ジャパンネット銀行がついにPaypay銀行に。法人口座としてのネーミング変更の影響 #244
私が独立した17年前はジャパンネット銀行以外に新生銀行などネット銀行が台頭し始めたころ。
当時は、そもそもネット銀行はあやしい。知らない。
法人であればメガバンクを使うべき。
そんな風潮もあり、私の会社ももちろん三井住友銀行に口座をつくり登記。
ただ、やはりメガバンクは昔も、さらに言えば、今現在でもインターネットバンキングの使い勝手がいまひとつ。
その点、ネット専業銀行は、そこが生命線なので、使い勝手がいい。
ちゃんと利用者目線のUIになっている。
メガバンクは、主が
「自分たちの銀行業務」
であり、それに私たち利用者が合わせる感じが否めない。
そんなこともあり、都銀などと比べたら知名度は低いけどネット銀行の草分けだし、銀行名は法人取引の振込先としても恥ずかしくなく使えた
「ジャパンネット銀行」
で口座をつくり、取引に使っていました。
そのジャパンネット銀行が、ついに昨日から「Paypay銀行」に。
ネット専業なので振込手数料も安かったし、インターネットバンキングも法人利用でも無料だし、機能も使いやすくてよかったのですけどね。
別に気にしなければいいだけだけだし、そもそもネット専業銀行を使っている時点で大差ないという人もいるだろうけど、それでも法人取引先の請求書の振込先に
「Paypay銀行」
はしっくりこない。
私が東京以外に縁があり、創業後支援を行っている青森でも交通系電子マネーは普及しておらず、飲食店などのお店ではPaypayが普及。
東京でもPaypayが利用できる店舗は増えたので、個人消費のためのキャッシュレス決済としての知名度は高いけど、その分、どうしても店舗や個人消費用というイメージが先行している。
結果として、法人取引の銀行口座としてはしっくりこなかったので、請求書関連はいったんメインバンクの三井住友銀行へ切り替えました。
気にしない人も多いだろうけど、ある程度、同様の人はいるはずで
「Paypay銀行」
から他の銀行へ利用や資金が流れるケースはあるのだろうなと思います。
もっとも、個人口座の開設と取引数を増やしたいがための社名変更なので、法人の流出は織り込み済みなのだとは思いますが。
なお、そんな中、やはりネット専業銀行の
「住信SBIネット銀行」
が昨日ニュースでも取り上げられていて
■法人のインターネットバンキングの利用料無料
(メガバンクは法人だとインターネットバンキングを使うのに月2000円くらいとられる)
■振込手数料もジャパンネットと同じでメガバンクよりも安い。
さらに取引条件によって月5件~20件の振込手数料がさらに無料になる
とのこと。
SBIも僕ら経営者には北尾さんが代表ということで認知はある程度されているし、最近は地銀との連携で話題になり認知度も上がってきたこともあり、このネーミングであれば、法人取引で使ってもいいかなと思う。
でも、機能的には何も変わっておらず、別に名前が変わっただけ。
それでも、こうした心理的な影響があるということを考えると、あらためて
「商品名やサービス名のネーミング」
って重要だなあと考えさせられた一件でした。
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