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息子、2歳5ヶ月で自閉スペクトラム症と診断されるvol.1

息子がASD(自閉スペクトラム症)と診断されてから約3ヶ月が経ちます。
今回は発達外来を受診するまでを書いていきます。

息子は生後10ヶ月から保育園に通い始め現在2歳8ヶ月。
タイトルの通り2歳5ヶ月で自閉スペクトラム症と診断されて運動療法と作業療法の療育に通っています。
そして生後7ヶ月、新たに歯が生えてくるのか毎日ブーブーと口を鳴らす娘。
そして実は長男の猫。夫と息子と娘と猫と暮らしています。

愛情不足だからと保育園の先生に言われ怒り心頭

これは一生忘れないと思う出来事。
息子が保育園入園から出てきた育児の悩みは息子の噛み癖。
まだ1歳になりたてなので一時的なものだろうと重く受け止めていなかったが、保育園に迎えに行くたびに補助の先生から「今日も噛んだよ」「スキンシップたくさんして」「もっと早くお迎え来て」などと言われることが増えていた。
スキンシップが足りない前提で話されるのはすごく嫌だった。
進級してからも噛んでしまうことがあったが落ち着いている時期もあるのでおさまったのかな?と思っていた。

進級して2ヶ月が過ぎたとき、いつも通りお迎えに行くと息子が何かしたのだとすぐにわかる雰囲気。
予想通り息子がお友達の腕を噛んでしまった直後で、担任の先生と解決策について話しているとスキンシップについて言っていた補助の先生が口を挟んできた。

「愛情不足だから、たくさん愛情をあげないとダメだよ」

え、、、?驚きとか悲しいとか言葉にできる感情とはまた違うなんとも言えない気持ちになった。
一瞬聞き間違いかと思いたかったが、その言葉を聞いた瞬間をしっかり覚えている。
私はまさかの発言にとっさに反論しかけたが、ぐっとこらえてその日は帰宅した。
息子は少なからず補助の先生の中では愛情不足の子としていたのだ。
そんな風に思われていたなんてとてもショックだった。
今まで息子と関わってきた時間を一瞬で否定された気持ちになって初めて子育てで泣いた夜だった。

悶々と悩まないで会話をしよう相談しよう

”愛情不足”この言葉が頭から離れない日々。
娘もまだ生後2ヶ月で寝不足のためメンタルがギリギリ。
夫に息子の発達に不安を感じることを相談したりネットで発達について毎晩調べたりしていた。
そんなときに息子の検診があったので夫も仕事を休んでくれたおかげでゆっくり保健師さんに育児相談ができた。
噛み癖のことや保育園でのこと、愛情不足と言われてすっかり自信をなくしてしまった私自身のこと。
すごく丁寧に聞いてくれる保健師さん。
たくさんの相談を受けている保健師さんに早く相談すればよかった。
育児での悩みはたくさんあると思う。
毎晩ネットで検索するくらいなら直接保健師さんに相談してみるのすごくお勧め。
睡眠時間も削らなくていいし何より直接人に会って話すと心が健康になる。
また育児相談のできる関係機関につなげてもらえて保健師さんからも話した内容を伝えてくれるから効率もいい。

保健師さんに相談することに抵抗がある人や、行ったけどいまいちだったなど色々な意見もあると思う。
それでも私は相談に行って良かったと思うし相談に行こうか悩んでいる人がいたらとりあえず行ってみることをおすすめします。

親目線だけではわからないこと

保健師さんから紹介していただき、市で運営している発達相談支援センターに相談に行った。
心理士さんに相談できて必要なら園訪問をして専門的な視点から園での子供の様子を見に行ってくれるとのこと。
私も心理士さんに相談した際に園訪問させてもらってもいいですか?と言われお願いすることにした。
結果をざっくり言うと息子の細かいルールやこだわりがあること、コミュニケーションは受け取ることが苦手ということなど本当にこと細かく教えてくれた。
噛み癖については言葉が追いついていない分、表現方法として噛んでしまっているのかもということ。
そして私が気になっている発達のことについては、そういった要素が見受けられないとは言い切れないので一度発達外来を受診してみてもいいと思うと言われた。
親目線と専門的な知識のある方の目線はまるで違くて、ましてや私がいない状況での集団生活の様子を聞ける機会もあまりないのですごく参考になった。

発達に不安を感じてから発達外来を受診するまで約4ヶ月

本当にあっという間の4ヶ月間。
娘を出産して育休じゃなかったら忙しさを理由に息子と向き合えなかったかもしれないと思った。
かなりのスピード感で療育に通い始めるとこまでいったと思う。
不安になる日もあったし前向きになる日もあった。
息子に申し訳なく感じて悲しくて仕方ない日も。
少しでも心の準備をと思い図書館で自閉症についての本を何冊も借りたりもした。

ASD、自閉症、自閉スペクトラム、発達障害、ADHD、多動症。
これらは子供を育てるようになってから一度は耳にする言葉かもしれないが、身近なようで実際は他人事のように捉えていたのが本音だ。
もう診断が出ているが発達外来を受診するまでは、まあ息子は大丈夫だろう。
診断までは出ないで様子見かな。いや、多分診断出るだろうな。と毎日毎日自分の中でどんな結果になろうと動揺しないように準備していた気がする。

これだけは言わせてください

これから保育園に大切な我が子を通わせようとしている方が今回の私のブログを読んで保育園に預けることや保育園の先生に対して不安になってしまわないか心配。
ただでさえ不安なのに煽ってしまうような内容になっているかもしれません。
大丈夫、保育園の先生は一生懸命やってくれる方がほとんどで、たくさん言葉を選びながら真剣に接してくれる方もちゃんといるから。
何より、我が子がきちんと教えてくれると私は思っています。
あの先生のことは信頼しているんだなとかちゃんとわかるから。
きっと私みたいなケースは稀なことだと信じたい。

今回はここまで。
vol.2に続くのでそちらも読んでいただけると嬉しいです。








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