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息子、2歳5ヶ月で自閉スペクトラム症と診断されるvol.2

前回、発達外来を受診するまでを書きましたが続きになります。vol.1はこちらをご覧ください。

発達支援センターからの紹介

発達外来を受診するにあたって発達支援センターの紹介で行きました。
心理士さんが園訪問したときの様子などを事前に報告してくれるので一から説明する必要がないのは助かりました。
保育園の先生から見た園での様子も聞いてきてと言われていたので担任の先生にお願いしたら息子のできること、できないこと、園での様子などを書き出してくれたのでそれも提出しました。
頼っていい場所を頼ることによって情報量も増えますし、親だけの視点より第三者の視点があると判断しやすくなると思います。
発達支援センターに行っていたおかげでスムーズに進んだので行っててよかったなと感じました。

夫と、いよいよだね。大丈夫だよ。いい方向になることは間違いないよ。なんて待合室で声を掛け合ったのを覚えています。
夫は大丈夫とよく言う気がします。大丈夫じゃなかったこともあるけど。
でも大丈夫に何度も救われたから心強かったな。

診察開始=遊びの時間

発達支援センターの様子は書いてませんでしたが、キッズスペースで子供が遊べるようになっていてそこで遊ぶ様子を見ながら大人は話をしているという感じでした。
病院も同じで遊べるお部屋があって、そこで発達外来の先生と親は遊んでいる様子を見ながら話をする感じです。
息子はお家にはないおもちゃがたくさんあってすごく嬉しそう。
初めましての先生がいるので時々恥ずかしそうにしていましたが、リラックスできていたと思う。
実際に発達外来を受診してみて思ったのは、どんなところなんだろう、何を聞かれるかな?息子は大丈夫かな?とたくさん考えたし急に心配になったりもしたけど、遊んでる息子を見ながら息子のことを話すだけ。
先生に聞こうと思っていたことを聞いたりもできて帰る頃には受診してよかったという気持ちにさえなっていました。

結果はタイトル通り、自閉スペクトラム症と診断される!

びっくりしたのは、その場で結果が出たということ。
今日の今日で結果が出ることに夫も私も驚きました。
まず発達障害のことその中にも種類があること自閉スペクトラム症のこと、基本的に大事なことなど。
一つ一つ丁寧に説明してくれました。
実はその時の話はほとんど私には入ってこなくて平静を装ってはいたものの診断が出たんだ、自閉スペクトラム症なんだ。これからどうしていこう。ということで頭がいっぱいになっていました。
資料をいただいていたので、手元の資料を読もうとしてもなかなか入ってこなくて家でゆっくり読み返しました。

今思うと診断が出たことにショックを受けた訳ではないです。
驚いたのが一番大きいですが気づいてあげれて良かった。わかって良かった。という気持ちが大きかった。
先生から色々お話を聞いたり、私も質問したりして最後に、先生の「息子くんをたくさん笑わせることを考えてください」という言葉にハッとしました。
笑わせる育児なんて考えたこともなかった。
息子と関わっている中で、笑わせようとすることはもちろんありましたが笑わせることを一番に考える発想がなかったので先生の言葉はとても響いたし結局それが一番大事だよな。とストンと自分の中に入ってくる感覚でした。

”ちゃんとしよう”は親の自己満足

思い返せば、息子が産まれてからあっという間に仕事復帰し毎日仕事と育児で精一杯。仕事が遅くなれば息子の寝る時間がずれこまないように、生活リズムが崩れないようにしないといけない。ちゃんとしなきゃ。
そんな考えから毎日バタバタしていたし息子とゆっくり過ごす時間の方が短かったと思います。
息子が噛まないようにちゃんとしなきゃ。スキンシップとってるつもりじゃなくてしっかり意識してスキンシップしないとなんだ。
また保育園の先生にスキンシップを取らないとダメだよなんて言われないようにしなきゃ。ちゃんとしよう、ちゃんとしなきゃ、その時はなんとも思っていませんでしたがかなり窮屈な考えだったと思う。

発達外来を受診する前も、診断が出たら療育に行くことになるから家でもちゃんとやらなきゃ。
息子のためにとにかくちゃんとしよう。そんな風に思っていました。
でもそれは息子のためという感じもしますが、ちゃんとしてない自分が嫌だからがっかりするから。
保育園の先生に何か言われるのもストレスだったので、言われないようにしよう。と考えていたのでそれも違うよなと今は思います。
誰のための育児か。本当に子供のためなのか、自己満足になっていないか。
これは日々見直して自己満足にならないようしたいです。

我が家のマイルールを決める

これは随時変わるし見直していきますが、今の我が家のルールを決めました。
先に書いた、ちゃんとしようが自己満足にならないためにも。
そして笑わせる子育てが苦にならないためにも。
私自身も息子も気持ちよく過ごすということ。
ちゃんとしようとかあなたのためだからって結局押し付けているようになってしまう。ただ、笑わせる育児をベースとしても一気に今までやってきたことを変えるのは私もストレスになりそうなので。
だから少々ふわっとしているかもしれないですが、お互いに気持ちよく過ごす。
これを大切にしていきたいなと思いました。
他にも、子供達のことを夫婦で話す、報告すること。たくさん褒めること。これも我が家のマイルールに追加されました。こんなにも考え方を変えさせられるってすごいですよね。
もうこの時点でいい方向になっていると思います。受診してよかった。

診断が出た日から約3ヶ月が経ちました

あっという間に3ヶ月。療育にも楽しく通えています。療育に通い始めてからの変化はまた改めて書きます。
診断が出たあと、最初の1ヶ月くらいは息子の行動がすべて特性に感じてしまう現象に悩まされました。
あー、これも特性なのかと。
今までは単に”息子”だったのが、診断が出た日からは”自閉スペクトラム症の息子”になってしまっていたのだと思います。
すごく大変に感じたこともあったし不安にもなりましたが、それは違うなと思える様になりあまりにも息子に失礼だな。って反省しました。
事実として自閉スペクトラム症なのは間違いではないですがすべてそのフィルターをつけてしまうのは違うよなと思うようになりました。
理解しようにも簡単じゃなくて一つ一つ調べたり療育の先生に聞いてみたり日々いろんな方法を試しながら気持ちよく過ごせる方法を探っています。
息子の特性を知って接し方、伝え方を変えたりもしました。
これについても改めて書きたいと思っているので今回は省略しますが3ヶ月でも変化が見えて今療育にいけていることに感謝しています。

長くなりましたが、vol.1とvol.2で書いた自閉スペクトラム症と診断されるまでが誰かのきっかけになればいいな、役に立てばいいな。と思っています。
これからも息子のこと、娘のこと、家族のこと、それ以外にも書きたいことを書いていこうと思っています。
質問などコメントいただければ答えられる範囲で答えます。
読んでくれてありがとうございました。

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