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溢れてくることがある。 それは、まるで傷口から流れ続ける血のように、 いつまでも止まるこ…
黒い世界に水槽ひとつ、 泳いでいるのは小さな赤い一匹の金魚。 口からこぼれる、泡、泡、泡。…
果てのない悲しみの丘に どうにもならない人生だと 唾を吐いて眠るのには無理があった。 生ま…
心の中に夜。 心の中に星空。 燦然と煌めく星に、弱々しく光る星。 一筋の流れ星。 切なさと…
殺伐とした 夜中の荒野に 眩いほどの 星が舞う 星の光をかき消すように 砂の嵐が吹き荒れて…
可哀想なほど乾いてしまつた 寂しき心に潤いを 割れた大地に可愛い花を 乾いた風が吹きしく荒…
寂しさで満ちた世界に降り立ったようだ。 白く荒れ狂う波は、ややもしないうちにおさまって その波はいつもの穏やかな波へと変わる。 誰が、心を知れようか。 その海が深いことを、まだ誰も知らない。 海であることすら、分かっていないのだとしたら? 君がいつか羨んだその世界は、 大きな苦しみをも孕んでいる。 どこかで汽笛の音がした。 間違いではない、と思いたい。 いえ、間違いなんて、ないのです。 小さく呟かれた小さな言葉たちは 大きな波の音にかき消されて、 そのまま遠くに行っ