朝の通勤電車。
スクランブル交差点。

徐々に、吸い込まれていく。

小さな穴があって、
それが何かは分からないけれど、
形容できない禍々しさを持っていて

それでもきっと、どこかの誰かにとっては魅力的なのだ。
それは途方もなく深く、暗いものかも知れないけど、
今日も一人、また一人と吸い込まれていく。

僕はまた今日も
見て見ぬふりをしながら
それを通り過ぎていくのだ。

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