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【鯨本編集長】忘年会でみた2024の夢。リトケイ乗組員の「きょうも島日和」

みなさんこんにちは。統括編集長の鯨本です。

年の瀬がせまり、慌ただしくも新たな年の訪れにわくわくした気持ちがふくらむ今日、みなさんはどのような年末をお過ごしでしょうか。

きょうの島日和では、12月20日に開催したリトケイサポーターと『島の未来計画(仮)』クラファン支援者さん限定のオンライン忘年会のご報告を。

リトケイ&5人のプレゼンターが想いやアイデアを共有

今年の忘年会は、「2024年に向けたマイプロジェクトの共有&アイデア合戦」という形で開催しました。

参加者はスタッフ含めて30名ほどで、うち5名がプレゼンに参加。
マイプロジェクトの共有に対し、参加者やリトケイメンバーが、チャットやコメントでアイデアを寄せていきました。

まずは、離島びーる倶楽部のしま彦さん。
最近訪れた興居島のお話を皮切りに、最近はビールのみならず、焼酎や日本酒、ワインのMAPもつくったけれど「ひとりでは手に追えない世界」(!)なので、仲間を絶賛募集中で、他にも「離島○○倶楽部が増えたらいいな〜」とのことで、私はひそかに「離島とうふ倶楽部でも...…」と妄想していました。

ある島に暮らすサポーターのHさんが、「島の中高生にコミュニケーションスキルを学べる講座を提供するには?」と語ると、さっそくほかの島に暮らす参加者から「○○島で開催できたら!」などのコメントが。

さらに、400島あまりの有人離島をすべて歩いてきた強者サポーターのAさんや、離島ルーツのNさんなど、島旅のプロや島ゆかりのプレゼンターが、想いやアイデアを語ってくれました。

リトケイにも時々登場いただいている、大分の離島、深島在住の安部あづみさんは、人口12人(うち5人は安部さんファミリーで3人は子どもたち)の暮らしと、宿やカフェを営む日々の考えや、小さな島ならではの課題やその奮闘を共有。

「極小離島の最先端をつくっている」という意気込みや、「2人+コミュニティ(島外から島に通い長期滞在する人々のコミュニティ)があれば島は持続できる」といった極限の感覚を語ってくれました。

「2人+コミュニティ」と聞きながら私が思い出したのは、『島の未来計画(仮)』書籍制作座談会で哲学者の内山節先生が、共同体の最小単位は「家族」だけど、「家族だけでは生きていくのが難しいからまわりの人が必要」と語ったこと。

人口減時代を歩む日本の行く先に、どんな感覚が生まれていくのか。人口12人の島で生きるあづみさんの感覚にはひとつのヒントがあると感じました。

そんな学びや気づきも得ながら、2024年の夢が広がっていく兆しがみえたところで、オンライン忘年会は終了。

リトケイのサポーターは、島を知るプロからビギナーまで幅広いものの、一様に「島」への想いを持っている、島想いコミュニティだなぁとうれしくなりました。

「スイミー」なコミュニティを目指して

人が暮らす離島は、一つひとつが小宇宙なので、ひとりの人間がそのすべてを知ることは不可能です。

深く、広い島々の世界について、私自身、知ったような顔をすることは気が引けます。

けれど最近、自信を持っていえるようになったのは、深島のあづみさんが語った感覚のように、離島にはこの先の世界を歩む人にとって、ヒントになる生きる知恵や術がある、ということです。

大きさや多さのような「規模」を追いかけすぎると見えなくなる、しなやかで美しい生き方が、小さな規模で捉えられる世界にたくさんあると感じています。

もちろん、戦いもあります。
島の皆さんも、島に関わる皆さんも、目の前の問題と対峙し、戦っている側面があります。小さな島での戦いは、時に孤独や絶望感も生まれます。

ならば、やっぱりリトケイとサポーターが仲間であれたらいい。

絵本『スイミー』のように小さな1匹の小魚では敵わないことは、みんなで泳げばいい。

それぞれが自由に泳ぐために、時々集まり、知恵を寄せ合い、力を得て、またそれぞれが自由に泳ぐ。


リトケイは、そんなコミュニティを目指していきます。

まだまだ足りないところもありますので、叱咤激励、知恵やアイデア、協賛や連携など、リトケイにお力添えくださり、一緒に歩んでくださるとうれしいです。

そして、リトケイでは新規サポーターを大歓迎しています。「島」が気になる方や、島にゆかりのある方、島に関わってみたいと思う方、島を支え、守っていらっしゃる方、ぜひご参加ください(サポーターの詳細はこちらをご覧ください)。

さあ、2023年もいよいよあと10日。残りわずかな2023年が良き時間となり、迎える2024年も良い島日和になりますように。

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