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【主の都市】ダイジェスト強調版

【主の都市】

P.153〜161 第11章 都市『天国からのメッセージ(原題THE CALL)』著リック・ジョイナー、発行マルコーシュ・パブリケーションより抜粋(2018年3月現在出版社在庫切れ)

第11章 都市

美しい調和

それから、私は都市を見渡している別の山の上に立っていた。この都市の栄光は、それまで見たり想像したりしてきたどんなものにも優っていた。あらゆる建造物や家屋が独特な形をして美しかったが、その一つひとつは互いに、また周囲の畑や山、河川などと、全体にわたって見事なまでに調和していた。それは、まるでその都市が人の手によって造られたのではなく、植物のように育ったかのようだった。
もし堕落しないで、最初のアダムとエバにあった義と純粋さを持ち続けてきた人種がいるとしたら、そのような人種が造った都市を見ているような思いがした。一つのきわだった特徴があった。一つひとつの建造物や住居に大量のガラスが用いられていたのだ。このガラスには一点のくもりもなく、窓やドアの向き具合から、私は自分がそれぞれの家から歓迎されているだけではなく、招待されているようにも思えてならなかった。また、そこには隠す物はなく盗難の恐れもないようであった。
それから、その都市の人々を見た。よく知っている人のようにも見えたが、実際は、彼らのような人に会ったことはなかった。ちょうど、私の想像する堕落前のアダムを彷彿とさせるものが、彼らにはあった。一人ひとりの目の輝きから、ほとんどすべてにわたる理解力と、私が今まで知りえた最高の知性の持ち主をもはるかに上回る知性の深みとが感じられた。ここには、混乱や疑い、あるいは疑いからくる混乱などがまったく入る余地のない秩序と平和が存在しており、その結果が人々のこの目の輝きであった。野心というものは、まったく見られなかった。一人ひとりが、自分のアイデンティティにも、自分のやっていることにも、確信をもっており、大きな喜びを感じているからである。ここにいるすべての人は自由で、完全に開放的でもあった。ここでは貧困や病気などは、理解することすらできなかっただろう。
私はこの都市の通りを見た。中心部には、すべて同一方向に延びる主要な大通りが数多くあり、これらの大通りには、小さな道が数多く接続していた。最大の大通りの一つを見ていると、聖さに関する知識が与えられた。別の大通りを見ると、今度は裁きについて理解できるようになった。それぞれの大通りを見ていると、それぞれ異なった真理が理解できるのだった。すなわち、それぞれの大通りが、その真理にいたる道だったのである。それぞれの大通りを歩いたり、そこに住んでいる人々は、その大通りが表す真理を反映しているかのようだった。

多くの通り

次に注目したのは、大通りに接続している数多くの通りだった。これらの通りの一つひとつを見ていると、御霊の実である愛、喜び、平安、忍耐といった感情が来るのが感じられた。大通りを見ると、理解としてきたが、今度は、感情として来たのだった。
これらの通りの中には、あらゆる大通りと接続しているものがあった。一方、大通りの中には、一、二の通りにしか接続していないものがあった。たとえば、「聖さ」という大通りに至るには、「愛」という通りを歩いて行くよりほかなかった。「裁き」の大通りには、「愛」か「喜び」という通りを歩くしかなかったし、「恵み」という大通りには、すべての通りがつながっていた。さらに、「真理」という大通りにいたるには、「御霊の実」という名がついた通りを歩かなければならなかったのである。
人々は大通りや通りを歩いていたが、道端に座っている人もいた。通りや大通り沿いの家の中にいる人もいれば、今そこに家を建てている人もいた。家に住んでいる人々は、歩いたり座ったりしている人々に、絶えず食べ物や飲み物を提供していた。
その都市には、レストランやホテル、病院などがなかった。こうしたものは、まったく必要でなかった。すべての家が、もてなしやいやしのセンターとなっていたからである。
ほとんどすべての家が、旅人のために開かれていた。旅人に開かれていない家は、研究や長期を要するいやしといった特別の目的のために用いられていたのだった。(中略)もてなし援助いやしといったこの大切なミニストリーのための、これ以上の場所というのは想像できなかった。「裁き」という大通りに建っていた家さえも、ほとんどの活動の場になっているようだった。そのため、「裁き」という大通りにも、心が引かれたほどである。すべての通りは、安全だったが、それだけではなかった。今まで見てきた他のどんな道や大通りよりも、テーマパークの道などよりも、望ましく魅力的に思えたのである。その都市は、哲学者が思い描くことのできるどんなユートピアよりも、はるかに栄光に満ちた所だった。
次に、「裁き」という大通りに、私の注意は戻っていった。大通りの中でもっとも人の往来が少ないように見えたのだが、今では、往来もずっと活発になりつつあった。それは、他の通りや大通りがすべてこの大通りに向かって流れていたためであった。しかし、「裁き」という大通りが活動の中心になりつつあったとはいえ、人々がそこに入って行くには、まだためらいが見受けられた。
その大通りの行き先を見ていると、ずっと勾配が続いていて、その行き着く先には、かすかではあるが完全な栄光に包まれた高い山がそびえていた。もし、人々がこの道の行き着く先を見ることができたなら、はるかに多くの人の流れがあったことだろう。それから、私は、この道に引き寄せられた。「裁きの大広間」の時と同じ感じを、ここからも受けたからであった。これは、主を「正しい裁き主」として知るための道だったのだ。

平和のきずな

(中略)再び知恵が私の隣に立っているのを感じたのだった。

「ここにいるのは、あなたがわたしの軍隊で見たのと同じ人々なのです。都市と軍隊は同じものです。来たるべきリーダーたちは、わたしの軍隊わたしの都市両方のビジョンをもっています。わたしは、両者を建て上げています。そして、わたしが今整えているリーダーたちを用いて、何世代も前にわたしが始めたことを完成させます。わたしの将官は、わたしの都市造りの責任者となり、わたしの都市造りの責任者は、将官にもなるのです。この両者は同じです。
いつか軍隊は必要でなくなりますが、都市の方は永遠に残ります。現在の戦闘のためには、軍隊を整えていかなければなりませんが、将来のためには、建てるべきものをすべて建てていかなければなりません。
この地には、将来があります。わたしの裁きの後で、それは輝かしい将来となります。わたしの民の心にその将来があるように、彼らにその将来を示します。ソロモンも書いているとおり、『神のなさることはみな永遠に変わらない』で残るのです。わたしの民はわたしのようになって、永続するものを建てていきます。彼らは、現在の平和の内に、将来のビジョンをもって、やることをすべてやっていきます。わたしが建てている都市は、人の心の中にある真理の上に建てられており、永遠に残ります。わたしの真理は廃れることがなく、真理の内を歩く者たちは、朽ちることのない実を残すのです。
わたしは、都市を建てるために、『知恵』として、地上のわたしの民の中にやって来ます。わたしの都市に満ちているのは、真理の知識ですが、その都市を建てるのは、知恵です。この世は、ソロモンが建てた都市を見て驚いたのでした。しかし、わたしの都市を見るときのこの世の驚きは、ソロモンの時のよりもはるかに大きなものとなります。その都市造りをする者には、私の知恵が与えられているからです。
人は知識の木から最初に食べた時以来、自分の知恵をあがめてきました。ところがこの世の知恵は、わたしがその都市をとおして示すわたしの知恵の前では、完全に色を失います。そのとき、他の知恵をあがめていた者たちは、すっかり恥じることになります。ソロモンのしたすべてのことは、わたしが建てようとしているものの予型なのです。
わたしが建てている都市について、あなたが今まで見てきたことはすべて、ほんのうわべをかいま見た程度にすぎません。あなたは折りにふれて、さらに見ていくことになります。今の時点では、一つどうしても見ておかなければならないものがあります。この都市について、あなたが一番印象に残ったものは何ですか?」

「私にとって一番きわだって見えたのは、調和です。この都市のあらゆるものが、完全にとけ合っていて、都市全体が周囲の環境とも完全にとけ合ってるのです」と私は答えた。
平和の完全なきずなとなるもの、それは愛です」
主は続けて言われた。
「わたしの都市には一致が見られます。わたしが創造したすべてのものには、調和がありました。わたしにあって、万物は完全に調和しているのです。この地上でわたしがしていることは、すべて回復のわざです。被造物すべての間において、また、父なる神と神が創造されたものとの間において、本来存在していた調和を回復しているのです。人類がわたしと調和して生きるなら、全地も父なる神と調和することができ、もはや、地震や洪水、嵐といったものは存在しなくなります。わたしは、平和をこの地にもたらすために来たのです」

回復のわざ

あの軍隊を見ていたとき、私は将来をのぞいていたわけだが、それと同じで、主がこう語っておられるとき、自分が将来をのぞいているのだとわかった。現在の平和のうちに、将来のビジョンをもって建てるということについて、主は語っておられた。そのこともまた、調和にとってきわめて重要なことであった。時間もまた、私たちがうまく調和していかなければならない被造物の一部なのである。
そのとき、知恵が私の方を向かれた。そのため、私は彼の目をまともに見ることになった。彼は言われた。
わたしは、わたしの創造したものを愛しています。野の獣も、海の魚も愛しています。わたしは万物を、そのあるべき姿に回復していきます。しかし、まず、人類を回復しなければなりません。わたしが来たのは、贖うためだけではありませんでした。回復するためでもあったのです。わたしの回復のミニストリーをになう者の一人として、あなたは、人をありのまま見るだけで終わってはなりません。その人の将来の姿も見るようにしなければならないのです。エゼキエルのように、もっとも干からびた骨を目の当たりにしながら、すでに、その中に非常に大きな軍隊の姿を見ていなければなりません。それらの骨がわたしの召しているとおり軍隊になるまで、骨に預言して言わなければならないのです。そして、わたしの軍隊は進軍するのです。わたしの軍隊が進軍するとき、回復のわざを進めていきます。
破壊ではありません。もちろん、悪と戦うこともしますが、同時に、義の都市を建てることもしていくのです。地上の宝の全部をもってしても、たった一人の魂の価値に見合うだけの重さはありません。わたしは都市を、人の心の中に、人の心とともに建てています。大いなる知恵、すなわち永遠の宝を知る知識をもっている者は、わたしの都市を建てるのに用いられていきます。あなたは、この知恵のある者が都市造りをする者なのだとわかります。彼らは地上のものにではなく、天の宝にその心を向けている者たちです。そのためちょうどソロモンの時代のように、この世はわたしの都市にその富をもたらすのです。
わたしは、知恵のある、都市造りの責任者を起こしていきます。あなたは彼らとともに歩かなければなりませんし、彼らは皆一緒に歩かなければなりません。この都市であなたが目にした大通りや通りの一つひとつは、地上における真理のとりでとなっていきます。それぞれの砦は、暗闇の勢力に立ち向かうのです。そして、これら暗闇の勢力は、それに対抗することができません。それぞれの砦は山のようで、そこから川が流れて、地を潤していきます。それぞれは、わたしを求めるすべての者にとって、逃れの町、避難所となります。それに対抗するために造られた武器は、どれも役に立ちませんが、わたしが与える武器は、どれも必ず敵を仕留めるのです」

(後略)
(終)

P.153〜161 第11章 都市『天国からのメッセージ(原題THE CALL)』著リック・ジョイナー、発行マルコーシュ・パブリケーションより抜粋(2018年3月現在出版社在庫切れ)

“The Call” by Rick Joyner
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【巻末付録】終わりの日の闘いに挑む主の戦士達の為の預言的啓示シリーズ・リンク集

①第一章 地獄の大軍が行く
P.14-17『ファイナル・クエスト』リック・ジョイナー著、生ける水の川・発行より
https://note.mu/risingdestiny/n/ncfe369341790

②【刑務所からあの至高の山の頂へ】
P. 90-133 第6章 刑務所、第7章 若い使徒、第8章 光、第9章 自由『天国からのメッセージ』リック・ジョイナー著、マルコーシュ・パブリケーション、2000年7月1日 初版発行より抜粋 (2018年4月現在出版社在庫切れ)
https://note.mu/risingdestiny/n/n1b1027de04ca

③【三つの主の軍隊】
P.136〜152 第10章 軍隊『天国からのメッセージ(原題THE CALL)』著リック・ジョイナー、マルコーシュ・パブリケーション発行より抜粋(2018年2月現在出版社在庫切れ)
https://note.mu/risingdestiny/n/nf2449b6d82ef

④【主の都市】
P.153〜161 第11章 都市『天国からのメッセージ(原題THE CALL)』著リック・ジョイナー、発行マルコーシュ・パブリケーションより抜粋(2018年3月現在出版社在庫切れ)
https://note.mu/risingdestiny/n/n1d520e895d48

⑤『聖なるたいまつと御霊の剣』(未邦訳)リック・ジョイナー著、「第3章 馬と少女」P.50-52, 53-55より
『The Torch and the Sword』2003 by Rick Joyner「Chapter three; The Horse and the Girl」『聖なるたいまつと御霊の剣』(未邦訳)リック・ジョイナー著、「第3章 馬と少女」P.50-52, 53-55より
https://note.mu/risingdestiny/n/n75b0bf8f8e96

(巻末付録終)

【福音】新しく生まれ変わる!(新生の祝福)
https://note.mu/risingdestiny/n/nb11945f61b7a


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