超自由ながら深いメッセージをも湛えた傑作DC映画「スーサイド・スクワッド〝極〟悪党、集結」

　ブラックジョークやグロさ満載！自由に楽しく作ったのが画面から飛び出してくる勢いで伝わってくる！しかもブラッドスポートやハーレイクインの王道な格好良さから、ピースメーカーという変化球な『英雄』、悲哀を感じさせながらも応援したくなるポルカドットマン、人肉を食べる鮫なのにマスコット的可愛さ溢れるナナウエ、お前何やねん的なキャラ（例イタチ）まで多彩で濃いキャラだらけ！カイジュウやメカ関連の痺れる造形などもさすがジェームズ・ガン監督！と唸りっぱなし。

　さらに前作はヒーロー的行動をとる為に悪役たちが『善』らしい言動を見せる過程が無理矢理過ぎて違和感が酷かったが、今作ではラットキャッチャーを軸に、彼らの行動原理を『権力に対しての抵抗』とすることで
、アメリカ社会全体への壮大なメッセージをも含ませて、見る者にも深い共感を与えてくれた。文句なしにジェームズ・ガン至上最高傑作な出来！