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支配被支配システムが存在する世界ではみんなを救えないことを甘太郎は理解する

支配者や被支配者がそれぞれどちらも自立できずに相互に依存しあって互いに望まない体験を与え合ってしまうような世界や仕組みではどうしたってみんなをちゃんと救うことができないのだ。 超時空体験図書館には、そうした支配者たちと被支配者たちが苦しめあってきた世界のおびただしい種類の拷問体験の記録が膨大に存在していた。 甘太郎は、最初はそうした記録を知ることを嫌がっていたが、みんなを救うためにはそうした記録も知る必要があると全知ちゃんから言われて、泣く泣くそうした拷問体験の記録を知る

    • 甘太郎が超時空体験図書館で理解したこと

      甘太郎は、超時空体験図書館で多くのことを理解した。 不自由な世界のみんなを救うためには、肉体のような不自由な拷問体験強制装置の中に生まれてしまう仕組みではダメだと理解した。 望まれない心身への拷問体験を本人が自分の意志で自由に回避するための麻酔薬を自由に使うことが否定されるような社会ではダメなのだと理解した。 生まれる自由や体験選択の自由や死ぬ自由が一部の支配者に身勝手に操作されるような世界ではダメなのだと理解した。 スタンドアロンで自分の意志だけで完全に満足すること

      • 体験や運命の選択肢はいくらたくさんあっても本当に良い選択肢がなければダメな話

        甘太郎は進化していった。超時空体験図書館でものすごく成長した。 甘太郎は、全知ちゃんに意識体に進化する方法をかつて質問していたことを思い出した。 肉体でもなく、霊体でもなく、意識体に進化するためには、ブラック企業のようなブラック世界の中に自分の意識があるとダメなのだという話を思い出していた。 その話の意味が今の成長した甘太郎には理解できた。 それは「不自由なブラック世界」という名前のゲームソフトの中に自分の意識のアイデンティティを置いてしまうと、そのゲームの束縛から自

        • 甘太郎の新世界実現のための宝探し

          不自由な世界は、悪党支配者たちによって世界としては腐敗しきっていたが、幸いまだ自然界のの中に宝石のように散在する素晴らしくも美しい各種の印象やいろいろな体験者たちの意識や心の中にある素晴らしくも美しいものは、まだそこそこ残されていた。 特に空想能力が発達した人や霊たちの描く空想の世界には 膨大な素晴らしいイメージや物語やキャラクターが存在していた。 甘太郎は、そうしたお宝を探して、野山を駆け回り、ありとあらゆる漫画を読み、ありとあらゆるイラストを眺め、ありとあらゆる映画を

        支配被支配システムが存在する世界ではみんなを救えないことを甘太郎は理解する

          体験自由自在の新世界

          「体験自由自在の新世界の創造者ってどうすればなれるんですか?」 甘太郎は、全知ちゃんに質問する。 「なりたいという願いがそもそも必要になるわ。願わなければ、そもそもその道は開かないんだから」 「願うだけでいいんですか?」 「全身全霊で願うだけでいいわ」 「全身全霊って?」 「うーん、命がけよりももっと本気モードになって願うこと、意識体の命をかけるくらいの本気モードのことよ」 「えー、じゃあ、まずは意識体に進化しないといけないってことですか?」 「そうよ、その通

          体験自由自在の新世界

          甘太郎の書いた不自由な世界の創造主の自業自得の責任を問う告訴状

          甘太郎は、全知ちゃんからいろいろ指導を受けて不自由な世界の創造主の自業自得の責任を問う告訴状を書いた。 その内容はこんな感じだった。 ーーーーーーーーーーーーーーー 告訴状 不自由な世界の創造主様 あなたは世界創造の設計段階で、あらゆる体験者が自分の意志で自分の運命や体験を自由に選ぶ自由を提供しようと意志する良心的義務がありました。 ですが、この不自由な世界は逆にあらゆる体験者が自分の意志で自分の運命や体験を自由に選べないような状態になってしまっています。 あな

          甘太郎の書いた不自由な世界の創造主の自業自得の責任を問う告訴状

          不自由な世界の不当な支配と必要な告訴

          甘太郎は、全知ちゃんからの指導でGPSなどと呼ばれる位置情報特定装置がついた携帯電話をほとんど使わないようにしていた。 位置情報を不自由な世界の支配者に知られてしまうと、危ない電波兵器などで攻撃されてしまうというのだ。 であれば、電波の使用なんて禁止してしまえばいいのに……と甘太郎は思った。 甘太郎としては、別に有線の電話だけでもいいんじゃないかと思うのだ。 そう思った甘太郎は「電波使用反対デモ」をしはじめた。 自主独立の精神を学ぶピレネーフリースクールの卒業生が残

          不自由な世界の不当な支配と必要な告訴

          あるべき世界

          全知ちゃんの無数の分身体は、不自由な世界にいる「あらゆる体験者の体験選択の自由を尊重する意志を持っている者たち」にそれぞれ「不自由な世界でやり残していること」をできるだけしてしまうようにとテレパシーで伝えて回っていた。 全知ちゃんは、そうした意志を持っている者たちを助け、不自由で残酷な世界を自由な世界に改めないまま「不自由で残酷なまま継続しようとするのならば」そのような者たちを不自由な世界ごと丸ごと終わらせるべきだと判断していたからだ。 その丸ごと消すべき世界には、「望ま

          あるべき世界

          自由な場所

          甘太郎は、道なき山奥の透き通った水の流れる渓流にある大岩から水の中に飛び込んでいた。 青緑色をしたその透き通った水の美しさに心が癒されてゆく。 全知ちゃんの言う通り、動物たちに襲われることはなかった。 しかし、アブやブヨや蚊やヒルなどには襲われてしまった。 そこでいったん街に戻って虫よけの網をもってきてかぶるようになった。 しかししばらくすると次第にそうした虫たちの動向がわかるようになってきた。 天気や時刻によって出現するパターンが違うのだ。 食べれる野草や木の

          自由な場所

          全知ちゃんは甘太郎を道なき山奥に連行していった

          「はいはい、甘太郎ちゃん、必要な装備は持ったかしら? 「えーと、テントにシュラフに小鍋に雨具に着替えに……あ、お水を忘れていた……」 「大丈夫よ、お水は道なき山奥とかならいくらでも飲めるお水があるから…それにお水は重たいからそんなにたくさんはいらないわよ」 甘太郎は、全知ちゃんの指導のもと、道なき山奥で独立宣言をするための場所探しの探検の準備をしていた。 「あの……全知さん……もしかしてこのままどこかの道なき山奥で山籠もりでもするつもりなんですか?」 「そうよ。まず

          全知ちゃんは甘太郎を道なき山奥に連行していった

          全知ちゃんから甘太郎へのアドバイス

          甘太郎は、不自由な世界でまだうんうんと考え込んでいた。 甘太郎の性格上、どうしても不自由な世界の全員を助けたかったからだ…… しかし、全知ちゃんから確信犯で悪い意志を持って、悪事をなし続け、悪事を止めるように何度言われても止めないでいる者たちは助けれないと言われてしまったのだ。 甘太郎が全知ちゃんに助からない者たちは、どうなるのかと聞くと、そうした確信犯で悪い意志を持ち続ける魂は自業自得学園に送られるという。 全知ちゃんに説明された悪い意志とは、他の体験者たちの「体験

          全知ちゃんから甘太郎へのアドバイス

          甘太郎、考え込む

          全知ちゃんからそんなことを言われ、甘太郎は考え込んでいた。 自分にとっての終活とは何なんだろうか…… 不自由な世界であってもみんな全員を助けたい……当初、それが甘太郎の願いだった。 そのために甘太郎は、不自由な世界の支配者たちを説得しようとがんばってきた。 甘太郎は、きっと説得できると思っていた。 しかし結果は、惨憺たるものだった。 甘太郎の不自由な世界の支配者説得活動は無視されたり、場合によっては攻撃対象にされてしまった。 何度も繰り返し全知ちゃんから言われた

          甘太郎、考え込む

          全知ちゃんの判断

          ムゲンはそうした不自由な世界についての理解や考察内容を全知ちゃんと意識をリンクさせてテレパシーで分かち合う。 全知ちゃんは、ムゲンがそうした理解に到達するより前に、とっくにそうした理解を持っていた。 甘太郎がその対話に参加してくる。 「価値観が間違っているというのなら、価値観を改めてもらえばいいだけでしょう? 世界ごと滅ぼすなんてひどいじゃないですか!」 甘太郎は、そんなことは簡単だと言わんばかりだ。 「あのね、甘太郎ちゃん、今まで甘太郎ちゃんが説得して価値観を改め

          全知ちゃんの判断

          新世界から見れば

          甘太郎と全知ちゃんの不自由な世界の世直し活動を観察しながら、ムゲンは不自由な世界の世直し活動が非常に困難であると感じた。 すでに実現させた超時空世界の「体験選択自由自在の新世界」から見れば、不自由な世界がどうして不自由な状態なのかはすぐ理解できた。 それは「体験者同士が互いに相手の体験や運命を好き勝手に操作したり支配したりコントロールしたり干渉したりできてしまう世界設計になっているから」だと理解された。 つまりは、世界創造の時点からそうした不自由さが自動的に発生するよう

          新世界から見れば

          ムゲンの考察(不自由な世界における「安楽死の権利」「死を超越する権利」「無限の楽しみ体験を自由に楽しみ続けれる権利」)

          ムゲンは時のない部屋で不自由な世界での甘太郎や全知ちゃんの動向についての報告を受けていた。 ムゲンは、不自由な世界がもともとその世界創造の設計段階から間違っていたことをすでに理解していた。 不自由な世界は、はじめから体験者たちの運命や体験を恣意的に好き勝手に操作していつでも残酷な拷問体験を強制できるような設計にしていたのだ。 だから、いくら甘太郎一族たちががんばってもがんばっても、命すらかけても、不自由な世界はいつまでたっても不自由なままだったのだ。 そのことをムゲン

          ムゲンの考察(不自由な世界における「安楽死の権利」「死を超越する権利」「無限の楽しみ体験を自由に楽しみ続けれる権利」)

          不自由な世界は存続すべきか消滅すべきか(必要な覚悟)

          「ちょっと甘太郎ちゃん! なんてことを言うのよ!」 全知ちゃんが、甘太郎をたしなめていた。 「僕の命でいいなら差し上げるとか……そんな勝手なこと言わないでちょうだいよ。そんなことになったら、わたしの保護者としての責任が問われちゃうじゃないの! そもそも、今はこの肉体にわたしも同居しているんだから、軽々しくそんなこと言わないで頂戴!」 どうやら甘太郎の意識を奪ったのは全知ちゃんだったらしい。 甘太郎の演説を、保護者責任を感じて強制停止させたようだ。 しかし甘太郎はあ

          不自由な世界は存続すべきか消滅すべきか(必要な覚悟)