30分以内で読める文豪の作品選

前に書いてから随分経ってました・・・皆様いかがおすごしですか。相変わらずの自粛生活が続いていますが、軽めの読書など如何でしょうか。

ということで、今回は一度は名前を聞いたことがある、教科書で見たことある文豪たちの作品の中から、30分以内で読める作品をご紹介します。

文豪というと「難しそう」「堅そう」なんて思うかもしれませんが、軽く読める童話に近いものやエッセイなんかもありますので、隙間時間に読んでみてください。宮沢賢治なんかは子供でも楽しめるので読み聞かせにもいいと思います。

あと、読んでおくと「文豪ストレイドックス」とか「文豪とアルケミスト」がさらに面白くなるかもしれません。私は文ストで梶井基次郎の武器がレモン型の爆弾だと分かった時に、なんで檸檬なのかが分かって、テレビに向かって拍手した。

作品名とめちゃくちゃ簡単で適当で、独断と偏見に満ちたあらすじというほどでもない内容も書いておきます。

芥川龍之介 

「鼻」 鼻のでっかいお坊さんが弟子たちに「この鼻どうにかしろ」って無茶振りする話。

「藪の中」 藪の中の死体をめぐるミステリー。殺人事件に関わった人々が順に証言をしていく物語。誰が犯人か、証言を読みながら推理してみてください。

「羅生門」 仕事がなくなって困っていた下人が羅生門で追剝ぎのばあさんと出会ってしまう話。

「春の夜」 看護師Nさんの片思いラブストーリー。ちょっと怖い。

太宰治

「葉桜と魔笛」 老夫人が語る、体の弱かった妹のところへ届いた手紙の思い出と家族愛の話。

「走れメロス」 ご存知、メロスが激怒する話。王に喧嘩売った上に友人・セリヌンティウスを人質にして、友人を救うために走りまくるはめになります。

「令嬢アユ」 佐野くんという青年が令嬢っぽい女性とちょっと仲良くなって期待しちゃう話。

宮沢賢治

「セロ弾きのゴーシュ」 ゴーシュが夜な夜なセロを引く練習をしてたら動物が来て、なんだかんだセロが上手くなっていく話。

「注文の多い料理店」 お腹ペコペコの若い紳士いが「山猫軒」というレストランに入り、店の奥に進むごとにいろいろと注文をつけられるが、変な注文にもなぜだか納得して指示に従っちゃう客の話。

「どんぐりと山猫」 山猫が一郎という人間を「どんぐりの裁判の判決が難しいから来て」と呼び出して、呼ばれた一郎がどんぐりの裁判を解決する話。

「マリヴロンと少女」 マリヴロン先生とマリヴロンに憧れる少女の会話がエモい。

梶井基次郎

「Kの昇天ー或いはKの溺死」 溺死したKくんは自殺だったのか事故だったのか…その死因について考えるミステリー。

「檸檬」 本屋で檸檬を置いたら、「この檸檬が実は爆弾で爆発しちゃったりして…」と妄想する話。

「路上」 梶井先生が散歩をした時の様子を描いたエッセイ。

有島武郎

「一房の葡萄」同級生が持ってるクレヨンが羨ましくてとってしまった主人公。バレて先生に言いつけられるが、先生が優しく諭してくれて大号泣…小学生ってこういうことあるよね、ってお話。

「碁石を呑んだ八っちゃん」 弟ばかりがおばあちゃんに可愛がられてちょっと拗ねていたところ、目を離した隙に弟の八っちゃんが碁石を飲み込んでしまいさぁ大変!どうしよう!ってなるお話。

「燕と王子」 心優しい王子の立像が、燕に貧しい人を助けておくれと自分の装飾品を届けるように頼む物語。


読んだことの明日作品でも、今読むとまた違った印象になったりしますので、よかったら読んでみてください。

そして・・・毎週木曜26時30分から超A&G+という文化放送のインターネットラジオで「能登麻美子のおはなしNOTE」という番組を放送しています。声優の能登麻美子さんが様々な朗読をお届けしているのですが、ここに書いた作品で過去に朗読したものもありますので、アーカイブや発売中の朗読CDなどで是非お聞きください。

番組ページ:http://www.joqr.co.jp/note/

過去の放送はこちらから:https://agonp.jp/programs/view/57

朗読CD:https://aandg.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=1676862&csid=0

がっつり宣伝です。それでは。


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