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イケオジ愛憎劇と巻き込まれた仲間たち「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」※全編ネタバレ※

正直言うとハリポタは結構好きだが、ファンタビはそこまで…という気持ちは1を見た時点からずっとあった。しかし今作は予告の時点ではかなり楽しみだった。何故なら今回はハリポタでお馴染みのダンブルドアが中心となるし、ジョニデから交代とはいえマッツの投入はかなり魅力的でもあった。クリーデンスやジェイコブ×クイニーの行く末も気になるし、新キャラも登場だし…!謎や伏線も張られてさあ3作目!と意気込んでいった…!結果!が!


予想以上に微妙な出来でガッカリしてしまった。今度こそは全編楽しめるかも!と思った自分が甘かった…?


とにかくストーリーが行き当たりばったり過ぎて、キャラに主体性がなくなってしまっている。まずティナがいない事も大きいのか(キャサリン・ウォーターストンが産後すぐだった為らしい)ニュートが動く動機がなくなって完全にダンブルドアのお使い状態。主人公なのに。新キャラのラリーとバンティは魅力的なキャラに見えたが、ユスフの扱いが酷い。強いのは分かったが、結局リタを失った悲しみの記憶部分はほったらかしだし、重要キャラの筈のクリーデンスはアバーフォースの秘密の犠牲として添えられるだけ。ナギニどこいったよ!ジェイコブはまだ活躍の場もあるも、あれだけ衝撃的な別れをしながらクイニーとは何となくでヨリが戻っちゃうし、マッツグリンバルトも麒麟の力に頼りすぎじゃない?圧倒的なパワーみたいなものが見えず、カリスマというより小悪党に見える始末。(マッツ好きなのに……。)ダンブルドアに至っては説明で皆を動かすかと思いきや、ちょっと出てきてみたりと勝手気ままな動きでアンタもっと全体を統率しなさいよ!感満載(これはハリポタ時にも思ったけどね……)それもこれも脚本が弱すぎるのが原因かと。良かった点はダンブルドアとグリンデンバルトの愛の直球さと、バトル中の映像表現はカッコ良かったと思う。


ファンタビはハリポタの補完的ストーリーだと薄々感じながらも、1は魔法生物の魅力や各キャラの特性を生かした物語がちゃんと軸にあったし、2にはジョニデのカリスマ的魅力や最後の戦いの迫力など見所があった。3は4への繋ぎにしか見えなかったのが悲しい。シリーズは5作との事なので何とかあと2作で挽回して欲しい。とりあえずJ.Kローリングは脚本に参加しなくていい、と思うのだが、無理なのだろうか……。

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