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ハタチになってはじめてクラファン支援した話

コロナと寄付

新型コロナの影響で寄付はどのように変わったのか。私もお世話になっている日本ファンドレイジング協会の鵜尾さんのインタビューを思い出した。昨年の4月以降、多くの飲食店や企業がコロナによるダメージを受けた。そうした人たちのための基金が立ち上がることや、これまで馴染みのなかった人もクラウドファンディングに挑戦するようになったのではないだろうか。

私は、准認定ファンドレイザーとして、クラウドファンディングを応援することや実施のサポートをしてきたため、趣旨や意義、そして方法をある程度は知っていた。さらに、寄付月間に関わることでさらに寄付の大切さや応援する方法としてのクラウドファンディングについて考えさせられた。コロナの影響で一般の企業や商店街などもクラウドファンディングを実施するようになり、私はこの1年でとても身近になったのではないかと考えている。

一方で、応援することやサポートをしてきたものの、一度も自分がどこかを支援した経験がなかった。自分自身でクラウドファンディングに挑戦したこともあった。(詳しくはこちら。)私はクラウドファンディングという応援の方法に意義があると感じつつ、疑問に思っていることもあった。振り返ってみるとこの違和感が自分が支援することへの躊躇に繋がったのではないかと考えている。

寄付と違和感

具体的にどのようなことなのかを自分なりに考えてみた。言葉でまとめることはなかなか難しいが、伝わるようにまとめたい。

まずは単純に自分が寄付をできるだけのお金がなかったことが大きい。昨年までしっかりとアルバイトをしたことがなく、実家暮らしということもあり、親にずっと頼っていた。もちろん今も同じだが、昨年からやっとアルバイトを始めた。少しずつ貯金をすることや自分の欲しいものを買う、交通費などを自分で持つようになった。このことにより、「自分での寄付」というものができるようになった。もちろん母にお金をもらって募金をすることや寄付付きの商品を普段の生活の中で買うことを心がげることはしてきたが、自分自身でどこかに寄付をする余裕はなかった。働き始めてやっと半年がたってやっと寄付をすることができる状態になったのではないかなと思っている。

もう一つはこれまでお金が使えない分他の方法で自分ができる寄付に挑戦していたことが大きかったと思う。寄付付きの商品やフェアトレードのもの、ボランティアなど自分が「動く」ということを通して自分なりの社会貢献をしているという意識を持っていたことが大きいと思う。小学生の頃に初めてボランティアに触れ、小学生であっても自分ができることでアクションを起こしてきた。その経験があったからこそ中学生になっても、高校生になっても同じような動きをしてきたのだと考えている。寄付月間にも関わるようになり、お金の動きだけでない寄付というものと向き合ってきた。

最後に、大きいと考えているのが「お金の怖さ」だと思う。私は東南アジア地域に住んでいた経験を持ち、自分でいらないものを売ってガレージセールを行い、その売り上げを寄付しようした。しかし、その時にお金を渡してしまっては何に使われるかわからないから危険であるという話をされたことがあった。つまり、たばこや薬物などに使ってしまい、自分が意図した目的では使用されない可能性があるということを知ったのだ。さらに、寄付月間に関わることで、自分が寄付したお金がどこに行き、どのように使われていることを知ることも自分の責任なのではないかと考えた。actcoinさんのインタビューで私の寄付についての想いは話させてもらった。

その中で、クラウドファンディングは、「想いと想いが繋がる手段」であると考えた。何かを実現したいという想いとその実現を支援という形で応援したいという想いの二つである。だからこそ自分の支援することができると考えた。しかし、様々なキャンペーンサイトを見ていく中で、活動している内容や想いはわかっても、実際どのようにお金を使うのかがわからないものや、その後を動きがみられないものもあり、最初のイメージと少しずれてしまった部分があった。だからこそ自分が実施した際にはそこを明確にし、支援していただいた方一人一人にしっかりと連絡を取るということをした。

はじめての支援

そして今回、自分が深く関わっていたからこそ支援したいと思えるクラウドファンディングに出会った。それは母校の行うものである。自分がずっとお世話になり、通っていたからこそ少しでもできる恩返しになるのではないかと考えた。

「日本でいちばんソーシャルグッドが生まれる学校」を創るためのキャンペーンだ。かっこいいタイトルだが、内容を見ていくとどのような意図なのか、目的がはっきりしていると私は感じた。

中高とこの学校に通い、ボランティア活動の機会、研究活動に取り組む機会、部活として地域に関わる機会など環境があったからこそ自分がいろいろとアクションを起こすことができたのではないかと考えている。

さらに、アクションを自分で起こすだけでなく、他の生徒にも機会を作ることや自分が「やりたい!」ということを先生などにサポートしていただきながら一から企画、実行、振り返りを行うという環境があった。このクラウドファンディングの実施を通して、後輩達にとって更なるきっかけを提供することができるのではないかと考えている。後輩だけでなく、他の学校の参考になるようなガイドの作成や発信を行うことで、ソーシャルグッドを広めるような学校になるのではないかと考える。

自分が今取り組んでいることは中学や高校で始めたことがとても大きく関連している。そして、きっとクラウドファンディングが成功することによってより多くの生徒が同じようなあるいはより良い体験ができると信じている。だからこそ額としては少ないかもしれないが、実現したい学校の「想い」に私は賛同し、支援をしたい。そして今回初めて支援をした。

ぜひ内容に興味を持った方にはキャンペーンサイトに飛んでもらい、一度目を通していただきたい!私は誇れる学校だと思っている!

そして応援隊としてこのクラウドファンディングに関わっているからこそ残りの期間しっかりと応援をしたい!そして今後の学校の動きを楽しみにしつつ自分も先輩として何か貢献できることを見つけていきたい。

今後の寄付との向き合い方

この支援をきっかけに今後はしっかり自分で見極めて寄付をしていきたいと思っている。寄付月間のインタビューにもあるが、なかなか自分が寄付したことを公にする人が少ないと感じている。しかし、「寄付したよ!」という人がいることによって、寄付のサイクルを生むことができるのではないかと考えている。だからこそ私はこれから寄付をしていきたい。その寄付先のその後のアクションについても自分でリサーチをし、「一度の支援」で終わることがないようにしていきたい。これが今回の寄付をきっかけに私が今後とっていきたいアクションである。

最後に

久しぶりのnote更新となりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。ファンドレーザーとして、そしてクラウドファンディングや寄付に関わる多くの方が知り合いにいる中でこのような内容を書くことはとても難しかったが、自分がなぜこれまでお金での支援をしてこなかったのかを改めて考え直し、文章に落とし込んでみた。温かい目で読んでいただけると嬉しい。そして、これは私個人の意見であり、今回支援した母校には関係ないので、流し読みをしていただければと。

これからも定期的に更新していきたいと思っています!長くなりましたが、読んでいただきありがとうございます!