見出し画像

美しい呪いになりたい

見てはいたのですが長らく放置してました。
穏やかな時間はひと月以上続いて、その間に年下の彼と旅行に行ったり楽しかった。
新しい仕事が始まってもほぼ毎日家に来てくれて、時間も忘れて話したり触れ合ったり。
いつまでも続かないとは思ってた。それでも終わりはまだ遠いと思ってた。年を越せるかは自信は無かったけど。
でも、まさか夏の終わり頃に終わらせようとしてるなんて思わなかったよ。

一緒にいて、わたしはこんな風に恋人と過ごしてみたかったんだなとかこんな風に愛されたかった、可愛がってほしかったを思い出して自覚して。
本当に何もかも過不足は無くて。
コミカルもシリアスも、ロマンも分かち合えるのに。
それなのにわたしは一生一緒にいる相手では無いそうです。

早く結婚や出産、離婚を経験していなければ。
音楽をやっていなかったら。
そばにいれたのかな、なんて考えたって仕方なくて。

眩しそうにわたしを見つめて、好きだという人がいなくなる現実を受け入れるのに今は必死で。
忘れてほしくなくて沢山好きだと伝えて、思い出を作って、刻む行為は自分自身も切り刻んでいるようで。

肩書だけでも彼女になれて嬉しいなんて、こんなばかみたいなこと無いのに。
他の人が彼女になってあの人に愛されて触れられるなんて気が狂いそうになるくらい嫌でたまらなくて。

それでも今すぐさよならを選べないわたしは本当に弱くて愚かで。

きっとまたいつかわたしも他の誰かを好きになる。
きっといつか大丈夫になる。
わかってはいる。

でもわたしは彼を好きでいたかったし、好きでいてほしかった。
一緒にいたかった。

こんなこと言ってばかりだね。
いつまで経っても幸せになれない。

それでも、一緒にいれて幸せだったし今だって幸せだよ。
今のわたしは彼が大好き。
わたしが忘れてもこの記録はずっとここに残る。
うれしい。

二か月後にはひとりきり。
そう思うと、死にたくなってしまうね。

彼が他の人を好きになっても、わたしの体を忘れられませんように。
わたしと過ごした日々を忘れられませんように。

そんなことばかり考えてしまうから、これは愛ではないのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?