見出し画像

いかに寝て、いかに起きるか。サッカー実況・原大悟の不規則な睡眠

「本番までをどう過ごすか」が、試合でベストなパフォーマンスを出すためにはとても重要です。

本特集企画「準備が8割。勝利のためのルーティーン」では、食事・睡眠・休養において、日々勝負の世界で生きるスポーツ関係者のルーティーンを取り上げていきます。

第2回は、フリーアナウンサーの原大悟さん。Jリーグ副理事長の原博実氏(元サッカー日本代表)を父に持ち、現在はJリーグや育成年代、欧州サッカーで実況を務めています。

職業柄、不規則な生活を強いられる彼は、睡眠に“苦戦”している一人です。実況に向けて、どのようにコンディションを調整しているのでしょうか。

試合が集中する土日。合間の時間でどう寝るか

僕はサッカーの実況者として、睡眠の取り方は常日頃から考えています。Jリーグや育成年代だけでなく、欧州サッカーも担当しているので、土日に4試合実況することもあって。日中、深夜、日中、深夜と4試合ほど続くと、今が何時なのか分からなくなります(笑)。

土曜の昼にJリーグがあって、深夜は欧州サッカー。日曜の早朝に帰ってきて、午前中のうちに高円宮杯(高校年代のリーグ戦)へ。その日の深夜に再び欧州サッカーとなると、まとまった睡眠は取れないので、合間にできるだけ寝ます。平日にも欧州サッカーはあって、4時や5時のキックオフも多くて。ありがたい話ですが、なかなか生活リズムを整えるのは難しいです。


Jリーグでは、基本的に関東の試合を担当しています。とはいえ、栃木や水戸などは都心から少し離れているので、欧州サッカーとのハシゴに苦戦することもあって。また、地方のアナウンサーが不在の時は、遠征することもあります。

どうしても不規則な生活が続くので、朝方に帰ることは多くなります。その頃に子どもが起きてくることも珍しくないですが、遊んであげるよりも寝たい気持ちが強い(笑)。とはいえ、実況後はアドレナリンが出てしまって、寝たくても眠れない時もあります。特にゴールの多い試合だと、叫ぶ回数も増えますから。

画像3

眠れないまま昼を迎えてしまった時は、昼寝をなんとか我慢して、夜の早い時間に寝るようにしています。そうしないと、睡眠のサイクルが崩れてしまうんです。最近は子供の就寝に合わせて、夜の早めに寝るようにしたら、サイクルが戻ることに気づきました。ただ、やはり月曜はきついことが多いですね。

深夜に試合がある日は、子供と一緒に寝て2〜3時間後には起きています。試合前の睡眠は2時間あれば問題なく、3時間ならベストコンディション。キックオフが早い時は、昼寝をして調整します。土日は試合が集中してしまうので、合間の時間でどう寝るか。そうしないと車の運転が不安ですし、試合中に眠気が来てしまいます。


解説者不在の試合は、眠気が倍増

以前は深夜の試合前に、放送局の近くのホテルを取っていただくこともありました。でも、ホテルは逆に眠れないんです。直前まで眠れるのはありがたいですが、寝坊が怖くなりますし、声も出づらくなくなってしまいます。

あとは寂しがりやだからか、家族と一緒のほうが眠れるんです。家で寝て、車で放送局に向かう時は、到着までに発声練習をします。そうすると眠くならないし、ウォームアップもできるので一石二鳥。ホテルでの発声練習は周りに気を遣ってしまいますが、車だと気兼ねなくできます。

放送局によって、試合日の表現が違うこともあります。24日の深夜3時と言われて、3:00なのか27:00なのかが分からなかったり。間違えて試合の前日に行った時は、受付で「今日はどうしたんですか?」と驚かれました。試合は明日だと言われ、すぐに帰りましたね。その失敗もあって入念に確認するようになったので、今は間違えません。


入り時間はだいたい試合の1時間前。深夜だと放送には間に合っても、入り時間に遅れるリスクはあるので、放送局の近場に家を買った方もいます。実況の皆さんは、それぞれ工夫されているはず。日々“いかに寝て、いかに起きるか”という戦いをしています。

画像3

僕が担当する試合は、解説者がいない場合が多いんです。主要リーグの注目カードには解説がつきますが、そういった試合を担当することは限られています。基本は一人で実況をするので、眠気が倍増します。解説者がいれば話を振ったり、その方が眠そうな時に「自分が頑張ろう」とスイッチが入る時もあります。解説者も私たちと同じようで、不規則な生活を送っていますから。

今はないですが、仮眠に失敗した時にブースで立ちながら実況したことも(笑)。電車と同じで、立っているほうが眠気は来ないですからね。ブースに僕一人しかいないことは多いので、仮眠できていないと眠気との戦いになります。


指導者としても感じる、睡眠の重要性

監督時代の父(原博実氏は、浦和レッズとFC東京の監督を歴任)は、そこまで睡眠にこだわってはいなかったと思います。ただ、負けた日は何も話さずに早く寝ていました。勝った日は母とワインを飲みながら、「石川直宏が良かったよ」というように話していて。サッカーのことが分からない母に対して、細かな戦術を語るくらい上機嫌でした。

僕も今は文化学園大学杉並の中学・高校で、指導者もやっています。実況後に寝ないで練習試合に行く時もありますね。選手たちには食事について言うことはあっても、睡眠についてはそこまで介入できていないです。寮のある強豪校であれば、コントロールしやすいとは思います。


とはいえ、高校生は遅くまで起きていたいはずです。特に合宿になると、みんなが同じ屋根の下にいて楽しいので、夜更かしする気持ちは分かります。ただ、そうすると次の日が大変になってしまいますよね。

それは僕も同じで、時間を見つけてしっかりと寝ないと、深夜の試合の後半に眠くなってしまいます。特に解説者がいない時は、すべてが自分のタイミングで進んでいくので、油断できません。

最近は子どもと一緒に寝るという良いサイクルができていますが、最初はどうすれば良いか分かりませんでした。眠れないまま実況して、苦戦したこともあります。寝溜めはできないタイプで、次の日が休みでも6〜7時間で起きてしまいます。昼まで寝ることはほぼありません。もしかしたら、マットレスが悪いのかもしれないですね(笑)。

画像3

<ライズTOKYOトップページはこちら!>
■セール&キャンペーン実施中!ライズの製品がお得に買えるチャンス!
「スリープオアシスってやっぱりすごい!」キャンペーン実施中
スーパーサマーセール実施中!
スリープオアシス 極上の睡眠キャンプフェア開催中!
アウトレットも!※在庫なくなり次第終了<詳しくはこちら

■睡眠に関する質問を受付中!
ライズTOKYOでは、睡眠に関する質問を受け付けています。
質問は、公式Twitter(@risetokyo)へのリプライでお願いいたします!

スリープオアシスについてはこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?