポッチっと、T 助けてくれて、A ありがとう)の会」を作り、これまで「田んぼの学校」の参加者限定で販売していた「田んぼの学校のお酒」をPTAメンバーに購入してもらい、その売上の一部を田んぼの維持管理費に充てるという活動を始めた。

なるほど~。詳しい説明はこちらにあります↓

そしてそして、この「田んぼの学校のお酒」のラベルには、田んぼの学校参加者とPTA参加者全員の名前が記載されるという特典が。

「面白~い! このお酒私もほし~い!(私は飲めないけど。でも一緒に飲んでくれる人ならいるし)」と思ったのに、気がついたらすでに予約受付は終了。ガッカリ。

アンテナが立つと情報が飛び込んでくる

そんなときに見つけたこちらの企画。それまで、まったく知らなかった酒蔵だったのに、いったんアンテナが立つと情報ってドンドン入ってくるものですね。

このオンライン企画、仁井田本家の女将さんが、案内人として仁井田本家の取り組みを説明してくれるというもの。

うわ~、面白そう!とドキドキしながら開催を待ち、そしてその開催があったのがつい昨日のことでした。

オンラインセミナーでさらにファンに

1時間のオンラインセミナー。これで私はますます仁井田本家のファンに。肝心の日本酒は飲んでいないんですけどね。

印象的だったのは「日本の田んぼを守る酒蔵になる」というミッション。「そのミッションを実現するために」ということで行われている活動いろいろ。具体的でわかりやすく、私も傍観者ではなく活動に参加したい、サポーターになりたい、と思わせる巻き込み力が半端ない。

オンラインセミナーでは、商品の紹介もありました。ビンやラベルのデザインのセンスがすてき。あっさり上品なところも、ポップなところもあって、見ていて楽しい。

セミナー後にオンラインストアをのぞきましたが、これだけ商品がたくさんあったら在庫管理が大変じゃないかな~って思わず心配しちゃうほどラインナップが豊富。マーケティング力すごい!

商品も酒蔵もステキ、でも一番の魅力は

でも、何と言っても一番の魅力は女将さん。女将さんが仁井田本家のブランドとして確立されているな~と感じました。

ご本人はもちろん見ているだけでもステキな方ですが、語り口柔らかく、間の取り方も上手で、説明が頭にスイスイ入ってくる。酒造りにホーローのタンクではなく木桶を使うことがなぜ大事なの?というくだりで微生物のお話しが出てきましたが、酒蔵に住みついた微生物がワサワサと活動している、そんなイメージが浮かんでくるぐらい、想像力がかきたてられました。

これだけお話し上手だってことは、きっと頭のいい人なんだろうな~と、ただただ感心。こんなステキな女将さんがいる仁井田本家がますます気になる存在に。これはぜひ18代目蔵元にも会ってみたいと思っています。

「好き」になってもらうのはもちろん嬉しいけれど、「好き」な存在が増えるのもワクワクと気持ち華やいでよいものですね。












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