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未踏時代のリーダー論 vol.1 体育会サッカー部主将 田中康介


**「一人一人が同じ熱量・目標を持ち、主体的に動く組織を作り、全国制覇する。」

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この目標を掲げ、彼はサッカー部主将に就任した。

彼は、中学・高校時代に「京都サンガF.C.」の下部組織でキャプテンを務めた。当時チームを勝利に導く気持ちが先走り、主将として周りを頼ることなく、1人で突っ走ってしまった。

その結果チームメイトとの間に熱量の差が生まれ、組織として機能せず、勝利に導くことができなかった。

この経験から彼は、「一人一人が同じ目標・熱量を持って、主体的に行動する組織」を理想と考えた。

しかし、この理想はすぐ打ち壊されることになった。

所属しているサッカー部では、「全国制覇」を掲げていたが、彼が大学3年間部活動を通じて、一人一人が目標に向かって同じ熱量を持ち、練習や活動に取り組んでいるとは感じることができず、全国制覇を達成する目標をできていなかった。この状況を課題に感じ、掲げる目標を達成するために彼はサッカー部主将に立候補した。

自分が組織へ主体的に行動する姿勢を示す。

キャプテンに就任してから、大学3年間部活動を行う中で感じた課題を解決するために、彼は自らチームに対して、主体的に行動する姿を示し、組織全体を巻き込むことを取り組んでいる。

特に新型コロナウイルスの影響により、活動が停止している状況でチーム目標の達成に向けて、組織全体が同じ熱量を保ち続けるために様々な取り組みをしている。

具体的には、「Zoom」を用いて部員との面談やミーティングを積極的に開催することだ。
またオンライン上でのトレーナーの方を講師として、自宅で行うトレーニングの実施や新入生への部活動でのお悩み相談、立命館大学サッカー部OBのプロサッカー選手の方をお招きして、プロ志望の選手に対する相談会を開催している。

(写真:プロ志望の選手に対して行われた相談会の様子)


彼はチームの取り組み以外でも、目標を達成するために個人でも活動している。具体的には、彼が日々取り組むトレーニングの様子や日々の学習での学びをSNSでサッカー部全体に共有することだ。自身の日々の取り組みを共有することにより、サッカー部全体へ目標達成の刺激を与え続けている。

(写真:田中さんの#本日のアウトプット)


サッカー部内への活動とは別に「立命館大学体育会サッカー部として、今だからこそできること」を組織全体で一緒に考え、発信している。

具体的には、SNSを通じて、サッカー部の昨年度の名場面集を作成し、投稿することや「Stay Home企画」として、主将自ら自家製マスクを作成することなどに取り組んでいる。これらの投稿は実際に約1000回再生され、大きな反響を得ている。

(写真:StayHome企画「主将自ら手作りマスク作ってみた!」)

サッカー部主将からミライのリーダーたちへのメッセージ

今キャプテンとして自分が1番大事にしているのは、チームの目標や課題に対して、組織全員がどれだけ同じモチベーション、同じスピード感で進ませることができるかです。

私の中学・高校時代の時にも経験しましたが、リーダーになると1人で突っ走ってしまい、周りとの熱量の差が生まれるなどの悩みを抱えることが多くあると思います。

その時に、うまくチームメイトを動かし、頼りながら、自分が先頭に立ち、チームを引っ張るという感覚も大事ですが、チームメイトと一緒に進んでいくという感覚も大事にしてほしいです。

文 立命館大学AVA 人材育成事業部長 渡邉優樹

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