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【復活。子持ち昆布のスパゲッティー】

  
今回は、
   
根強いファンが多く、
復活を希望する声が
あまりにも多かったたため
 
 
先日、「待望の復活」を果たした
「あるパスタ」について書いていきます。
 
 
おはようございます🙂
パスタ職人の岡田です。 
 
 


そのパスタは、 

「子持ち昆布フリットのスパゲッティー」


です。
   
  
このパスタは僕が、
  
  
ちょうど10年前に
某有名な名古屋の串揚げ専門店に
行った体験が元に生まれたパスタです。
 
  
  
   
そのお店の看板メニューが
  
  
「子持ち昆布の串揚げ」
  
 
 
でした。
 
 
それを食べた瞬間から。
もう魅了されてました。
 
 
子持ち昆布は、
通常「生」で食べるものですが、
 
 

それを「揚げる」
というその発想に
不意を突かれたのと、
 
 
 
高温でカリッと上げることで、
中はレアでプチプチしてるのに、
 
 
外側はザクザクとした
揚げ感。
  
 
 
火が入っているところ
火が入っていないところ
    
  
この食感のコントラストは
 
  
 
「アートだ・・・」
   
   
  
と当時の僕は完全に
ノックアウトされました。
   

   

それからしばらくの間、
「子持ち昆布」が好きすぎて
休みになると
毎週、行ってました。
  
  
 
そうしているうちに、
ある衝動が
抑えられなくなってきたんです。
   
  
 
「美味すぎる・・・なんとしてでもパスタとして、うちのメニューでやりたい」
 

 
そこから試作を重ねました。そして完成したのがこのパスタです。

 
 

ソースは和風でデザインしています。
 
 
「子持ち昆布のフリット」
 

の魅力をさらに引き立てるのは


「醤油」と「かつおぶし」です。
 
 
仕上げにこれがかかっていると
また合うんですよ。これが
  
  
  
  
なので、パスタソースベースは
みりんと酒を煮切り、
「和風」で作っていきます。
  
  
   
 
具は、
「数種類のきのこ」
素揚げのレンコン
焼き海苔です。
   
  
 
きのこは、じっくり炒めて
水分を飛ばしています。
 
 
 
ここで、
きのこの水分が残っていると
アクが出てパスタ全体の味が
ぼやけるので、 
  
 
 
最深の注意を払って
水分を飛ばしていきます。
 
 
このパスタは、どちらかというと
一体感というよりは、
  
 
「丼」
 
に近い感覚です。
 
  
 




イタリアでは、
こういうパスタは
受け入れられないかも
しれませんが
  
(イタリアのパスタは一体感を重視する傾向があると思っているので)
  
  
 
日本人はこの感性。
わかってくれますよね?笑
   
   
僕はこういうパスタもあって
いいと思います。
  
  
というか大好きです。
  
   
  
「子持ち昆布を揚げる?!」
    
     
   
と、意外に思ったあなたにこそ
このアートな食感を
味わっていただきたいです。
 
 

※
ブロンドチーズケーキ店頭販売始めました。
詳細はコチラから。
https://note.com/risicare1106/n/nd1eccb33009f

日進市の昆布出汁で茹でるスパゲティー Pastaクオーレchef 岡田 健吾です。日本人にしかできない、日本ならではのスパゲッティーを日々追求しています。食材、生産者さんのストーリーを一皿で表現します