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#もしも叶うなら 個別最適化された学びの概念とその実現に向けた取り組みの中に公立通信制中学創設・公立中学通信制過程導入の構想を取り入れてもらいたい。

制度や恩恵がただ「ある」のだと思っていた。

違うとわかった。

私たちの日常に、制度は欠かせない。
例えば、公教育を受けていたり、福祉サービスを利用している私にとっては切っても切れない存在である。

今回は
日常に、ありふれた当たり前に目を向け、
それらには「願い」が込められているのではないだろうか。
という投げかけをする機会にさせていただこうと思う。


議員さんを通じて自治体に働きかけてみて

何かを生み出す、動いていただくことの難しさを絶賛、感じている。


それはコロナ渦の前。

学校へ通いたくても思うように通えなかった
学校の枠組みと自身のスタイルのミスマッチングが生じていたため、アンスクーリング(ホームスクール)という形をとらざるをえなかった経験がきっかけで動き出した構想である。


『公立の通信制中学創設
公立中学通信制過程導入』

教育委員会主催のセミナーで
不登校経験者として
お話をさせていただいた際、

教育長や議員さんが聞きに来てくださっていた。

教育長は「財政面など色々な課題はありますが、前向きに検討します」と言ってくださった。

そして、議員さんは「直近の都道府県の議会で提案してみます」と言ってくださった。

あれから早2年。
私自身体調の波があったり、
教育委員会のほうもコロナ渦でバタバタしたり、
なかなか実現できていないのが現状。

不登校の状態を抜けてしまった今、現況の公教育の雰囲気がわからない。
「公立の通信制中学創設、公立中学通信制過程導入にニーズはあるのだろうか」という疑問(モヤモヤ)とたたかう日々。

ようやく、決心がついた。

「そうだ、公の場で、シェアしてみよう」

もし、この文章を読んでくださっている皆さんの
心動く何かがあれば、
声を上げた意義があると感じる。

なにか一言でも構いません。
コメントや引用ツイなどをしていただけると本当にうれしいです。


以下、自治体の教育委員会や議員さん宛に作成したものである。
著作権は全て筆者にあるため、無断転載禁止(とさせていただきます)。

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公立の通信制中学創設
公立中学通信制過程導入の申請書

申請内容
(第一段階):公立中学の通信制過程導入
(第二段階):公立の通信制中学創設


コンセプト
・不登校  ・自傷行為
・場面緘黙 ・教室からの脱走
・感覚の過敏
・パニック
~その行動から誤解を受け、排除されがちな、
周囲の人からは本当の気持ちに気づかれにくく
行き場のない子どもとそのご家族に「Welcome」と言ってあげられる学校を~


公立の通信制中学とサポート施設の仕組み

本部(本校)ーサポート施設(●●地区)
       -サポート施設(●●地区)
    -サポート施設(□□町□ー〇)
 -サポート施設(△下△ー□)

本部(本校)の役割
〇学校全体の運営
〇eラーニングの運営・管理
(既存のeラーニングシステムを使用する場合一部除外)
・ネット授業の撮影・配信
・レポート問題の作成
・採点、成績評価
・単位認定の可否判断
・ウイルス、セキュリティの保護

サポート施設の役割→P7を参照


具体的な構想:

☆生徒の学習環境
〇定期テストはなく、成果物での絶対評価
〇ネット授業で24時間いつでもどこでも参加できる
〇習熟度別個別指導を実施(担任制で、本校の担任、教科指導教員とメールでやり取りが可能)
※内閣府認定特区高等学校 明蓬館高等学校が実施
https://www.at-mhk.com/

〇区内の公民館などをサポート施設として使用。
・廃校になった学校※1 
・集会所
・教育支援センター ※2
・公民館(生涯学習センター、図書館等)※2

※1 本自治体、教育委員会運営の適応指導教室が実施。
※2 本自治体、教育委員会の中高生勉強会が実施。

☆学習形態
〇一斉授業ではなく、自習形式。
〇当日カリキュラムは、生徒自身で計画し、取り組み、支援員サポートにより安定した授業展開。

☆職員
〇臨床心理士、公認心理師など心理の視点を持った相談員が常駐。面接ではなく、生活場面で心理的な支援をしていく。
〇介添員、個別対応スタッフを配置。

☆通学
〇週1日~週4日サポート施設に通う。
〇通常の授業以外にも様々な課外授業を実施(月1回ほど)農業体験、調理実習、社会科見学等

現実と申請への思い
♦中学生という年齢を考慮すると、通信制で単位を取得するのは容易ではない。支援員を含めた相談員、担任などが一体でサポートしていく。
♦不登校に限らず、自分を傷つけてしまう、教室から脱走するなどの不適応行動から、居られる場所のない、公教育からはみ出した子どもの受け皿をつくりたい。
♦場面緘黙があるためホワイトボードやメールで意思疎通をしている子、感覚の過敏や不安からパニックを起こし危険な行動をとることがある子、家庭環境が複雑で「愛されているのか」「支援者は自分を傷つけないか」を確認したくて試し行動を繰り返してしまう子など
様々な事情やバックグラウンドをもつ子が安心して通えるよう、多職種チームで支援、関係機関との連携を図る。 

※【内閣府認定特区高等学校 私立明蓬館高等学校 学校案内】【在籍校 学校案内】から一部引用、参考

            「教育×福祉×心理」
             バックアップ➡行政

サポート施設の各分野のスタッフの構成。

教育
教員の役割・業務
☆学習面(単位取得)、学校生活のサポート。
☆課外授業の企画・実施。
☆進路指導。

福祉
ソーシャルワーカー(社会福祉士、精神保健福祉士)の役割・業務
☆児童福祉、障がい者福祉、精神科など必要な支援に繋げる。
☆関係機関との連携。
☆スタッフの勉強会、研修 企画・運営
サポート施設2か所につき1人配置。

➡既存の学校でスクールカウンセラーや教員が通常の業務と並行していたもの。負担の軽減、専門性を生かした支援が目的。

支援員(介添スタッフ、個別対応スタッフ)の役割・業務
☆個別に支援が必要な場面(生徒)に手助け・対応をする。(身体、知的、精神、発達 すべて含む)
☆個別に介助が必要な場面(生徒)に手助け・対応をする。(身体・知的・精神、発達 すべて含む)

心理
相談員の役割・業務:
☆生活場面での心理的な支援。
☆心理検査(知能検査、発達検査)(アセスメント&フィードバック)
☆保護者との面談

・大学生、地域住民のボランティアを募集。積極的にボランティアを受け入れることで地域に開かれた学校を目指すとともに経費削減にもつなげる。
・職員配置、採用などは本部ではなく、各サポート施設ごとに行う。


最終目標「子どもとそのご家族が未来を描けるように伴走していく」

☆一番大事なのは大人の働く環境。
提案①本部(本校)、サポート施設ともにスタッフのクールダウンスペース創設。15分クールダウン券を導入。休息(クールダウン)の空間と時間を設けることでスタッフがバーンアウト(休職、辞職)に追い込まれないよう工夫。

大人の働く環境に関する思い
大人(親や学校の先生、支援員など)に元気がないと子どもは察します。私も中学校時代、通級指導教室の先生が日々の多忙で疲れている様子を見て「自分のせいかな」と心配になりました。今考えてみればその先生は、生徒と関わる時間以外に事務作業や研修、会議や部活指導に追われて余裕がなかったのかもしれません。
卒業した今も「先生の働く環境をどうにかできなかったのか」もどかしさと後悔が残っています。
心の不調、病気による教員の休職者は全国で年間約5000人と言われています。
今と同じやり方で先生を働かせていたら、休職する先生は増える一方だと考えます。
こちら統計はありませんでしたが、教育委員会の皆さんの働く環境も同様に心配しています。

募集をかけても人が集まらないのはどうして?
教育委員会の皆さんが苦闘される問題の一つとして、募集をかけても人が集まらず、人員確保ができない問題があると思います。
現状→心理職や支援者として働きたい人、子どもが好きな方は私の周りにたくさんいらっしゃいます。その方たちに公立の学校で働けない(もしくは働いていても気持ち的にしんどい)理由を聞いてみたところ、第一にお休みが少ないこと、第二にパートや非常勤としての募集しかなく、生活していくのが大変なことなどを挙げてくださいました。                   
今、私がご提案できるのは①正社員採用を増やす②有給休暇の日数を増やす③職員の月収を上げる、この3つです。
ご検討いただけましたら幸いです。

大人の皆さんが元気でいてくださると私はうれしいです。

以上が申請書になります。
ご検討をお願い申し上げます。

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文部科学省 令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要によると、

小・中学校における不登校児童生徒数は181,272人(前年度164,528人)
高等学校における不登校生徒数は50,100人(前年度52,723人)

引用元
https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/content/20201204-mxt_syoto02-000011235_2-1.pdf

コロナ渦が落ち着いたら、分散登校やリモート登校はなくなるのだろうか。

もっと自由度のある学びを、公教育から認められたなら
救われる子どもがいるのではないだろうか。

#もしも叶うなら  
個別最適化された学びの概念とその実現に向けた取り組みの中に
公立通信制中学創設・公立中学通信制過程導入の構想を取り入れてもらいたい。


制度や取り組みの改革。

その底には「願い」が込められていると私は思う。


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2021.11.03 律(りつ)

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