リスニング苦手問題
■ 英語リスニング力向上のカギ:「話せる表現」を増やすこと
英語のリスニングに苦手意識を感じる理由は、「英語だから」という単純なものではありません。実際、私たちは母国語である日本語でも、知らない言葉や表現に出会うと、それをうまく聞き取れないことがあります。つまり、「自分が理解できる表現は聞き取れる」という原則がリスニングにおいても成り立つのです。
多くの人が英語のリスニング力を高めようと、英語の音声をただ聞き流すだけの方法を試しますが、それだけでは十分な効果を得るのは難しいでしょう。これは、聞き流しているだけでは、知らない表現や言い回しに出会ったときに、それらを理解する力がつきにくいためです。リスニング力を本質的に向上させるためには、「話せる表現を増やす」ことが重要です。
■ 話せる表現がリスニング力を支える
「話せる表現」が増えると、それに対応するリスニング力も自然と向上します。自分が日常的に使い慣れているフレーズや文法構造は、耳にしたときにもすぐに認識できるようになります。逆に、使ったことのない表現は、いくら耳にしても聞き取るのが難しいものです。
そのため、リスニング力を高めるための最初のステップとして、「英作文」と「暗唱」を取り入れることをおすすめします。この二つの方法を組み合わせることで、自分の中に蓄積される表現が増え、その結果、リスニングでもそれらの表現を素早く認識できるようになります。
■ 英作文と暗唱で話せる表現を増やす
具体的なアプローチとしては、日常生活で使いそうなフレーズを英作文で練習し、それを繰り返し暗唱することが挙げられます。例えば、「今日は忙しいです」という表現を英語で「I’m busy today.」と作成し、それを何度も口に出して覚えることで、実際にこの表現を耳にしたときにすぐ理解できるようになります。こうした地道な努力が、リスニング力の向上に直結します。
■ リスニングとスピーキングの相互強化
リスニング力を高めるための鍵は、「話せるようになれば、聞き取れるようになる」というシンプルな原則にあります。英語の学習は、リスニングとスピーキングが相互に強化されるプロセスです。話せる表現が増えることで、聞き取れる表現も増え、結果としてリスニング力が根本から向上します。
このアプローチを継続することで、英語の音声がよりクリアに、そして理解しやすくなるでしょう。リスニング力に自信が持てるようになると、英語学習全体がより楽しく、効果的なものになるはずです。
■ 英文暗唱の効果的な方法
英語学習において、日常生活で使えるフレーズを英作文で練習し、それを繰り返し暗唱することは非常に効果的です。この方法は、自然な表現を身につけるのに役立ち、英語でのコミュニケーション力を大幅に向上させます。しかし、ただ暗記するだけではなく、その前に英文をしっかりと精読し、英単語の意味や文法の理解度を100%にすることが重要です。文をしっかり理解した上で暗唱することで、より深く内容を頭に定着させることができ、実際の会話でもスムーズに使いこなせるようになります。
ぜひ、以下の「1」〜「3」の順に練習してみて下さい。
1. 英文を精読する
フレーズを暗記する前に、その英文をしっかりと精読しましょう。文の構造や使われている単語の意味を理解することが第一歩です。精読を通じて、文章の意図やニュアンスをつかむことができます。
2. 文法の理解を深める
英文の文法を正確に理解することは不可欠です。文の中で使われている文法構造を分析し、それぞれの要素がどのように機能しているのかを把握しましょう。文法の理解が深まることで、暗唱したフレーズが実際の会話でより自然に使えるようになります。
3. 暗唱の実践
文の意味と文法をしっかり理解したら、次はその文を繰り返し暗唱します。何度も口に出して練習することで、頭と体にそのフレーズを定着させることができます。暗唱は、英語での反応速度を高めるためにも効果的です。
■ まとめ
何度も言いますが、フレーズを暗唱する際、まずは各単語の意味や文法の構造を完全に理解することが重要です。その後、声に出して何度も練習し、自然に口をついて出るようになるまで繰り返し暗唱してください。このように、意味の理解と繰り返しの暗唱を組み合わせることで、効率的に英語をマスターすることができます。日常で使えるフレーズを英作文で練習し、精読と文法理解を経て暗唱することは、英語学習において非常に効果的な方法です。
ぜひとも、下記の記事を参考にして、実際の会話で自然に英語を使いこなせるよう、積極的に練習してみてください。
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