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◉11話 《季節ごとの生活導く陰陽五行》

※東愛知新聞掲載日:2022/8/1

マクロビオティックでは、陰陽五行の考え方が季節ごとの食べ方や暮らし方を導きます。季節の変わり目にはより意識して変えてみると、その安心感で体調よく過ごせる事にも繋がっていると感じています。

陰陽五行では1年を春・夏・秋・冬・土用の5つに分けて考えます。土用は夏の土用が一般的ですが、各季節の節目の約18日間のことをいいます。

春は上昇の気で植物は芽吹き、人の身体も陽気が多くなる陽性のエネルギーが大きくなります。夏は拡散の気で草木が大きく成長し、陽気も最高潮に達する季節。私たち人間も開放的になりますよね。秋には今まで外向きだった気が内向きの収縮の気に変わり、万物が身を結びます。冬の寒さは収縮の気が働き、植物や動物は冬眠し、私たち人間も活動が緩やかになり万物が静かに落ち着いたエネルギーを蓄えていく陰の季節になります。そして再び春へと向かう陽のエネルギーが大きくなっていくのです。

各季節の間には(徐々に移りゆくエネルギー)それぞれの土用のエネルギーで陰から陽へ、そして陽から陰へ、自然界は常に移り変わり変化しています。

真夏にクーラーの効いた部屋で1日中汗もかかずに過ごしたり、真冬に暖房の効いた部屋でアイスを食べたり、季節を無視した食べ方や暮らし方に慣れてしまった結果、私たちは身体を弱くしているのかもしれませんね。

20代後半でマクロビオティックの生活をしている家族と出会い暮らしを共にした時、ああ、、、これこそが理にかなった生き方だな。と感じた事は今でも鮮明に覚えています。

どうすればあまり薬に頼らず体調(アトピー)が良くなるのかわからずもがいていた時からしたら、この知識を取りいれて暮らす事のできる安心感こそが今は最大の自然薬となっています。

                      東愛知新聞掲載 2022/08/01

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