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ドゥエイン無双とイケ爺ドクター・フェイトの勇姿にひれふせ!映画「ブラックアダム」


あらすじ

5000年の眠りから目覚めた破壊神ブラックアダム。かつて彼の息子は自らの命を犠牲にして父を守り、その力を父に託した。ブラックアダムの力は、息子の命と引き換えにして得られたものだった。そのことに苦悩と悔恨を抱えるブラックアダムは、息子を奪われたことに対する復讐のため、その強大な力を使って暴れまわり、破壊の限りを尽くす。そんなブラックアダムの前に、彼を人類の脅威とみなしたスーパーヒーローチーム「JSA(ジャスティス・ソサイエティ・オブ・アメリカ)」が立ちはだかる。(映画.comより引用)


ネタバレなし感想

ドゥエイン・ジョンソンがヒーローと聞いて無敵でない訳がないっしょ!との期待に応えるべく、余計なアーマーがほぼない筋肉一つで立ち向かう正にフルスロットルドゥエイン無双。

「JSA」のメンツのルーキー組はサイクロンはMCUならX-MENのストームでアトムはアントマンと思えばいいのかな?サイクロンは戦闘が美しかったし、アトムは癒される可愛い枠。ベテラン組のホークマンとドクターフェイトの関係性もさらっと触れる程度だが後半のエモさにつながって〇。

批評家からは話に深みがない、という声もかなり上がっているようだけど正直変に脚本をこねくり回してしまうより、こういうシンプルな作りの方がこの映画には合っていると思った。






















※ネタバレあり感想※


おおむね満足なのだが欠点を上げるとすれば、ブラックアダムがあまりにも強すぎてハラハラ度が0なこと。

これは今までのDC映画でもありがちだった問題なのだが、MCUがかなり人間の目線に合わせたヒーローなのに対してDCのヒーローは基本的に異常に強い。(例外としてバットマンは普通の人間なので様々な葛藤が共感を得やすい)神の領域なので結構強い、くらいのレベルでも全く相手にならない。

そのためラスボスよりもポストクレジットで登場した『あの人物』で一番テンションが上がってしまうというここまでは前座レベル、みたいな状態になってしまう…。

ただ繰り返しにはなるが、だからといって物語を複雑にしなかったことは結果的に良かったし、何よりも私はドクターフェイトが自らの死で友人であるホークマンの死を防ぐという熱い展開に泣かされた。演じるピアース・ブロスナンと言えば007のボンド役がおなじみだが、そこから30年近く経った現在の方がはるかに渋いロマンスグレーのイケ爺になっていて、うわあああ抱いてくれぇ!と心の中が大変だった。(落ち着け)

ホークマンも融通が利かなそうな真っ直ぐキャラだったので一瞬スースクでのピースメーカーが頭をよぎったが(あれはあれで好きだけど)ドクターフェイトとの友情に応えるカッコ良すぎるラストに感涙。帰ってから調べてみたら、劇中で身に付けていたという妻から送られた腕時計についてブロスナンの言及があった。

「時計には『Time flies on love’s wings(愛の翼に載せて時間が過ぎていく)』というメッセージが刻まれており、ドクター・フェイトと同志であるホークマンの何千年もの友情にピッタリだと思いました。彼らは特別な絆と友情、兄弟愛で結ばれています。」(THE RIVERの記事より引用)

どうですか皆さん(?)愛の翼にのって時間が過ぎていった友情ですよ?
何という高貴な例え。私は無事萌え…いや燃え死んだ。

映画の出来についての話に戻るが、今作で一番良かったのは戦闘シーンだったかと思う。DCヒーロー映画はどうしても見たいアクションシーンをしっかり見せてくれないことが多いが、今回はスローモーションとアップと引きのバランスが絶妙!

ブラックアダムの容赦ない爆殺っぷりには「フェイタリティ!」の喝采を惜しみなく送りたい。(止められないモーコン魂)

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