受験是人変。

受験は人を変える。

現在の私はそう考えている。
1年半前の私はそんなこと微塵も思ってなかった。

受験は人を変える。

しかしそれは紛れもない事実であると思う。
私もその1人であるし、
私が働いている塾にも
まだ受験が終わっていないにも関わらず
｢変わったな｣と思う生徒が複数いる。

私はどう変わったか。
ほんの少し、自分から努力ができるようになった。
ほんの少し、勉強が嫌いじゃなくなった。
｢恩人｣と呼べる人ができた。
物事に対する感動が増えた。

私は自分が豊かになった。
何かに心を動かされて、
それで体まで動いたりとか
今までそんな人間臭いことなんてなかった私が
受験を経て人間の匂いを帯びた。
今こんな風に感情を綴っている未来だって
あの時がなければ訪れなかった未来だと思う。

私は感情が大きいようで小さい人間だった。
無駄に声だけがでかく笑い声が通るので
楽しい人間という印象は大きいかもしれない。
それは多分ずっと変わらない。
変わったのは上手く言葉に出来ないけど
たぶん内側の感情の方。

色々なものに感情移入して泣くことも増えたし、
今までどんなに関係の深い人も
所詮他人だと思っている人間だったけど
今は｢所詮他人だ｣なんて考え方しなくなったし、
｢世界中のみんなが例外なく幸せになればいいのに｣
なんて考えちゃったりもしている。

自分で言うのもなんだけど
｢いい人｣になったと思う。

受験はすごく苦しかったし、
何回も｢こんなのやめて
他に出来ることがあるんじゃないか｣って考えた。
でもそんな時、逃げなかったことが
この成長に繋がったのなら、
そんな苦悩も今の幸せの糧だったんだと思える。

あんなに嫌だった受験が
今じゃ素敵な思い出になって、
こんなに色々語ってるんだから
人生って分からないよね☆

やっぱり受験は人を変える。

草々