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  • 百景マガジン

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    京都にある喫茶店「喫茶百景」に関わる人たちが隔週ぐらいで投稿するマガジンです。https://www.instagram.com/hyakkei_coffee/

最近の記事

「自分の外にある、社会の問題ないし関心ごとは、いかにして自分ごとになるのか(そもそも自分ごとにする必要はあるのか)」  セキ編

今回からテーマを絞って、複数人が同じ課題についてnoteを書くという形式をとることになった。 初回である今回、与えられたテーマは「自分の外にある、社会の問題ないし関心ごとは、いかにして自分ごとになるのか(そもそも自分ごとにする必要はあるのか)」である。 難しいテーマである為、与えられた課題そのままをコピーアンドペーストしつつ、セキ編と銘打ってタイトルにした。 これを書いている今、自分の主張、立場は非常にはっきりとしていないが、それは書きながら探っていきたいと思う。 自分の外

    • 書く

      考えることとはバケツに水を貯めるようなものだ。 その逆に、文章を書くことはそれを排水することに近いだろう。 貯まるのは真水ばかりでもないため、バケツの中は次第に濁っていく。 バケツには容積もあるため、定期的に排水を行うのが望ましいように思う。 僕は、学生時代のちょっとしたレポート等以外に文章を書くということをほとんどしてこなかったため、貯まった水の量は多く、また、濁ってもいるだろう。 そんな僕にとって、「ものを書く」というのは難しい。 不透明な水の中から、ピンポイントで言いた

      • ベストフレンド

        小学生になるまで、唯一僕を裏切らなかった友達がいた。 名前は"アボジ"という。 アボジはいわゆるイマジナリーフレンドというやつだ。 僕の頭の中にだけ存在して、僕の視界にだけ現れる。 "都合のいい時"にだけ出てきて、また"都合のいい時"に消えてくれる。 主に僕が思い悩んでいる時、孤独を感じる時、あとなぜかトイレの最中にどこからともなく現れる。(正確には、現れるというよりも元からそこに居たように、気付いたら佇んでいるというイメージだ) 昼のサスペンス系ドラマで犯人が使っている変

        • あこがれ

          女の子になりたかった。 僕が持つ記憶の一番古いところ、3、4歳のころだろう。 父方のおばあちゃんの家に機関車トーマスのジャングルジムがあった。 便意を催すと、僕は、皆のいない暗い和室に逃げ込み、部屋の端っこに置かれたその大きな遊具の一部に掴まりオムツに思い切り気張る。 それが幼少期の癖だった。 明かりがほとんど無い部屋で、己の排泄行為に集中し糞尿を捻り出す、まさしくその瞬間に毎回決まって考えていることがあった。 「女の子になりたい。」 古い記憶を辿ると、なぜだかわからな

        「自分の外にある、社会の問題ないし関心ごとは、いかにして自分ごとになるのか(そもそも自分ごとにする必要はあるのか)」  セキ編

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