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出会いの不思議。


也英ちゃん、やっぱり僕 運命ってあると思う

ある日 掃き溜めみたいな職場にある人が現れたんだ
その人は外国の猫みたいで はかなくて 透き通って見えて
その人のおかげで僕は 毎日会社に行くのが楽しみになって
エビまで食べられるようになった

運命だなんて言ったら大げさだと思うかもしれないけど
僕が将来 外国でエビの養殖に成功して したとして
財を成して とびきり可愛い奥さんをもらったとしたら
その時には人は言うでしょう
“野口也英が―占部旺太郎の運命を変えた“ って

今のところ 全く予定はないんだけど…
でも 人生って往々にしてそういう意義ある出会いがあるってこと

占部旺太郎-Netflixシリーズ『First Love 初恋』第8話

「意義ある出会い」。

いい言葉だと思った。

ある人との出会いが、現在の自分を変え、未来にまで影響を与える。
その人と出会わなければ知り得なかったことがある。
私たちは数えきれないほどの出会いを経験するが、お互いに何も影響を与えずにすれ違い別れる人たちの方が圧倒的に多い。
そんな中で、ふたりの人が出会って何かしら影響を与え合えたならもうそれは運命と言えるのかもしれない。

それって、すごく素敵なことだ。

ただすれ違ってしまう人と、意義ある出会いの違いってなんだろう。

私は、化学反応みたいなものだと考えた。
自分が持つものと、相手が持つものが何かの具合で反応し合う。
それにはタイミングや状況を含めた色んなものが作用する。

一番大切なきっかけは、直感。続いて行動。
「何か気になるな」、「このひとと仲良くなりたいな」といった直感からアクションを起こす。それに相手が応答する(逆もまた然り)。
コミュニケーションを重ねる中で、直感が意思に変わっていく。
お互いの意思と行動の積み重ねの結果が、出会いを必然にする。

さっきの話だけど 也英ちゃんはホントにそれでいいの?
自分の気持ちにウソをついて 蓋をして

(也英:寂しさはすぐ慣れますから 経験上)

分かった 後悔しないなら僕は全力で応援する!
でも もし そうじゃないなら…

逃げるな 野口也英!
前を向け!
息を吸って前進しろ!
傷ついたって みっともなくたって
人生は飛び込まなくっちゃ!

占部旺太郎-Netflixシリーズ『First Love 初恋』第8話

そんな「意義ある出会い」は、相手とのつながりを覚える。
時間も距離も関係がなくなる。
私が与えたもの。相手に与えられたもの。
それらはちゃんと「ある」もので、なくならない。
また、そうして変化した自分はまた誰かと出会っていくことができる。

形はなんであれ、関係が続いているひとが少なからずいる。
つい当たり前のように過ごしてしまうけど。
「意義ある出会い」は身近にちゃんとあるんじゃないかな。

本当は、毎日がとんでもない奇跡の連続なんだ。


Photo by Rita

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