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映画22「ONODA 一万夜を越えて」

3時間もあるなんて聞いてなさ過ぎて
びっくりしながらも見ちゃった。

もう一人の残ってた人誰だっけー?えーっと

「よっこいしょういち、横井庄一さんだ!」

と思い出したお年頃のおばさん。

生まれる前後なので、ふたりともよく知らない。
名前はもちろん知っているけど、ごちゃごちゃになってた。

この映画を見て初めて陸軍中野学校出た人で、
「取り残された」んじゃなくて、
何なら残って、生き延びることが至上命令だったので
それを遵守しまくってああなったと知った。

ルバング島自体、名前は知っていても
場所もよく分からなかった。
自分が無知で嫌になるな。
しかし、石垣島くらいの大きさなのね。
とはいえ肌感覚では分からない。

何の情報もない中で
自分の知識のみで何かを判断していかなくてはいけない状況。
その中で、謎の暗号を読み取るとか、
どの時代でもどの状況でも同じなのか!
と驚いた。

ネタバレも何も、史実に結構忠実なのでそのまま書く。

自分が教えた生徒が
教えを守って何十年も「命令」を遵守した。
その教え子を迎えに行く
陸軍中野二俣分校の先生だった谷口義美役の
イッセー尾形。
これがもう素晴らしい。
この表情。
役者だ。

こういう仕事ぶりに、胸がキュンしてしまう。

望まない孤独や孤立が人を蝕むのだろう。
だけども彼には生きることへの強い気持ちがある。
生きなくてはいけなかった。
それは、きっと戦争や命令がない時代でも
彼は生きたろうと思わせる。

何か、怖い。

おしまい。


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