甘太郎が超時空体験図書館で理解したこと

甘太郎は、超時空体験図書館で多くのことを理解した。

不自由な世界のみんなを救うためには、肉体のような不自由な拷問体験強制装置の中に生まれてしまう仕組みではダメだと理解した。

望まれない心身への拷問体験を本人が自分の意志で自由に回避するための麻酔薬を自由に使うことが否定されるような社会ではダメなのだと理解した。

生まれる自由や体験選択の自由や死ぬ自由が一部の支配者に身勝手に操作されるような世界ではダメなのだと理解した。

スタンドアロンで自分の意志だけで完全に満足することが難しすぎる世界ではダメなのだとも理解した。

誰もが自分の意志だけで自分自身のあらゆる運命や体験を自由に選べるような世界がないとみんなを救えないのだと理解した。

一部の権力者や支配者や創造主……などが体験者全体の運命や体験を本人の合意なく不当に好き勝手に操作して苦しめることができるような世界ではダメなのだと理解した。

霊的能力がいくら高くても、その霊力でそうした不当な体験操作をしてはダメなのだと理解した。

どんなに特殊な力や能力があっても、そのように他者の望まない運命や体験を好き勝手に強制できる状態ではダメなのだと理解した。

誰にも気づかれない見えない電波兵器のようなもので体験者たちを好き勝手に拷問したり殺したりできる世界ではダメなのだと理解した。

生命エネルギーを一部の支配者が好き勝手に操作して、望まない体験状態を生み出せるような体験強制装置のような生命体ではダメなのだと理解した。

夢の体験を一部の支配者が本人の同意がないのに好き勝手に操作して悪夢を見せれるような世界ではダメなのだと理解した。

地殻変動や気象状態を好き勝手に操作して大量殺戮、大量拷問できるような世界ではダメなのだと理解した。

大量破壊兵器などというものを一部の支配者が持ち、他者を脅してやりたい放題できるような世界ではダメなのだと理解した。

平和的な意志を持つ体験者たちを囚人のように徹底監視し、そのプライベート世界を奪うような世界ではダメなのだと理解した。

あらゆる体験者を救うためには、そんな世界ではダメなのだと甘太郎は膨大な超時空体験図書館の過去現在未来の体験の記録を超高速でその自らの意識に展開することで理解した。

……根本から不自由な世界群の基礎設計を世界創造の設計図を描く段階から改めねばならないということがわかった。

どこを切っても金太郎飴……のような、どの選択肢を選んでもブラック世界……みたいな世界ではダメなのだ。

誰もが自分独自の世界を自分の意志と想像力で自由に創造し心から満足し続けれるようにするための世界の基礎システムが必要なのだと甘太郎は理解した。

それが世界の基本的権利でなければならないのだと甘太郎は理解した。

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