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リモート

なかなか言葉が出てこない。
久しぶりのライブ…とは言ってもライブ会場はネットの中。
楽しかった〜と終わってから一瞬思ったがすぐに『本当に?』という言葉が目の前を通り過ぎる。
楽しむための状況証拠はある。
○好きな人たちのライブ
○チケットが買えて参加できる
○声を出しても大丈夫
○ネットのスピード問題ない
○いつも会場で会う友達ともSNSでやり取りした

考えていくと『本当に?』が大きくなる。
一人だから寂しく感じるんだ。
きっとそうだ。
きっと。
ここに誰かいれば楽しい?
新生活スタイルは、良いところもあるけど、ちょっとした遠くの友達と会う機会を完全に奪われた。
旅行も、遠くに行かずにマイクロツーリズムなんて言葉が出てきて、近隣の再発見なんて話すらでてきている。

そのうち、VRとかでその場に行かない旅行なんてのも出てきて、当たり前になっていくのだろうか?
今は違和感しかない色々なことが、当たり前になっていくのが人間の進化・変化なのだろう。
去年の今頃は、オンラインで会議や研修、リモートワークなんてことはあったけれども、それほど一般的ではなかったが、今では当たり前に受け止められている。
アーティストのライブも今年は配信が当たり前になっている。

昨日、テレビのニュースで長野県のある小学校の子が、少し離れた学校の子と交流ができないので、タブレットでりんごを映しながらりんご狩りを楽しんだそうだ。
タブレットの向こうの子は画面からりんごを見て収穫したいりんごを選んで採ってもらう。
なんとも微笑ましい光景だろう。
『本当に?それ、楽しい?』
リモートは配慮した対応だろう。

もし、僕がこの企画をする教師だったら他の方法にするかな。
なぜって、タブレットの向こうにいる子は絶対りんご畑にいる子より寂しいと思っているはずだから。直接交流ができなくても、他の方法を考える。

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