睡眠負債とは？アスリートが気をつけるべき睡眠不足の連鎖

「睡眠負債」をご存知でしょうか？

睡眠負債（Sleep Debt）とは、アメリカの睡眠研究者William Dement氏によって提唱されたもので、睡眠不足が借金のように積み重なる状態のこと。

例えば1日平均8時間の睡眠を必要とする人が6時間の睡眠しか取れていない場合、2時間の睡眠負債を抱えることになります。

この「負債」が積み重なると、心や体に悪影響を及ぼします。特にアスリートは日々のトレーニングで心身ともに負担をかけがちです。睡眠負債が積み重なると、パフォーマンスの低下のみならず、怪我やガンなどの生活習慣病のリスクも高まります。

では睡眠負債に対し、アスリートはどのように対処すべきなのでしょうか？

まずは、毎日睡眠時間を確保することです。人によって必要な睡眠時間は異なるため、「何時間寝れば良い」というものではありません。ですが自身の体と向き合いながら負債を発生させないようにすることが重要です。規則正しく眠りにつき、寝る前のルーティンを持つと眠りにつきやすくなり、睡眠の質もあげることができます。

しかし日々のトレーニングや生活に追われる中で、毎日きちんと睡眠時間を確保するのは難しいもの。睡眠負債を抱えてしまった時は、どうすれば良いのでしょうか？

まず「負債」を返済することです。
夜間睡眠だけでなく、昼寝も含めて1日の総睡眠時間を確保し回復に努めることが大事です。ただ、一日「寝溜め」することで一気に負債を返済しようとしてはいけません。寝溜めをいきなりしてしまうと、逆に強い疲労感に襲われる可能性があります。昼寝などで少しずつ睡眠時間を増やしつつ、規則正しい睡眠サイクルに戻すことが大切です。

日々の回復が鍵となるアスリートにとって、睡眠負債を意識してなるべくフレッシュな状態でいられるように努めることが大切です。ぜひ、日々の睡眠習慣を大切にしていただきたいです。

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