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23歳の私へ「大変なことも多いけど、客観的に面白い人生になるよ」

人とは違うとくだらないプライドと自信の無さが混在した若い頃


写真は大学(声楽専攻)を卒業した夏、イタリアのトリノに歌のレッスンを受けた帰り、ヴェローナでオペラ観劇する前に、カフェで撮った写真。
下層の「お嬢さま」として、おしゃれをして微笑んでいるが、中身は空っぽ。
中学、高校の教員免許を取るも、教員になる気もなく。
音大生には就職するあてもなく。
大学2回生で始めた、電子楽器メーカーRolandが運営する教室の講師を卒業後も続けていた。
といっても、7万円のバイト代が、卒業しても同じくらい。
財布には千円入っているかどうかの状態で、将来に不安を抱えながら、洋服が好きなので、収入の全てて服を買ったりしていた。
写真のイタリア行きは、祖母に100万円もらい参加した。
費用の残りで、写真のジバンシーの服をら買うという、クズを絵に描いたような孫の私。

こんなダメダメの私が、この14年後、会社を経営するようになる。
そして今年は、最低限しか通わなかった大学の同窓会誌に載せてもらった。
本当にびっくりだ。
同じ大学を卒業した母が喜んでくれるかなと、恥ずかしながらお受けした。
めちゃくちゃ心配かけた母に、ほんのちょっと親孝行。

私の人生は、3人の性格理解不可能な人達によって変わった

1人目は血の繋がりのない親戚
家族中が大変なことに巻き込まれ、このままでは家族が潰されてしまうと思った私は、音楽の世界から足を洗い、父の会社に入った。
34歳の私は「弊社」という言葉も知らず、知識もなく、女の子が憧れる「菓子商品の企画」をやり、「飛び込み」がなんの意味か分からず、電話も切られながらやった営業。

2人目は父
新規顧客が増え、売上も上がってきた時に会社をクビになった。
クビになる前、父とあわず喧嘩ばかりだった私は、ストレスで腸が機能しなくなり20日近く入院した。
激しい痛みと戦いながら、「死にたくない!」と強く思い、神様から「あんた人生考えや」と言われた気がして、これからのことを考えていた先、クビを言い渡された。
他の人に話すと驚かれる父が娘をクビにする事件だが、「命が助かった、神様父にクビを言わせてくれてありがとう」とマジで宣告された時に思った。
そして自宅に帰り、本棚に買っていた「小さな会社の作り方」という本を見つけ起業を決意。
2002年6月、株式会社リミックスを創業、今に至る。

3人目は詳しく言えない(今ここの影響)
取引先の1人の「嘘」で会社が大変なことに。
その半年後からコロナ騒動がはじまり、全ての取引先が大打撃を被った。
つまりはうちの売上がズタボロに。
そして2021年、イタリア、ローマに30年以上住んでいた妹がガンになり帰国を決意。
2019年7月に、CEOとして着任したカンボジアの会社も観光壊滅の波にさらされた。

このままじゃ、会社が潰れてしまう

本当は、いつやめてもいい会社と思っていたのに、やっぱり潰せない。
人を雇っている責任もあるが、こんなバカバカしいことで会社を閉じれない‼️
負けん気が薄い私だが、この時は強く負けたくないと思った。

最悪な状況にも幸いなことはある。
金融機関が状況を理解してくれ、日本国も融資や補助金を用意してくれている。
本当に日本人で、そして日本で会社をやっていてラッキーだった。

妹には、帰国するなら私の会社が大変だから巻き込まれて手伝ってよ、とお願いした。

起業した時は、ずっと裏方で、ブランドや設備を持たずにいこうと決めていたけど、前からやりたかった飲食をやってみようと決めたのだ。

そして今年、2022年4月、大阪市西区にイタリア人がホッとする味のパスタや料理を提供する店PASTA+(パスタピュ)をオープン。

起業する前、食べていくことが困難な音楽の世界で、食べられるようになった経験、
なにも知らずに起業して20年継続してきた経験、
子供の時からのすべての経験が知らない世界にいく私の背中を押してくれる。

未経験な世界でも、お金がなくても、きちんと考えて、アイディアを更新していけば光は見える

不幸なネタは、将来、笑いのネタに変わる。

今では、1人目、2人目の人には人生を変えてくれてありがとうと言える。

3人目にも10年後にはそんな気持ちになっていたい。

まだまだ荒波の中にいる私だが、仕事のヒントは全て自分の経験にあると。
そのヒントの見つけ方や仕事の方法。
なぜ音楽しかやってきていなかった私が大手企業に相手にしてもらえたか。
起業後、無借金、1人で1億円どうして稼げるようになったのか。
何が大事なのか。
こんな大変な状況でもどうしても会社を存続出来ているのかなど、23歳の私だけじゃなく、他の人にも知ってもらえたらと思ってnoteをはじめました。

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