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何故、短編集単行本から1話ずつ電子書籍にしたのか?の意味

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私の絶版単行本に短編集「スリーピング·ドラゴン」があります。

現在「マンガ図書館Z」「まんが王国」他、多数の電子書籍サイトで読めます。Amazon·Kindle版も発売しています♡

で、「マンガ図書館Z」にて、私は短編集の単話を全て一冊にしたデータで電子書籍化させて頂きました。

短編集があるのに「何故?面倒臭い事を?」と思われるかも知れませんが、プロ漫画家の方なら多少はご理解出来ると思います。

本来、短編も連載も同じですが単行本になるまでのページ数で出版社は単行本を発売致します。約160ページ分ぐらいで単行本の一冊のページ数が普通なんですよね。

で、プロ漫画家は雑誌に掲載されても普通は1ヶ月間の発売の雑誌になります。これが単行本になろうがなかろうが、短編は特に誰が描いた作品かすら忘れられるのも早いです。

尚更、絶版単行本になり、時間の経過と共に忘れられてしまうのも短編作品に多いと思います。

なので、今の時代には電子書籍化にする事が大抵普通になりました。

「スリーピング·ドラゴン」は「DARK ANGEL」がシリーズになる前にパイロット版として描いた短編作品なんですよね。P32ぐらいの作品なので、単行本になるには大抵は他の作品もまとめないとページが足りません。

表題作のみでなく、他に全く違う作品があるのが短編集です。

電子書籍化にするにあたって、私自身が「作品は連載だけが良い。」とかはなく、短編でも好きな作品は多くの作家さんにも沢山あり、むしろ連載作品の単行本の穴埋めになってた短編が好きで買った作品も多々あります。

あと、電子書籍の可能性は多くあり、アイディア次第で色々なやり方で読んで頂けるのもメリットです。分冊版や合本版等が電子書籍に多いのもその一つだと思います。

私は随分と長くキャリアが空いたのもあり、そこで表紙等のレイアウト等も短編は短編として一冊としたデータを電子書籍化にしたのと、シリーズにもまとめられるように「マンガ図書館Z」様にご相談して叶った事です。

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他の作家さんにもお好きな短編が連載単行本の穴埋めや短編集の中に収録されている場合もあります。本当にもったいないのです。

そのような感覚から私自身は短編を一冊づつとして、電子書籍化を配信させて頂きました。

特にデヴュー当時の初期作品が多いのですが、「ああ、こんな作品も描いていたんだな」っと思って頂ければ本当に描いた作品が、改めて皆様に見て頂ける事が出来る事は作家冥利につきます♡

過去作品も映画のように、マンガも残っても良いのです。まだまだ、電子書籍の可能性は色々な形であると思っています。

余談ですが、「DARK ANGEL」は実は3巻が完結ではなく、当時、別の作品を連載する為に休憩していたシリーズです。「SCHROEDER」がやはり一冊づつの分冊版で電子書籍化にしたのは連載作品でありながら雑誌の都合上で未完のままです。なので、第1部のみとして、当時の雑誌掲載のままのページ数で一冊づつのデータ作成を致しました。続編の第2部は描くつもりです。(^^;

あと、「DARK ANGEL」も新装版カラーページの再現と共に【1st Season】としてデータ化をさせて頂きました。

当時「マンガ図書館Z」だからこそ、企画をご相談して可能に出来た事です。なので現在はAmazon·Kindle版と「マンガ図書館Z」のみの配信と提携サイトのみの配信になっています。

⬆️現在①~⑥巻までの分冊版になります。改めて、少し描き足ししたものを単行本形式にまとめる予定です。<(_ _*)>

椎名りつ子

2019.12.17




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