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外の世界に出て初めて知る凄さ(無料記事)
若かった頃、親戚の会社で働いていたのですが、どうしても考え方が合わず辞めた経験があります。その時はもう二度と顔を合わせたくないと思っていたのですが、そんな想いも年月と共に薄れていきます。それは大人になったからというわけではなく、1人で会社を大きくすることがどれだけ大変なのかを外の世界に出て初めて知ったからです。
人はマイナスなことに目がいくと自分が経験したこともないことすら簡単に考えて批判します。「もし自分が経営者だったらこうする」と一丁前に考えていた時期もありますが、それはRPGゲームで強い武器を持ってレベルも上がった状態からスタートすればという話と同じで、ひのきのぼうからスタートして色々な経験をした後に語る言葉と、何も経験しないで語る言葉では重みも責任も違います。
私は親戚が築き上げてきた環境を当たり前に感じて感謝すらしていませんでした。そんな生意気な存在が親戚だという理由で対等に話せると思い込んでいた若造だったのです。
もちろん会社を良くしたいという想いがあったことは否定しません。でもそこには築き上げてきたもののリスペクトがあってこそ、初めて提案をできるようになるのです。
当時の自分に言ってあげたい。
「それなら自分で会社立ち上げて同じぐらい大きくしてみなさい」
と。
その親戚の近況を風の噂で聞いたのですが、最期を迎える前に一度お話をしないといけないなと感じました。
それが感謝なのか謝罪なのか、今までの話なのか、これからの話なのか、それは分かりませんが、生きているうちにしか聞けないことがあります。
生きているうちにしか伝えられないことがあります。
人は変わり続けます。だからどんなことでも扉を完全に閉じないで少しだけ開けておくといいのかなと今回の経験を通して感じました。