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◉13話 《保存効いて万能な梅干し!》

※東愛知新聞掲載日:2022/8/22

梅干しが苦手だった私が梅干しを食べるようになった理由。それは3つあります。
1つ目は身体に良い事。2つ目は常温保存が効く事。3つ目は調味料の一つとして万能な事。13年前に豊橋にUターンしてからは梅を頂くことが多くなり、それをきっかけに自分で漬けるようになりました。

梅は陰性のエネルギーの強いものですが、梅雨明けのカラリと晴れた日に3日3晩、天日に干す事で梅の余分な水分を抜くとともに、紫外線による殺菌効果で保存性も高まります。陽のエネルギーを吸収した梅干は私たちの血液を強くし感染症を防いでくれるのです。

梅干し、とはその名の通り干してこそ!日の丸弁当なんて本当に理に適ってる。
車酔いや二日酔いの時に一粒、常温で保存がきくので災害が起きた時の「常備薬」にもなります。梅干しの原料は梅、塩、赤じその3つですが、梅を漬けて干した後にはもれなく赤じそと梅酢が付いてきます。
塩漬けした梅と共に天日干しした赤じそは、ふりかけにして自然の香りと旨味でご飯をより美味しく、チャーハンやパスタの味付けにすれば立派な調味料。

梅酢に漬けたレンコンやしば漬けは彩りよく食欲を刺激してくれます。今頃から秋にかけて出回る新生姜を梅酢に漬けて紅生姜を作るのも恒例になりました。
それまで買っていたものが実は自分で作れるものだったって分かると少し得した気分。

こうして自分で漬けていると、天気を気にかけたり干すタイミングなど色々と考えさせられることも多く、毎年この約1ヶ月間の梅との共同生活を経て、不思議と梅干しを食べる頻度が増えています。ありがたさを噛み締めながら。

                     東愛知新聞掲載日 2022/08/22

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