◉22話 《ハロウィンについて》
近年は日本でも盛り上がりを見せていますね。
私は学生時代を含めオレゴンとニューヨークで計6年を過ごしましたが、ハロウィンは1年の中でも盛り上がりを見せる一大イベントでした。毎年10月に入り街中の装飾がハロウィンモードになるのを楽しみにしていたものです。
私が住んでいたオレゴンの田舎は、近所に子供のいるファミリーが多かったので、家の装飾も気合いが入っていたり、トリック・オア・トリート !という言葉をかけながら中学生くらいまでの子供たちがご近所を回る風習もありました。
大人はお菓子をかごに入れて待っているのですが、玄関先のハロウィン装飾がお菓子を用意しているよ!のサイン。
チャイムを鳴らして例の言葉を言ってお菓子をもらいます。私はすでに大学生だったのでお菓子を渡す側で、仮装した可愛い子供達に会えるのも楽しみのひとつ。また、学生の街だった事もあり、そこら中で仮装のホームパーティが繰り広げられていて学生の交流がより一層活発になる日でもありました。
かたや就職してから過ごしたNYの大都会では大人のハロウィンといった感じで、街中の装飾はもちろん私の働いていた職場でも我こそが!と熱を入れ込んだ仮装をしてくる上司や同僚がいたりと、本当にワクワクする一日だったことを思い出します。
どこのバーに入っても仮装した人で溢れかえっていて、道ゆく人々も”その仮装いいね!”などと言葉を交わしたり、パレードあり、ホームパーティありのその日しか体験することのできない貴重な1日でした。
今でもハロウィンが近づくとあの光景を思い出し懐かしくなります。
(番外編:ハロウィンのルーツ)
ハロウィンはもともとは古代ケルトの宗教的なお祭りとして、アイルランドが発祥の地と言われています。ケルトにおいて1年の終わりである10月31日に収穫祭として盛大に行われていました。その後、歴史の中で古代ケルトはキリスト教文化に吸収されていきましたがその風習は残り続け、現代に伝わるハロウィンとして親しまれています。
現代のアメリカではより世俗的なイベントで、ハロウィンの日は家をホラー風に装飾したり、仮装してホームパーティーを開催したりして楽しんでいます。
東愛知新聞掲載日
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