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きれいな字で書いてはいけません。

思考のスピードと文字を書くスピードは比例しています。頭の回転の速い人は決まって文字を書くのがものすごく速いです。もちろん、PCの入力もスマホの操作も速いです。それで、教室の子どもたちも年長さんまではものすごく書くスピードがとても速いのですが、小学校に入学した途端、書くスピードにブレーキがかかり、つまりそれは、思考のスピードにブレーキがかかる、ということと同意なので、困ることがあります。

毎年新1年生の春に起こることなのですが、たぶん、どの親御さんも毎年気づいてはおられないと思います。私たちのように、右脳的アプローチをする講師は、子どもたちのイメージ脳にブレーキがかかってしまい、右脳が使えなくなってしまうのですぐに分かるのです。

目を閉じられなくなり、「何も見えない」と言い出します。「イメージ?何それ?」という感じです。左脳が勝ってきたな、と思います。

そこで、毎年、新小学1年生のクラスでは、こんな声かけが必要なのです。「今から『あ』で始まる言葉を2分間で思いつくまま書きましょう。ただし、きれいな字で書いてはいけませんよ」と。

きれいな字で書いてはいけない、と言うと、ようやくボチボチと右脳が動きだしてきます。今年は4月のスタートが後ろにずれ込んだこともあって、新1年生も、9月に入ってようやく右脳と左脳の使い分けができるようになってきました。なかなかここまで来るのが大変でした。

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