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naotanu
舞台に立つ経験
1000人近くの観衆の前で舞台に立った経験があるだろうか。
一発勝負が求められ、ミスが許されない場に立ったことがあるだろうか。
私は中学の時、山荘に行く泊まりの研修で、プログラムとして実施した合唱の伴奏を仰せつかったことがある。
立候補したわけではなかった。「〇〇さんやれば」という少しからかい半分のクラスメイトの声で決まってしまった。
そこそこ練習はしたのだと思うが、なんと本番にミスって、止まってしまった。
あの時の気まずい空気、心配そうに見てくれた社会科の先生の顔、なんなら勝手に推薦してきたちょっと意地悪なクラスメイトの表情まで、今でも鮮明に思い出せる。
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子供が合唱コンクールで大勢の観客の前に立って歌い上げ、さらにピアノの発表会。娘は謎に「私は本番に強い」と本気で思っていて、その暗示のおかげか？、毎回確かに発表会では1番の出来を見せる。
「人前に立つ経験」
人生において必須かと言われれば、いや、なくても幸せには生きられると思うよとは思うが、いざ「そんな経験をしてみたいです」となったとて、こればっかりは他者の協力のもとにある機会なので、得難いものであるだろうなと思う。
舞台に立つ子供の姿を見て涙ぐみ、涙腺は弱くなる一方だなと思うなりしつつ。