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心に師匠を

師匠ってどういうものかなと、ときどき考える。

わたしは誰にも弟子入りしてないし
仕事ではいろんな先生に育ててもらって
患者さんに育ててもらった。

そうか。
わたしにとっての師匠は
大好きな本や漫画や映画に出てくるあの人たち。
出会ってきた大切な人たち。
そして今は、夫と子供も。
動物を師匠にする人もいるだろう。

わたしは彼らを心のなかに住まわせている。

彼らはどこからともなくわたしをみていて
ことあるごとに言葉をかけてくれる。

わたしはわたしの中の師匠に恥ずかしくないよう
行動する。心のうちの姿勢を正す。
もちろん時々さぼる。
だけど彼らはべつに怒ったりしない。
むしろそこにジャッジが入るのは
自分が疲れているときだ。

守破離とはよくいったものだ。
たくさんの良い言葉がこの世にはすでに存在している。

師匠ならどうする?と考える隙もなく
自分すなわち師匠なのが「守」。
少しずつ自分らしさを見出していくのが「破」。
「離」についてはまだハッキリ分からない。
でも離れるという言葉とうらはらに
師匠も含んだ自分に戻っていく気がする。
自由に生きる責任と勇気と実力をたずさえて。

わたしは「守」の門を叩いたものの
「破」の周りをウロウロするヒヨコちゃんだ。
時々「守」の門から外に出ていることだってあるし
「離」なんてほど遠い。

まだまだ旅の途中。
歩く道すがら
彼らが「おーい」と手を振ってくれるのが好きだ。

今日も
本を読んだりスマホをみたり
紅茶を淹れたり子供の寝顔を眺めたり。
それしか出来なかったと思うこともしばしば。
でもそれでいいのだ。

自分をダメになんてしない。
どんなときでも師匠がいる。

これから新緑の美しい季節。
広い世界に心のピントを合わせよう。

心に師匠が 空に太陽が あるかぎり
今日も良い日になります。とても。

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#エッセイ #心 #幸せ


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