海外で体外受精するとき採卵周期までにしておくこと
転院先に問い合わせたり事務手約をしたりしている間にまる2周期終わってしまいましたが、初採卵から3回目にあたる次の生理が来たら2回目の採卵周期に入ることになりました。2回目ともなるとコツがつかめてきた(気がする)ので記録しておきます。
イギリス最安?のIVF専門薬局
私が使っている薬局はfertility2uという、イギリスの不妊治療専門オンラインショップです。参考までにと街の薬局で見積もってもらったらここの倍近い価格だったので、今回もお願いしました。
転院先では、チェコ国外でかつヨーロッパ大陸内の患者にはSerphaというオランダのオンライン薬局を薦めていました。
体外受精で使う薬剤は処方箋がないと買えないというのもあり、購入手続きがちょっと面倒です。
薬剤確保の流れ
居住国外で体外受精する人は特にアンタゴニスト法(生理2日目に投与開始)の場合、生理=採卵周期が来る前に薬剤が手元にないと周期を逃してしまいます。
私の使っているfertility2uで買うと、ざっくり7ステップをクリアして初めて薬を受け取れます。この煩雑性込みで計画する必要があるということです。
クリニックから採卵プランと処方箋発行
fertility2uで薬剤のオンライン見積もり
クリニックに連絡
クリニックから薬局に直接処方箋(PDF)を送付してもらう
決済
fertility2uからクリニックの院長にデジタル署名請求
発送&受取り
採卵周期を逃さないための薬剤確保計画
国外クリニックでの治療を控えて渡航前の生理開始までに薬を確保するためには、基礎体温と排卵予測キットで排卵日のあたりをつけておいて、遅くても排卵から数えて1週間以内、生理予定日からは5営業日以上遡った日までに処方箋をもらえるようにします。
卵巣刺激剤はただでさえ冷凍宅急便で高いのに土日受け取りはさらにコストがかさむので、平日受け取りを狙いました。
fertility2uはオンラインのカード決済がいつもうまくいかなくて、営業時間内に電話口で決済するはめになり1営業日かかるというのもあり、金曜指定なら、最低で火曜までに見積もり→クリニック連絡→水曜決済→木曜昼までに署名→金曜受け取り。各日、午前中に手続きや連絡して、ギリギリこの流れです。
だから排卵から1週間以内、生理の始まる1週間前までに手配開始しないと途中焦ってしまうのです。
処方箋をもらうには当然、まずオンライン問診を済ませ、医師から採卵計画を出してもらう必要があります。問診待ちの期間も1〜3週間と様々。忙しい医師だと、問診後、採卵計画&処方箋が出るまでまた数日〜1週間程度のことも。なので、 新規で問い合わせてから採卵開始するまでには、最短でも1〜2周期まるまるかかると見ておいたほうがいいと思います。
有給確保&リモート勤務
この周期では、始まる前に上司&人事に話したのが奏功して、罪悪感なく好きなように有給とリモート勤務を入れられました。
採卵前日まではエコー検査にちょいちょい来院するだけなので、平日は国外から海外出張扱いでリモートワーク。私の勤め先では予定を入力するだけの手続きで、あとは同僚への説明のみ。事情を知っている上司以外の人には「リモート勤務」と言えば誰もツッコんできません。
OHSS(卵巣過剰刺激症候群)のリスクは採卵後4日目までが最大と転院先の先生から聞いて、上司と相談して採卵日+2~3日は傷病休暇をもらうことになりました。
移動にはまる一日かかるし、クリニックでの問診やエコーは基本平日午前中なので、週末使って渡航できれば理想的。移動日が平日にあたる場合は有給を使いますが、傷病休暇の最終日をこっそり帰国にあてたり、なるべく有給消費しないようにやりくりしました。
採卵周期の(立てにくい)渡航計画の立て方
選択肢1:採卵直前に渡航する
チェコのクリニックだと、外国の患者は生理6〜7日目に居住国でエコー検査を受けて卵胞の数と大きさを報告するように指示されます。イギリスでやるなら体外受精患者や妊婦のエコー検査を専門にしている施設を使うことになり、相場は£150(≒2万5千円超、しかも全額負担)。
10日目には必ずクリニックでエコーがあり、そこで採卵日が決まるので、仕事の関係でギリギリに渡航するしかないなら9日目に現地入りすればOKです。
選択肢2:少し余裕をもって渡航する
逆に5〜6日目までに渡航すれば現地の患者と同じように最初から直接来院して受けることも可能です。私は前回も今回も早めに現地入りしています。
前回は休暇として来ていたのでエコー後は夫の実家へ、今回は有給取らずにリモートワーク。
こっちを選んだ理由:
エコー検査は施設、担当者によって誤差も大きいと聞いています。国をまたげばなおさら。同じ医院で受けるほうが一貫した基準でより正確な判断をしてくれそうです。
チェコの体外受精プランはエコー料金込み。リモート勤務ができる以上は、イギリスであればエコー検査に消える£150を現地滞在費(贅沢しなければ1週間ぶんの宿泊費になることも)にあてて旅行気分を味わうほうが、精神面含めコスパよく感じるし、私たちの場合夫の実家に泊まって宿泊費を節約したりもできますからね。
先に移動して渡航の疲れから回復しておくことでストレスを最小限にとどめ、余裕をもって採卵に臨めます。
航空券購入のタイミング
幸い、私の住んでいるところは格安エアラインのRyanairが毎日チェコに飛んでいるので、そんなに事前に買わなくても法外な値段になったりはしません(例外は夏休み期間とクリスマス)が、安く済ませられるにこしたことはないです。
できれば生理開始を待ってから買いたい、でもそれだと渡航まで1週間というタイミングになり値段が上がってしまう(下がる可能性もありますが)ので、基礎体温&排卵チェックで高温期に入ったことを確かめてから、渡航3週間前には確保しておきました。
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