見出し画像

海外で体外受精:採卵を続ける?移植する?

チェコでの初の採卵周期で、顕微授精から正常胚が1つ、体外受精からも1つできました。後者は未検査で可能性が未知なので次の移植からは除外ですが。
移植するか、採卵を続けるか…次のステップをどうするかについての考えをまとめました。


移植に進むメリット

最大のメリットは、妊娠すれば最短で出産できる可能性。
そしたらもう採卵しなくていいので、新たな卵巣刺激投薬や採卵手術もしないで済む=金銭の負担も体への負担も最小限(前回っきり)です。

もし採卵を続けていくつも胚ができた場合、いくつ胚が必要かわからないので、妊娠出産できた時点で残りの胚をどうするかという問題が生じますが、胚ができるごとに移植すれば、余る胚も最小限で済みます。

移植に進むデメリット

一方で、正常胚1つで移植に進むのは危険でもあります。うまくいかなかった場合、次は未検査胚1つしか残っていません。

着床しないだけでも、移植周期が無駄になります。失敗してから新たに採卵するとなると、移植周期の次の周期で生理が来るまで待つわけなので、まる2周期、採卵のチャンスが失われるわけです。妊娠して流産した場合はもっと時間が経ってしまう。

染色体異常の確率は歳をとるほど増加するし、正常胚率がさらにガタ落ちする40代では、チンタラやっているとどんどん成功率が下がります。

クリニックGの医師の言葉で、できたばかりの正常胚にチャンスをあげてもいいかもと一瞬その気になったものの、リサーチするうちに、リスクヘッジをせずに移植に進むことへの不安が大きくなってきました。

採卵を続けるメリット

採卵をするメリットは、移植するシナリオの逆で、リスクヘッジです。正常胚を貯めてから移植すれば、失敗しても次が控えています。

染色体の面でも、若いうちに採卵するほど有利です。なので、結果を求めるなら、採卵を続けて貯胚することには明らかなメリットがあります。

採卵を続けるデメリット

採卵は当然、回数に比例してお金がかかります。
卵巣刺激と採卵手術を繰り返せば、そのぶんだけ体への負担も増えます。

何回採卵したら1人出産できるのか、誰にもわかりません。毎回必ず正常胚ができる保証はありませんし、何個貯胚すればちょうどいいか、足りないか、必要以上にやりすぎたか、出産に至るまで結論が出ないし、結果論になるので、これも結局賭けに過ぎないのです。

そして、結果的に胚が多すぎた(余ってしまった)場合の倫理的な問題があります。胚ひとつひとつが赤ちゃんになる可能性を持っているわけなので、命としては、軽く扱うことはできません。

私たちの結論

今すぐ移植するのはやっぱりリスクが大き過ぎる。
何回採卵すればいいかは、毎回採卵して培養してPGT-Aしてみないとわからないけれど、何個貯胚したいという目標は立てられる。

4429人を研究対象とした2021年の論文では、予後良好の女性は正常胚の移植3回めまでで92.6%の出産率とありました。
40代でも、正常胚は50%以上が出産。
また、6日目胚は30%強の出産率というデータも。私たちの正常胚は6日目胚です。

結論は「子ども3人は0人よりマシ」
胚が余ったら2人目以降もチャレンジする!で夫と意見一致。

正常胚が3つ貯まったら移植を目標に、クリニックGに転院して採卵を続けることにしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?